「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成24(2012)年5月10日(木曜日)
         通巻第3643号 
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 中国、秋の第十八回党大会を延期の可能性、と英メディアが報道
  胡錦涛は政治局常任委員会を二名減員して七名体制を希望、ほかは二名増員案
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 ロイターは5月7日付けで「中国共産党第十八回党大会」が九月から十月に開催予定だった日程が、十一月から来年一月に延期される可能性がでた、と報道した。

 もとより中国内のブログや内部情報では四月段階から「延期説」がでていたが、それらがデマ、流言飛語のたぐいとして処理され、軍事グーデタの噂とセットになっていた。

 ロイターの観測に寄れば、胡錦涛は政治局常任委員会を二名減員し、七名とする案を示し、ほかの政治局常任委員は、反対に2名増員して、十一名体制を希望しているという。中国共産党トップの「政治局常任委員会」は第十三回党大会では五名、第十四、十五党大会で七名。現行の九名体制は第十六回大会以後である。

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◆BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ◇ブックレビュー ★
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鈴木荘一『アメリカのオレンジ計画と大正天皇』(かんき出版)
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 東京裁判史観からの脱却を目的に正しく客観的な歴史解釈にいどむ著者の歴史論の第三弾である。氏は、「大正デモクラシーが戦後日本の原型である」として、殆どの歴史家が顧みなかった大正天皇の実像にも迫る。もとよりルーズベルト大統領は、はなから日本に戦争を仕掛ける陰謀を抱いてオレンジ計画を策定しており、これに反対したリチャードソン大将を少将に降格させたうえ、太平洋艦隊司令官を解任した。そのうえで海軍の反対を押し切って、強引に海軍基地をサンディエゴから真珠湾へ移動させた。つまり日本に真珠湾という「餌」を投げて、誘い出すように日本に先制奇襲させ「リメンバー・ザ・パールハーバー」をでっち上げて、一気にアメリカ世論を開戦へとねじ曲げる世紀の陰謀である。そして日本の暗号を解読して襲撃を事前に把握しており、虎の子の空母は真珠湾から離れさせていたのである。
リチャードソン大将は後に『ルーズベルトが日本を戦争に引きずり込んだ張本人』と回想録に書いた。
 


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長浜浩明『古代日本「謎」の時代を解き明かす』(展転社)
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 著者は工学博士にして一級建築士。毛色の変わった歴史家。しかし、それ故にこそ歴史学界のしがらみに囚われないで真実を大胆に追究できるのである。戦後日本の歴史学は自虐史観、舶来信仰、そのうえに乱世史観を標榜した司馬遼太郎とかのおっちょこちょいが文壇を壟断し、反対論をかき消した。正統な歴史解釈は行方不明となった。同様に『古事記』『日本書紀』は顧みられず、いやそれどころか偽書、珍説、奇説がまかり通った。邪馬台国論争も出鱈目、卑弥呼の解釈もちぐはぐ。「騎馬民族説」なる珍説はチンドン屋の鉦と太鼓である。混乱と混迷をきわめる日本古代史に工学的アプローチで挑むと、真実が次々と浮かんできた。神武天皇の即位は紀元前70年前だったことが突き止められ、また邪馬台国論争にも黒白がつけられた。古代史の謎を快刀乱麻を断つように裁断した快著。
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西村真悟『国家の再興』(展転社)
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 歯切れが良いのである。テンポもはやく、平明簡潔でわかりやすく、しかし文体にダイナミズムがある。
 「二十世紀に支那と連合軍の中枢であるアメリカのルーズベルト政権に絡みついて、我が国を弱体化させようとする国際的謀略を実行に移したコミンテルン(国際共産主義運動)」があり、その「指令の下に中国共産党は、支那大陸を動乱のルツボに陥れて共産化に成功し中華人民共和国を樹立した。従って、今ある支那帝国の実態は、中華帝国主義とコミンテルンと守銭奴の複合体」。
 また西村さんは、こうも言う。
 「我が国は国民皆兵の国家として近代化を達成し、日清日露を戦い、大東亜戦争も戦ってきた」のであり、日本の再興は「国難克服」が目標。そのためには「本来の姿に立ち戻り、スイス同様の国家体制構築」が必要だという。
 説得的でも扇動的でもなく、淡々と快適快活壮快に歴史を叙し、究極の目的は日本の正気の回復である。
 だから西村前衆議院議員はかく結論されるのだ。
 「国家意思と体制の構築には教育改革が必要であり」「教員資格要件の改革」が必要とされる理由は「教員になるためには、原則として自衛隊に一年入隊して訓練を終了したものでなければとする。自衛隊OBの中から教員を採用する」、
 ゆとり教育なんぞを批判するより「まず教員の質の改革」だ。そして「武」がいかに重要であるかを諄々と説いて、西村節は格調高く今日も進軍する。本書を読み進むに従って、身体のどこからともなく勇気が凛々と湧くように、全体に不思議な情感と行間にはやさしい情緒が流れている。

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   読者の声 どくしゃのこえ 読者之声
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(読者の声1)少しばかり漢詩を戯言のつもりで作ってみました。鑑賞に堪えないかもしれませんがご笑覧を。

―股――
北大秀才加美―, ―明――学法律
深窗微笑撒魅力, 得明同舟学横心
―奔西走抓―力, 接近南北太子党
重重打?群无利, ――唱―!)子党
――大口?臭―, 堵堵―口蒸?气
―鬼洋奴都―迎, 耳不听―眼不―
波博喜喜―――, !)夜清晨酒肉林
谷股――玩洋牛, 色―不―喝毒酒
跛薄瓜瓜――猴, ――未来?!)洞

悩める股開頼
才色兼備の北大生、       法律学んで銭儲け
振り撒く魅力のお令嬢、     邪心学んで同舟や
掴め権力命がけ         近づけ全ての太子党
悪を懲らしめ独り占め      共産唱えて民衆党
大口開けて賄賂待つ       詰まる穴では邪気を生み
鬼でも何でも大歓迎       聞く耳持たず眼も瞑る
波薄さん、好き好き野鶏と    明けても暮れても酒池肉林
谷股さん、開いて遊ぶ洋肉や   色恋不満で毒の酒
薄瓜さん、彷徨い溺れるお猿には 輝く未来は暗黒や
  (JINJIN)


(宮崎正弘のコメント)すぐにも華字紙に転載されて行きそうな、諧謔たっぷり。それにしても、この漢詩を作られた「JINJIN」さんは、ひょっとして中国人ですか?



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(読者の声2)関西方面の読者の皆さんへお知らせ。
大阪中国総領事館前抗議活動があります。南モンゴルで、中国人の開発業者が環境保護活動家の牧民メルゲン氏をトラックで惨殺してから1年が経過しました。(事件の詳細はこちら ↓)
http://www.lupm.org/japanese/pages/110524j1.htm
そこで、大阪総領事館前にて、あらためて抗議行動を行います。モンゴル人も、日本人もぜひご参加ください。
訴えの内容
2011年5月10日に発生した、メルゲン氏惨殺事件への抗議
自由・人権活動によって1996年以来中国当局に拘束され、刑期を終えた後も所在不明のハダ氏とその家族の解放
モンゴル人作家、ゴブロド・ホーチンフ女史の不当な軟禁への抗議

日時   平成24年(2012年)5月12日(土曜日)
集合場所 大阪・靫(うつぼ)公園東側噴水前
集合時間 11時30分 開始時間 12時00分