【平成24(2012)年 5月4日】

    ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
            日台共栄のためにあなたの力を!!
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1>>「一国二区」― レイムダックは西へ?  迫田 勝敏(ジャーナリスト)
2>> 東京都尖閣諸島寄附金について
3>> 父が台湾人の一青窈の姉 「台湾の人たちは本当に日本が好き」
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◆【ネット署名(第3期)】台湾出身者の戸籍を「中国」から「台湾」に改正しよう!!
  http://www.shomei.tv/project-1901.html
  *署名数:412人(5月4日)
  *1期・2期のネット署名総数=11,814人

◆ 台湾出身者の戸籍を中国から台湾に改正しよう!!
  http://www.ritouki.jp/suggest/koseki.html
  *署名用紙やアピールチラシもダウンロードできます。

●友愛グループ機関誌『友愛』第12号お申し込み
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● 「ありがとう台湾オリジナルTシャツ」お申し込み
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  *詳細は本会HPに掲載↓
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1>>「一国二区」― レイムダックは西へ?  迫田 勝敏(ジャーナリスト)

 東京新聞・中日新聞の上海特派員や台北支局長をつとめた後、論説委員として健筆を揮っていた迫田勝敏(さこだ・かつとし)氏が突如新聞社を辞し、大好きな台湾へ永住覚悟で赴いたのは平成18(2006)年8月下旬だった。台湾の大学で日本語を教えていた知り合いが辞め、後任を託されたからだった。辞職を決してから2ヶ月ほどだったという。あまりにも急で送別会もままならなかった。

 迫田氏が台湾に在住するようになってから、本会が毎年の春秋に実施している日本李登輝学校台湾研修団で何度か講師をつとめていただいている。研修団の講師は故黄昭堂氏や許世楷氏、羅福全氏、黄智慧さん、謝雅梅さんなどだが、唯一、迫田氏だけが日本人だ。4月26日から実施した17回目となる研修団でも講師をお願いし、「総統選挙後の台湾情勢」をテーマにお話しいただいた。

 講義では、馬英九政権がすでにレイムダック化している現状や、中国国民党の勝因、なぜ民進党は勝てないのかなどについて話していただいた。

 迫田氏で思い出すことがある。小泉純一郎首相の靖国神社参拝反対のデモ騒ぎのときだった。デモの中に、高金素梅・立法委員ら遺族と称する台湾人もいた。多くのメディアは「台湾人の遺族も分祀を求め、参拝反対を叫んでいる」と伝えていた。

 ところが、高金素梅氏らの台湾での行状をよく知る迫田記者は、そうは書かなかった。辞任直前の8月23日付の中日新聞「私説・論説室」欄で「靖国参拝と台湾人」と題し、下記のように書かれていた。

≪この二人は「犬に噛みつく人」だ。日本の植民地だった台湾では多くの台湾人が戦地に赴いた。時代の風潮に逆らえず出征した人も少しはいただろうが、多くは名誉と思い、光栄と感じていたと現地で聞いた。その結果、数万人が命を落とし、靖国神社には李登輝前総統の実兄を含む約2万8千柱が祀られている。

 靖国神社にはその遺族や戦友たちが参拝に訪れており、毎年8月15日にわざわざ台湾から訪日し、参拝を続けるグループもある。台湾で犬に噛みつくのはたった2人。立法委員は台湾国内での票目当てのパフォーマンスだ。それなのに「台湾人の遺族も反対」とは大きなミスリードだ。

 犬に噛みつく人を追うのがマスコミの宿命ではあるが、ミスリードはマスコミ不信を拡大する。絶えず真実に近づく努力が必要だ。自戒したい。≫

 このような迫田氏だから、研修団の講師をお願いしている。

 迫田氏は現在、桃園県にある開南大学の応用日本語学科で日本語を教えつつ、東京新聞・中日新聞の嘱託記者として記事を書いている。

 本誌でも何度か「台湾ダイジェスト」に掲載された記事をご紹介してきたが(下記参照)、その5月号では中国傾斜が止まらない台湾の現状について、馬総統のレイムダックぶりとともに、中国国民党の呉伯雄名誉主席が中国の胡錦濤総書記に中国と台湾の関係を「一国二区」と言ったことを取り上げている。他紙の論評では見られない「愛台湾」を貫くベテラン政治記者の分析だ。味読されたい。

◆「牛も、鶏も、豚肉も」― いっそ馬肉を食べようか…[2012/04/02]
  http://melma.com/backnumber_100557_5529051/

◆「台湾地区」総統?― 中国色に染まっていく…[2012/02/24]
  http://melma.com/backnumber_100557_5499489/

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「一国二区」― レイムダックは西へ? 迫田 勝敏(ジャーナリスト)
【台湾ダイジェスト:5月号】

 再選された馬英九総統が、役立たずの政治家、レイムダックのようだと前月、この欄で書いた。数字がそれを裏付けた。支持率(満意度)が急降下し、20%を切ったのだ。日本だったら、内閣総辞職だが、台湾は違う。街中に怨嗟の声が溢れているというのに、馬総統は「仁誼の旅」と称してアフリカ訪問して腕立て伏せやジョギングのパフォーマンス。李登輝元総統に「皇帝になったと思っている」と批判された。「馬皇帝」はいったい、この台湾をどこへ引っ張っていこうとしているのか…。

◆20%を切った支持率

 支持率が20%を切ったのは、独立派の長老、辜寛敏氏が主宰するシンクタンク「新台湾国策智庫」の4月中旬の調査。支持率ともいえる馬総統への満足度は前月の26・1%から18・7%に急落した。国民党寄りともいわれるテレビのTVBSの世論調査でさえ馬総統に満足しているのは22%で、不満は61%。国民党支持者でも33%が「不満」と答えた。

 日本で内閣支持率が20%を切れば、間違いなく首相退陣だ。昨年の菅直人前首相もその前の鳩山由紀夫元首相も支持率が10%台に落ちて辞職している。

 支持率急落の原因は明白。新台湾国策智庫の調査では、添加剤入りの米国産牛肉の輸入解禁の方針や鳥インフルエンザ発生を隠していたことなどから食品安全での政府の措置に84・2%が不満。電力料金値上げやガソリン価格の上昇で91・2%が生活への負担が大きいと悲鳴を上げ、84・8%が貧富の差が広がっていると答えている。実際、2010年の貧富の差は93倍という調査結果もある。要するに経済失政だ。

◆馬英九は皇帝になった?

 これだけ庶民の不満の声が高まっているのに、最高責任者である馬総統はこれといった対応策を打ち出していない。立法院(国会)での国情報告を求める野党に、馬総統は最初は拒否、さらにあれこれ条件をつけて受諾を引き伸ばしている。野党などの批判や追及に対応するのはもっぱら陳冲行政院長(首相)。おかげであの端正な顔立ちの院長が最近は気の毒にもやつれた感じになっている。

 支持率が20%を切るというは政権の危機だ。これを乗り切る道はトップ自らが切開かなければならない。それを部下に任せて、のんびりと外遊し、国情報告さえ逃げようとしているのだから、「皇帝になったと思っている」という批判も当然だ。

◆「軟土深耕」と国共論壇

 無為無策にもみえる馬政権を隣の中国が黙ってみているはずがない。中国では「軟土深耕(掘)」という。柔らかい土は深く掘れ、相手が弱ければどんどん突っ込んでいけの意味。今の台湾は「軟らかい」からどんどん行けということなのか、自由時報によれば、今年は国民党主催で台湾で「国共論壇」を開くよう強力に求めているという。

 国共論壇は正式には「両岸経貿文化論壇」で国民党と中国共産党が共催、2006年に第1回が北京で開かれ、「第三次国共合作」のスタートともいわれた。実際、その後の馬政権の対中接近を導いており、次回は8回目。中国から当然、要人が訪台する。国務院台湾弁公室の王毅主任は必然、さらには全国政協の賈慶林主席の可能性も取りざたされている。

 開催なら台湾側は国民党の呉伯雄名誉主席がトップ。