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中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!

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台湾総統選で「中国傀儡」の勝利喜ぶ日本政府の「平和ボケ」


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台湾では一月十四日夜、総統選で当選を決めた馬英九総統は、国民党首脳部の面々とともに、同党本部前の壇上に上がった。そして詰め掛けた群集に対して演説を行い、「今後四年で両岸をさらに和解させ、衝突の可能性をさらに小さくする」と力説した。

たしかに馬総統は四年前の就任以来、「両岸」の交流に乗り出し、関係改善を進め、緊張を低下させては来た。しかし忘れてはならないのは、中共が台湾側との交流に応じた理由である。

それは馬政権が中共の要求に応じ、「一つの中国」(台湾は中国の一部という主張)を掲げたからだ。

だから、その上さらに「和解」を進めようというのなら、今度はいったいいかなる譲歩(国家主権の自己制約)を行うのかという問題になる。これまで以上に「衝突」を回避して行くともいっているが、それはつまり「統一」を受け入れる方向へ前進したいということだろう。

少なくともその方向へ進まない限り、中共は「和解」を深めることはしない。

しかしそれでも馬総統は演説で、「生命を懸けて中華民国の主権を守る。永遠に台湾のため奮闘しよう」と強調するのである。多くの有権者は、この欺瞞根性に憤りを覚えたはずだ。しかし国民党支配下での在台中国人や公務員など既得権益者層には、国民党政権さえ守られれば、為政者の資質などどうでもいいのだという。

このように中共には「媚」、そして自国国民には「詐」というのが、国民党の本質なのであるが、その本質をさらにわかりやすくさらけ出したのが連戦名誉主席(元副総統)だ。

この人物はこの日、馬総統の横でマイクを握り、群集に対してこう話した。

「すべての台湾地区の人民に感謝したい」「これは我々台湾地区のすべての同胞が決定したことだ」

このようにはっきりと台湾を「台湾地区」と呼んでいるではないか。

ちなみにこのころ、現地にいた中国国営の新華社通信の記者も、「馬英九は今日、台湾地区での領導人(指導者)選挙で勝利した」と速報している。

このように中共が「台湾総統」「中華民国総統」ではなく「台湾地区の指導者」と呼ぶのは、「中国の台湾地区の指導者」という意味だが、連戦氏はそれに従ったのだから、まさに「媚」の極致だ。

そこで民進党が批判の声を上げた。同党の荘瑞雄スポークスマンは「今回の馬英九の勝利には、中国が相当協力している。そこでその代わりに、台湾の国家としての格を下げてみせたのではないか。これでは今後の両岸関係において、台湾は対等性、尊厳を守れなくなる」との見方を示した。

一方、国民党の頼素如スポークスマンは、「民進党は、話の一部分だけを摘み出し、連戦氏の考えを歪めないでほしい。私たちは中華民国の総統を選出したばかりだが、これこそ主権を象徴するものではないのか」と、またしても「詐」の対応で終始した。

しかし、連戦氏だけではないのである。国民党の政治家たちもまた、訪中して中共高官との会談中、馬英九・中華民国総統に言及する際、「中華民国」という「国家」の名も「総統」という「国家元首」の呼称も使わず、「馬先生」「台湾の指導者」などと呼んでいる。中共の代表の訪台があれば、「国旗」を隠すことも有名である。

このように在台中国人たちが、台湾、そして台湾人のため「生命を掛ける」などとはとても思えないのである。中共の「平和統一」要求が今後ますます強まると見られる中、馬政権が「和解」という名の「投降」の道を、さらに転げ落ちて行くことが懸念され、台湾とは生命共同体である日本の安全保障にとっても、由々しき事態である。

ところが日本では馬総統の勝報を受け、玄葉光一郎外相は「中台間の対話が引き続き間断なく行われることを期待する」とコメントしたのだ。

この「対話」なるものが、台湾国民に、そして日本を含む東アジア全体の平和と安全に、どれほどの禍をもたらすものかを知らないかのようだ。正確に言えば中共との摩擦ばかりを恐れ、知らないふりをしているのだろう。

毎日新聞によれば政府は 「両岸(中台)関係の安定的な推移」(外務省幹部)を望み、「中台関係の改善を進めてきた馬氏の再選を歓迎」しているそうだ。

そして「台湾は日本にとり世界4位の貿易相手国・地域で、中台関係安定は、安全保障やシーレーン確保などの意味合いでも極めて重要だ」というのだが、…。

「中台関係安定」とは、台湾が中国の前で譲歩を続けていうるからこその「安定」なのである。そのまま台湾が中国の一部となれば、この島が日本の「安全保障やシーレーン確保など」に対し、とてつもない脅威に変わるということを、政府も毎日新聞も考えたことはないのだろうか。いや、政府はこれもまたきっと、あえて考えないことにしているのだろう。

このように見ると日本の民主党政権もまた、中国には「媚」だ。そして中国に「媚」ならば、自ずと自国民には「詐」とならざるを得ない。

これでは国民は、国共両党による東アジアの安保環境の変動を、いつまでたっても感じ取ることができないのである。

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発行 永山英樹(台湾研究フォーラム)

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