さて、それでは本題の楠流兵法『河陽兵庫之記』に入りましょう。今回は、第一章の
後段部分を現代語訳で紹介いたします。

▽ 智 能

 本当に智恵のある者は、邪心を抱かないものであることを思え。将たる人は申すまで
もないことであるが、事業の草創(新しく物事を始めること)に携わるような者につい
ても、いかなる場合も無智であっては成就することが難しい。

心を明鏡の如くに磨いて物事に疑いを持たないこと。博く衆人を愛して親疎なく、その
扱いが偏っていて公正を欠くようなことがなく、等しく馴れ親しんでいながらも、その
人々が優れているか、そうでないかをも量り知れるようでなければならない。

健康で勇気があり正義感と英智に富んでいながらも思慮深く、事に当たっては意図を
決し、上級者を敬い下級者を慈しみ、邪険(じゃけん:相手の気持ちをくみ取れずに、
意地悪くむごいこと)な言葉遣いをしない人物、これこそが「上の武士」である。

厳正な態度で勤め、一見して勇気があり、芸才に富んでいるかのように見える者がいた
としても、多欲であり、或いは智恵に乏しく、道理にくらく愚かであって、義に従うこ
とを当然と心得ていないようであっては「中の武士」である。

勇気は血気に随い、或いは果敢にしてその身を顧みない者であったとしても、君命を拝
受するに臨んで、潔く死を決心することができず、未練にして不覚をとるようであって
は「下の武士」である。

己のことのみを貪って、廉直な(心がきれいで私欲が無く、曲がった事をしない)朋友
を嫌い、偽りが多くて利欲に暗く、義を疑い、功を妬み、恥を知らないようであって
は、「人に非(あら)ず」ということを知らねばならない。この「人に非ざる者」であ
っても見捨てることなく、牛馬を用いるようにしてその能力を引き出すように用いるべ
きである。

 主将の心が悪ければ、人に非ざる者を臣とし、親しんで愛し、立派な人物を遠ざけ
て、我心のほしいままに振る舞う。このようなことを邪智という。邪智によって国が滅
び、家が破壊されるだけではない。万人の嘲りを受けて後代に恥をさらすことになる。

数多くの武士に俸禄を支給して臣下にしていようとも、皆が心を開いて服従しているな
どと推察したり思ったりしてはならない。代々仕えてきた郎等(主家との血縁関係も
無く、領地も持たない家来)など多くの家来たちの中にも、友として交わり愛すべき人
も必ずいる。師として尊ぶべき人も必ずいる。その智能は新しいか古いかにこだわるべ
きではない。

人の上に立つべき全ての者は、頑(かたく)なで…

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