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メールコラム「使える!ビジネス古典」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■No.19■■
論語の中の「女」
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1995年 アカデミー賞 主要7部門にノミネートされた、
スティーブン・キング原作の映画、『ショーシャンクの空に』は、
身に覚えのない罪で投獄された銀行員が、腐敗した刑務所で、
さまざまな囚人たちや看守たちと交流しながら、
希望を持ち続けて生き抜く姿をえがいた作品です。
見る人に人生を考えさせ、感動の名作として挙げる人も多い作品ですが、
この映画には女性がひとりも出てきません。
女性が出てこないといえば、読む人に多くの事柄を考えさせる
あの『論語』にも、女性が殆ど出てきません。
江戸時代の川柳に、こんなのがあるそうです。
=====================================
論語読み 思案の外の 仮名を書き
=====================================
「思案の外」というのは、「恋」のことです。
つまり、この川柳はこう謳われているわけです。
恋文を書くとき、『論語』を良く読んでいるので、
学問はあり、漢字も知っているはずなのに、
『論語』の中には、「恋」という字がないので、
恋だけは仮名で書いている。
『論語』の中には恋の話が出てこないことを、なんとも粋に
皮肉っているわけです。
では、『論語』にはまったく女性の話が出てこないのかといば、
そんなことはありません。
『論語』の中には、「女」という字が、全部で19回出てきます。
しかし、そのうちの17回は、「汝(なんじ)」と読ませるもので、
「女」とは何の関係もありません。
全ニ十篇、総文字数15935字の中で、たった2回しか出てこない
貴重な「女」が含まれた言葉を紹介しましょう。
1つ目は、微子篇第十八4 のこの句です。
■斉人帰女楽、季桓子受之、三日不朝、孔子行、
斉人(せいひと)、女楽(じょがく)を帰(おく)る。
季桓子(きかんし)これを浮く。三日朝(ちょう)せず。
孔子行(さ)る。
***解釈***
斉の人が女優の歌舞団を(魯に)贈ってきた。
季桓子はそれを受けて三日も朝廷に出なかった。
孔子は(魯の政治に失望して)旅立たれた。
**********
女に惑わされて3日も仕事を休む政治家にがっかりして、
孔子が国を出たというお話です。
現代でも、女性スキャンダルで失脚する政治家や経営者はいますから、
何千年の時を経ても、男の本質は変わらないのでしょう。(苦笑)
そして、もうひとつが、『論語』の中でも最も評判の悪い部類に入る、
特に女性には嫌われる陽貨篇第十七25にあるこの文章です。
■子曰、唯女子与小人、為難養也、近之則不孫、遠之則恕、
子の曰わく、唯だ女子と小人とは養い難しと為す。
これを近づくれば則ち不孫(ふそん)なり。
これを遠ざくれば則ち怨む。
***解釈***
先生がいわれた、「女と下々の者とだけは扱いにくいものだ。
近づけると無遠慮になり、遠ざけると怨む。」
**********
「女子」の前には、「唯」という字が書かれていますから、
他のことなら大抵どうにかできた孔子でも、女子と小人だけは、
その扱いを持て余したということなのでしょう。
実は、孔子は一度結婚に失敗しています。
その後再婚したという記録がどこにも残っていませんから、
もしかしたら、これは、短い結婚生活で得た孔子の実感だったのかも
しれませんね。
『論語』に出てくる文字通り女性を意味した「女」という字は、
このたった2回しかでてきませんが、このほかに、
「女」という字は使わないで女を語る文章があります。
子罕(しかん)篇第九18の文章がそれです。
■子曰、吾未見好徳如好色者也、
子曰わく、吾れ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。
***解釈***
先生がいわれた、「わたしは美人を愛するほどに道徳を愛する人を
まだ見たことがない。」
**********
ここで使われている「色」という字が女性、中でも魅力的な美人を
表しています。
色を好むが如く徳を好むような人物は孔子の時代のみならず、
現代でも滅多にお目にかかれないのが現実です。
これもまた、孔子の正直で切実な嘆きのひとつでしょうか。
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論語の中の「女」
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1995年 アカデミー賞 主要7部門にノミネートされた、
スティーブン・キング原作の映画、『ショーシャンクの空に』は、
身に覚えのない罪で投獄された銀行員が、腐敗した刑務所で、
さまざまな囚人たちや看守たちと交流しながら、
希望を持ち続けて生き抜く姿をえがいた作品です。
見る人に人生を考えさせ、感動の名作として挙げる人も多い作品ですが、
この映画には女性がひとりも出てきません。
女性が出てこないといえば、読む人に多くの事柄を考えさせる
あの『論語』にも、女性が殆ど出てきません。
江戸時代の川柳に、こんなのがあるそうです。
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論語読み 思案の外の 仮名を書き
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「思案の外」というのは、「恋」のことです。
つまり、この川柳はこう謳われているわけです。
恋文を書くとき、『論語』を良く読んでいるので、
学問はあり、漢字も知っているはずなのに、
『論語』の中には、「恋」という字がないので、
恋だけは仮名で書いている。
『論語』の中には恋の話が出てこないことを、なんとも粋に
皮肉っているわけです。
では、『論語』にはまったく女性の話が出てこないのかといば、
そんなことはありません。
『論語』の中には、「女」という字が、全部で19回出てきます。
しかし、そのうちの17回は、「汝(なんじ)」と読ませるもので、
「女」とは何の関係もありません。
全ニ十篇、総文字数15935字の中で、たった2回しか出てこない
貴重な「女」が含まれた言葉を紹介しましょう。
1つ目は、微子篇第十八4 のこの句です。
■斉人帰女楽、季桓子受之、三日不朝、孔子行、
斉人(せいひと)、女楽(じょがく)を帰(おく)る。
季桓子(きかんし)これを浮く。三日朝(ちょう)せず。
孔子行(さ)る。
***解釈***
斉の人が女優の歌舞団を(魯に)贈ってきた。
季桓子はそれを受けて三日も朝廷に出なかった。
孔子は(魯の政治に失望して)旅立たれた。
**********
女に惑わされて3日も仕事を休む政治家にがっかりして、
孔子が国を出たというお話です。
現代でも、女性スキャンダルで失脚する政治家や経営者はいますから、
何千年の時を経ても、男の本質は変わらないのでしょう。(苦笑)
そして、もうひとつが、『論語』の中でも最も評判の悪い部類に入る、
特に女性には嫌われる陽貨篇第十七25にあるこの文章です。
■子曰、唯女子与小人、為難養也、近之則不孫、遠之則恕、
子の曰わく、唯だ女子と小人とは養い難しと為す。
これを近づくれば則ち不孫(ふそん)なり。
これを遠ざくれば則ち怨む。
***解釈***
先生がいわれた、「女と下々の者とだけは扱いにくいものだ。
近づけると無遠慮になり、遠ざけると怨む。」
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「女子」の前には、「唯」という字が書かれていますから、
他のことなら大抵どうにかできた孔子でも、女子と小人だけは、
その扱いを持て余したということなのでしょう。
実は、孔子は一度結婚に失敗しています。
その後再婚したという記録がどこにも残っていませんから、
もしかしたら、これは、短い結婚生活で得た孔子の実感だったのかも
しれませんね。
『論語』に出てくる文字通り女性を意味した「女」という字は、
このたった2回しかでてきませんが、このほかに、
「女」という字は使わないで女を語る文章があります。
子罕(しかん)篇第九18の文章がそれです。
■子曰、吾未見好徳如好色者也、
子曰わく、吾れ未だ徳を好むこと色を好むが如くする者を見ざるなり。
***解釈***
先生がいわれた、「わたしは美人を愛するほどに道徳を愛する人を
まだ見たことがない。」
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ここで使われている「色」という字が女性、中でも魅力的な美人を
表しています。
色を好むが如く徳を好むような人物は孔子の時代のみならず、
現代でも滅多にお目にかかれないのが現実です。
これもまた、孔子の正直で切実な嘆きのひとつでしょうか。
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