★メルマガ「軍事情報」のコラボ作品★
『数学者が見た 二本松戦争─武士道の精髄を尽くした戦い─』
著:渡部由輝
四六判並製・244ページ
発行:並木書房
定価1680円(税込)
ご注文は、並木書房 http://www.namiki-shobo.co.jp/ で
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『軍事情報特別企画 (荒木肇の「戦車と日本人」第6回)』
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◇◆◇ 発行講読者数:11099名/平成23年(2011年)6月1日(水)発行 ◇◆◇
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取材・インタビュー・原稿作成・webコンテンツ用テキスト文作成・自費出版の
原稿作成支援およびアドバイス・その他《書く》ことに附帯する一切の業務に
ついて執筆活動を展開しております。 ライター・平藤清刀
E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://homepage2.nifty.com/hirayan/
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● もくじ
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◎ 特別企画 『戦車と日本人』 連載第6回(荒木肇)
◎ 著者略歴
◎ 著者・荒木さんにメールする
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●特別企画 『戦車と日本人』 連載第6回(荒木肇)
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□戦車と自走砲から
よく自衛官から聞く話があります。どうも一般の人は、戦車と自走砲の区別がつかな
い。違いを説明するのに苦労する。たしかにどちらもクローラー(キャタピラー)がつ
いているし、装甲された砲塔もついています。私も立場上、陸自部隊の式典などでは、
支援者や協力者の方々と同席することが多いので、両方を区別できていない方が多いこ
とも知っています。
野戦砲兵の自走砲が長い砲身を振りたてて堂々と行進する。歓声をあげて「戦車だ、
戦車だ」と喜ぶ人たちを見ると、それに水を差すのも気が引ける。説明などすると、
いかにも自分の知識誇りというか、厭味ったらしく思われるのではと考えて我慢してい
ます。
今も昔も、世論調査をすると、自衛隊の規模や装備を『現状のままでいい』と答える
人が多いようです。最近、この大震災の救援活動で自衛隊を高く評価し、頼もしい、
好感を持つという人が増えました。でも、それは阪神淡路大震災の時もそうでしたし、
何か災害が起きるたびのことです。そこでの自衛隊、自衛官の献身的な整斉たる活動を
見て評価が高まるのは当然でしょう。しかし、多くの人は『現状』の実態を知らない
し、自衛隊のほんとうの姿を理解しているわけではありません。
自衛隊は戦うための組織です。マスコミの論調を見聞きすると、今回も被災地を
『まるで戦場』などと表現しています。私たち報道の受け手も、何もかもが破壊された
惨状を見て、あたかも戦争が起きたようだと思ってしまう。そこで働く迷彩服の自衛官
や、走り回るOD(国防色というと自衛隊用語)の車輛を見れば、まるで戦場にいる人を
見るような気がしてしまうのです。
でも、それは大いなる誤解であって、自衛隊は本来、戦うための組織であります。
ご遺体の捜索や瓦礫の除去、被災された方の暮らしのお世話などなどは別の組織が担う
べき仕事ではありませんか(もちろん全くするなという意味ではありません)。
自衛隊を高く評価し、褒めてくださるのは大変うれしいことです。しかし、その気持
ちが『もっと人員を増やせ』、『戦車や火砲を増やせ』、『待遇を良くしろ』、『わが
家族も入隊させよう』などには、まずつながることはない。たぶん、これからもない
でしょう。
そうした国民の声や気分を背景に政治は行われる。それもまた、これからも続くこと
だと思います。俣野様がお寄せ下さったように、せっかくの国民の財産があるがままに
評価されない。戦車が完璧に行動する環境が整えられることはない。もしくは、そうな
るまでにひどく時間がかかる。わが国の武装組織は、ひいては戦車も活用されずに終わ
るのではと心配しているのは私も同じです。
でも、こうした『軍事情報』などの質の高いマガジンを熱心にご覧下さり、「口径」
の話などを尋ねてくださるuno様のような方が増えて下さるのは、とても嬉しいことで
す。お礼が遅れましたが、TT様、ご心配をおかけしました。再送が届いたことと思いま
す。『陸軍史あちらこちら』もありがたいことに、毎週、読者の方が増え続けていま
す。正確な事実を知ろう、歴史をご自分で確かめようという方も増えているからでしょ
う。ありがたいことです。
「軍事オタク」などとからかわれたり、「軍事に関心を持つのはおかしなやつだ」な
どと警戒したりという風潮もわが国では長い歴史をもっています。明治維新は武力で
成し遂げられた改革ではありました。しかし、その後の流れをたどってみると、井澤氏
が詳説された『穢れ』の思想でしょうか、軍事や軍人へのまなざしは冷たくなる一方と
いっていい。わが国では、戦前社会から軍事軽視、いや蔑視の風潮は続いているので
す。
近代市民国家というものは、市民自らが武器を手にして造ってきたものでした。国内
の衝突は警察が処理する。外敵の侵攻からは市民が戦って自らの生命・財産を守る。
しかし、それは誰にでもできることではない。だから、選ばれた人間が厳しい訓練に耐
え、過酷な戦場に進んで身を投じる。そうした人への感謝と尊敬を忘れたら、それは守
ってもらう権利を自ら捨てるようなものです。
軍事技術に関わり、戦ってきた、非常時に備えてきた人々についての記憶を風化させ
ない。これが私の原点になっています。
▼はやくも1953年には戦車の基本哲学誕生
ふつう、戦車の開発には10年余りがかかる。新しい戦車が制式化されたら、すでに
その戦車は時代遅れになっている。戦闘の様相は変わるし、新しい技術は日進月歩であ
る。砲もエンジンも、防禦鋼板も、どんどん新しくなる。対戦車兵器も次々と変化す
る。
第2次大戦が終わってからの列国の戦車の開発を見ていると、だいたい10年周期で
ニューフェイスが登場している。
では、敗戦で武装解除され、軍事技術の進歩を止められたわが国はどうだったか。
とにかく戦車はなくてはならない。朝鮮戦争だけではない。悲惨だった太平洋の島嶼戦
でも、アメリカ軍の戦車にはたいへん苦しめられた。
戦車は敵の航空機より厄介なものなのだ。徳田八郎衛氏の『間に合わなかった兵器』
の中にも書かれているが、戦車は山の中にも入ってくる。飛行機は天気が悪ければ飛ん
でこないし、燃料が尽きれば帰って行く。それが戦車は居座るのである。せっかく損害
を与えても回収車がやってきて引いて帰って行く。修理が終われば、またやってくる。
まっとうな対戦車兵器がなければ戦車は強力な移動トーチカになる。タラワでもペリ
リューでも、サイパンでも沖縄でも同じだった。肉薄攻撃を防ぐ歩兵を連れた米軍戦車
は無敵だった。わが軍は、せっかく構築した火点を次々と砲や火炎放射機でつぶされ
た。ドイツから贈られたモンロー効果を使った「タ弾」くらいしか日本陸軍は用意でき
なかったが、それもまた戦果が上がったという話は聞かない。1式47ミリ砲という対戦
車砲だけが、わずかに健闘した記録が残っているくらいである。
1953(昭和28)年には、当時の第1幕僚監部(のちの陸上幕僚監部)から主力戦車と
して、90ミリ砲をもつ全備重量35トンの戦車が要求されている。歩兵(普通科)の直接
支援、機甲戦の両方に対応できて、専守防衛の意図から水際防禦でも「移動トーチカ」
として使えるようにというアイデアが出ていたらしい。
あるOBの証言によると、この頃すでに戦車の「基本哲学」は生まれたらしい。
(1)装甲は初めから犠牲を覚悟で、予想される交戦距離で仮想敵戦車を確実に撃破で
きる火力を最優先にする。
(2)『普通科を直接支援する場合、防護力の不足は致命的なので、地形の利用と不整
地踏破能力で補う。
(3)低い車高、大仰角限界による稜線射撃の優位、高速性能より低速トルクを重視。
(4)少ない戦車を効率よく運用するために、戦略輸送としての鉄道輸送を重視する。
(1)は大火力、(2)は生地機動力、(3)は油圧式姿勢制御を採用した将来を思わ
せる。稜線に戦車を隠し、砲の仰角をあげて、車体を見せずに下へ撃ちおろそうという
わけだ。(4)は当時、国鉄(現JR)の電化も進んでいない。今のように輸送手段とし
ての鉄道のぜい弱性が低かった時代である。これがサイズを決定した。
1955(昭和30)年10月には第5次設計案にしたがった実大木型模型が装備審査会に
提出された。この模型はモックアップといわれ、すべての部分が実物と同じ大きさでで
きている。車重32トンの技術研究所(いまは防衛省技術研究本部)案の1型、同35トン
の陸幕案2型が審査を受けた。
両型の重量の違いは、技研は機動力の維持を重視し、陸幕は輸送に使う国鉄貨車チキ
3000の積載重量の最大限度まで装甲を厚くすることを選んだからである。この後、陸上
自衛隊の普通科、特科、機甲科の3つの職種学校である富士学校からは陸幕案2型(35
トン)を強く支持する意見が出された。
なお、わが国の鉄道車輌限界最大幅は、第1限界・3,600ミリ、第2限界・3,200ミリ
(軌道上面上1,500~3,229同)/3,050同(1,500同以下)、第3限界・3,050同(高さ
4,100同)、第4限界・3,050同(4,020同)、第5限界・2,743同とな…
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