この超ESP仮説に果敢に挑戦したのが、ヴァージニア大学精神科教授で、現代における超心理学(というよりむしろ伝統的サイキカル・リサーチ)泰斗、そして『生まれ変わり研究』の先駆者として知られるイアン・スティーヴンソンです。スティーヴンソンが注目したのは、ESPによって伝達不可能なものの伝達、ということです。テレパシー、読心術、透視などによって、取得可能なのは、あくまで『情報』です。どこでいつ何が起こったか、どんなことを誰が感じ、あるいは思ったか、そういったことは、言葉になっているものであれ、イメージに過ぎないものであれ、いずれにせよ『情報』です。しかし、前世証言者の中には、ESPによる『情報取得』では説明できない現象を示すケースがあります。その最大のものが言語能力です。前世を語り、その前世で語っていた言葉を口にするケースは、きわめて稀ですが、いくつか報告されています。これを『真性異言』と呼びます。『真性異言』(xenoglossy ゼノグロッシー)とは、フランスの生理学者で心霊研究協
会の会長も勤めたシャルル・リシェの造語で、本人が習ったことのない外国語を話す現象のことを言います。『新約聖書』(使徒行伝 19-6、コリント I 12-14)などにも『異言』(glossa、glossolaria、speaking in tongues)という現象が記述されていますが、『真性異言』は、その言語が特定の言語であることが確認されたものを言います。このうち、特定の文章ないし語句だけを繰り返すものを『朗唱型真性異言』、その言語の話者と意味のある会話ができるものを『応答型真性異言』と呼びます。さて、真性異言のうち、『朗唱型真性異言』は、情報による伝達の範囲内と言えます。記録の透視や読心術などによって、断片的な文章およびその発音は、取得可能だからです(発音はかなり微妙だと思いますが)。しかし、きちんとした会話ができる『応答型真性異言』はそうではありません。言語を自由に操れるというのは、『技能』であり、いくら情報を集めても、実際にかなりの訓練をしない限り、可能にはなりません。自転車の乗り方をいくら本や
映像で知っても、自転車に乗ることはできないように、言語も情報による伝達では『会話』できないのです。つまり、『超ESP』によって、『外国語の会話能力』は獲得することができないわけです。ですから、ある人物が、前世の記憶を、その前世の言語で語り、かつ現世の当人がその言語を学んだことがないと証明された場合には、超ESP仮説は適用できず、生まれ変わりが最も有力な説明仮説となります。
会の会長も勤めたシャルル・リシェの造語で、本人が習ったことのない外国語を話す現象のことを言います。『新約聖書』(使徒行伝 19-6、コリント I 12-14)などにも『異言』(glossa、glossolaria、speaking in tongues)という現象が記述されていますが、『真性異言』は、その言語が特定の言語であることが確認されたものを言います。このうち、特定の文章ないし語句だけを繰り返すものを『朗唱型真性異言』、その言語の話者と意味のある会話ができるものを『応答型真性異言』と呼びます。さて、真性異言のうち、『朗唱型真性異言』は、情報による伝達の範囲内と言えます。記録の透視や読心術などによって、断片的な文章およびその発音は、取得可能だからです(発音はかなり微妙だと思いますが)。しかし、きちんとした会話ができる『応答型真性異言』はそうではありません。言語を自由に操れるというのは、『技能』であり、いくら情報を集めても、実際にかなりの訓練をしない限り、可能にはなりません。自転車の乗り方をいくら本や
映像で知っても、自転車に乗ることはできないように、言語も情報による伝達では『会話』できないのです。つまり、『超ESP』によって、『外国語の会話能力』は獲得することができないわけです。ですから、ある人物が、前世の記憶を、その前世の言語で語り、かつ現世の当人がその言語を学んだことがないと証明された場合には、超ESP仮説は適用できず、生まれ変わりが最も有力な説明仮説となります。