ダブルフェイスのクルーネックにはなぜトリコタグと青刺繡タグがあるのか? | チャンピオンマニアの視点

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ダブルフェイスのクルーネックというとこちら

タグは

 

それからこちら

 

タグは

 

そう、ご存知の方も多いかもしれませんが

 

ダブルフェイスのクルーネックものには

 

このトリコタグが付くタイプと青刺繍タグが付くタイプが存在します。

 

細かくいうと中期トリコタグと後期青刺繡タグという言い方になり

 

前者の方がこのダブルフェイスものでは前期になります。

 

ポイントなのはこのダブルフェイスものの青刺繡タグは

 

Champion®となる後期青刺繡タグなので

 

88、89年あたり~90年のものになります。

 

なので中期トリコタグはその前まで。

 

では、いつからか。

 

これが正確にはわからないんです。。。

 

しかし、球数はそれほと多くないこと。

 

今まで見てきた経験値から

 

トリコタグと青刺繡タグの比率は6:4くらい。

 

なので、おそらく85年くらいからじゃないと推測してます。

 

ここからが本題。

 

中期トリコタグから後期トリコタグになるタイミングで

 

なぜ、この青刺繍タグに変更したのか?

 

これが大きな謎なんです。

 

そもそもこのダブルフェイスものは

 

リバースウィーブの最大の特徴である生地を

 

横ではなく、縦に使っています。

 

こちらが通常のリバースウィーブ

生地が横になってます。

 

しかし、このダブルフェイスは

このように縦に使っている。

 

あえて縦に使ったことには理由があって

 

それはリバースウィーブのそもそもの構造によります。

 

下の写真がリバースウィーブを解体した写真ですが

前身頃と後身頃は一体構造です。

 

これを二重にしてコの字に曲げるとズレが出ます。

 

例えばお札と10枚重ねてコの字に曲げると分かり易い。

 

内側のお札が外側のお札より飛び出てしまいます。

 

つまり、生地が分厚いとこの構造縫製しようとすると

 

袖の位置や裾リブの位置がズレて縫製できないのです。

 

なのでダブルフェイスは通常のスウェットのような丸胴の生地

 

つまり、生地を縦に使っているんです。

 

そうなるとリバースウィーブの最大の特徴である生地を横に使う

 

構造を持たないこちらのタイプにリバースウィーブのタグを付けるのは

 

本来おかしいのでは?という話があって、タグを変更するタイミングで

 

この青刺繍タグに変えたのではないか。

 

というのが大方の見方です。

 

真実は判りませんが。。。

 

今まであまりこちらのタイプは興味ありませんでしたが

 

今年も大きめのスウェットが流行っているので

 

真冬のアウターとしてこちらを着て

 

子供と公園で砂遊びなんかしたいと思います!