ALL ABOUT SWEAT SHIRTS スウェット読本 Vol.3 | チャンピオンマニアの視点

チャンピオンマニアの視点

チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したいのはこちら

1998年に当時チャンピオンの販売店で無料で置かれていた

ALL ABOUT SWEAT SHIRTS スウェット読本 Vol.3

 

まず、見開き。リバースで始まります。

ここで

「こだわりを買う。今を着こなす。思い出をまとう。

時代を超え、世代を超えて愛されつづけるスウェットシャツ。」

って書かれています。

今期もリバースウィーブ人気は継続されていくと思いますが

まさに今の潮流にもマッチするこのコピーにはやられます。

 

そして

「22ゲージ22ポンドという密で肉厚なニットを使用し

それを丹念な縫製で仕上げている。

耐久性の高い混紡素材の採用もあり、着たおし、洗いこんで

10年たっても現役という例がざらにあるのだ。」

個人的にもヘビーデューティーの観点では混紡のほうが耐久性はよく

好みだし、洗って乾燥機のかけるほど密になるこの素材は

本当にKING OF SWEATの名に恥じないと思ってます。

特にポリ単色のリバースはそれが顕著です。

 

 

ここには興味深い記述がある。

「スウェットシャツの初期のアームホールが細身なのも

軍のフライトジャケットのインナーとして採用されたためだ」

この記述はあくまでもスウェットの初期と書いてあるのだが

ポリ単色のリバースのアームホールがそれまでよりも

細身になったのも、もしかするとNAVYからの

依頼だったのかもしれないです。

 

ここにも読んでほしい当時の記述があるんです。

 

さらに

全米の男性の半数がチャンピオンを着てきた70s。って

古着の物量からもそう思っていましたが

やはり、70s。特に70s中期~後期が

チャンピオンの最盛期と言っていいのかもしれないです。

 

そして、最後のこの読本の締めくくりもリバース。

「よりよいものをと願う情熱が新しいアイデンティティを育み

クオリティへのこだわりが本物の価値を生む。

そのスピリットは、これまでも、

そして、これからも決して変わることないだろう。」

 

これも痺れますね~。

リバースウィーブが最初の製法特許を取ってから今年で83年。

当時のチャンピオンの開発者は今でもこんな人気があるなんて

誰一人想像もしていなかったでしょう。

しかし、これがリバースウィーブクオリティ。

この精神を失わなかったからこそ

今でもこれほど人気があるんでしょう。

 

30ページにも及ぶこの読本ですがこれ以外にも

当時の古着屋さんのそうそうたる面々が

リバースの私物を公開してます。

そのアイテムとコメントも面白い

なかなか見応えのある読本です。

 

今回はこんなところで。