こんにちは。
試験Ⅱは対策が立てやすい科目であることは以前このブログでもお伝えしました。
【日本語教育能力検定試験対策】科目別対策その3(試験Ⅱについて①)
一方で苦手な人が多いのも知っています。
なぜなら、私がその一人だったからです。
例の私が提唱している「3年分の過去分を3回実施」でも、試験Ⅱだけは2回目の実施時でもなかなか目標の28点(7割)に届かず苦労しました。
巷で開かれている、「音声の対策講座」に行ってみたりしたのですが、そこでハッキリわかったことがあります。
対策講座を開かれている先生というのは、だいたい大学や大学院で日本語教育について専門に学ばれた方で、音声が得意な方が多いです。できる人の解説を3時間ぐらい聞いたって、音声で点が伸びることはないな・・・ということでした。
だって、聞き分けできないんだもの。音で解説されたって・・・・。わからんものはわからん!!
音声の対策講座で私が一番学んだのはコレでした。
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「音声が苦手な人は、音で聴いてわからないんだから正攻法ではダメだ・・・」ということです。
家に帰って、速攻で取り組んだのが「発音記号を捨てる」ということでした。
それまでの私は、赤本のP.411に載っている「図6-1-6 口腔断面図での子音の調音点・調音法」の図をお風呂場に貼って一生懸命覚えようとしていたのですが、そんなことではとても受からないと悟りました。
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この図をもっとシンプルにして「ひらがな」で覚えることにしました。
その為に作った図がこちら。
↓
そして、もう一枚作ったのが「ひらがな部分をブランクにしたシート」
(うすいグレーのところは、試験に出ない)
毎朝、必ずブランクのシートにひらがなをせっせと書き込んで覚えられるまで続けました。
当日の試験では、例題の解説が流れている間にやらなければいけない作業があります。
(例題の解説は、過去問3年分×3回の繰り返しで散々聞いているものと同じなので、聞き流してOKです。)
一つ目は、問題用紙の余白に、自分が覚えた調音点・調音法のひらがなの図の簡略版を書き込むこと。
こちらが試験の日の実際の問題冊子。
↓
二つ目は、問題用紙の図に、調音法を判別する為のマークを書き込むことです。
調音法については、「鼻音」「破裂音・破擦音」「摩擦音」「弾き音」などありますが、例文が流れている間に「鼻音」と「摩擦音」をハッキリさせておきます。その作業だけで、グッと問題が解きやすくなります。
★鼻腔への通路が空いているところに○を打っていき=鼻音と認識する。
★息が抜ける隙間がある図に→を書き込んで=摩擦音と認識する。
こちらが、ひらがなによる具体的な方法。
例えば、1番の問題は「びっくり」の部分が「ひ」に聞こえたので
①「ひ」=ひらがなの図では「硬口蓋/摩擦音」。
②「摩擦音」は→が書き込んである図なので、aかdのどちらか。
③aとdのうち硬口蓋が近い図はdだから、答はd。 といった感じで答えを選んでいきました。
例えば、2番の問題は「しらない」が「な」に聞こえたので
①「な」=ひらがなの図で「歯茎/鼻音」。
②「鼻音」は○の書き込んである図なのでbかd。
③bとdのうち、「歯茎」が近い図はbなので、答はb。にしました。
とにかく、まずは、ブランクシートにひらがなを書き込んで、ひらがなベースで調音点・調音法のマトリックス図を覚えてしまうことをおすすめします。
同じく、音声が苦手だった、わたくし(みかん)の姉(リンゴ)にも、この方法で「調音点・調音法のマトリックス」を暗記させておいたのですが、
見事、姉妹そろって当日は問題3は、ともに満点だったのです。
というのも、マトリックス図を覚えた後で、過去問をやると、自然にだいたいどの辺のひらがなが試験に出やすいのか分かっちゃうんですね・・・。
試験に出やすいひらがな(音)だけ、覚える。
更に、マトリックス図を覚えた後で、赤本のP.440問題8を繰り返すと良いです。
これも試験に出やすいひらがな(音)を覚えるのに役立ちます!
色んな問題集を買う必要なんてないです。
赤本と過去問だけ使い倒せば・・・OKです。
ちなみに、この顔の形の図が苦手な方はいらっしゃいますか?
この図ですが、ホンモノ=過去問の図に慣れた方がよいですよ。
みかんは、過去問の図をコピーして、かるたにしていました。
色んな図があって、分かりづらいので、出来るだけホンモノに触れるようにしていました。
音を聞き分けようったって、できない人(=わたしのこと)にはできないんだから、やれることで正答率をあげていくしかありません。