22日の産経新聞朝刊に、30年ぶり肥満症新薬「ウゴービ」きょう(22日)発売との記事が載っていて「やせ薬」乱用には警鐘との見出しがあったので新聞内容を抜粋しながらブログにアップしてみたよ
デンマーク系製薬会社が開発した「ウゴービ」
”万病もと”とされる肥満の治療の選択が広がれば、さまざまな病気の抑制や改善にも期待される
商品名 ウゴービ (一般名 セマグルチド)
企業 ノボノルディスクファーマ
投与方法 注射剤
対象者
肥満症として診断され、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれかを有し、肥満症に対する食事、運動療法を行っても十分な効果が得られなかった人。なおかつBMIが27以上で、2つ以上のj肥満に関連する健康障害があるか、BMIが35以上の人
肥満は糖尿病や高血圧などのリスクを高めるとされ、世界的な課題となっている
世界の人口の半数が2035年までに過体重または肥満になり、経済への影響は4兆3200億㌦(約648兆円)になると世界肥満連合(WOF)は警告した
ウゴービは、中枢神経に働きかけて食欲を抑える作用があるとされている
保険診療の対象となるのは肥満症と診断され、高血圧か脂質異常症、2型糖尿病のいずれかの持病がある、などの詳細な条件がつく
このウゴービに関して、神戸大教授(代謝糖尿病学)・日本肥満学会理事、小川渉氏が同新聞欄に意見を述べているので、抜粋し記載しておくね
肥満症治療薬として保険診療で使えることになるウゴービは、肥満症の治療として外科手術にも匹敵する効果が期待される画期的な薬だ
一方で、胃のむかつきや下痢と行った消化器症状の副作用が出る。まだ正確なデーターはないが、食欲は情動に密接に関係していることから、欧州ではうつ症状との関連が指摘されている
高い有効性と副作用による不利益を見極め、医師による正しい処方で使っていく必要がある
肥満症治療の対象とならない体形の人が使用すれば副作用も強く出る可能性もあり、健康被害のリスクも懸念される
自由診療によって適応外の人に多く使われると、本来、治療を受けるべき人に届かない懸念もある
との記事
やはり、スラッとした体型をしてファッショナブルな自分を演出してみたいと思うことは良いことだと思うけど、ウゴービ対象外の人がこの新薬を美容に使って健康被害のリスクと本来治療を受けるべき人に届かないことが起こってはならないと思うね