とうとうやりました。いつも見ていてアーとかウーとか言っている distrowatch.com で、CachyOS が世界第1位になりました。そして、まだ、上昇途中です。残念なことに極楽はぜの現用マシン MXLinux は二倍近い差をつけられ第三位です。そんな大物を黙って見過ごすわけには行きません。早速インストールしてみることにしました。簡単メモも作成しましたので、是非見てやってください。![]()
CachyOS のメリットが紹介されています。
「Arch Linux 上に構築されたディストリビューションである CachyOS は、高度な BORE スケジューラを使用して最適化された linux-cachyos カーネルを備えており、比類のないパフォーマンスを実現します」
何やら極楽はぜの「超低速マシン」では、とてもついて行けそうもない世界のような匂いがします。

インストールしたマシンは、極楽はぜの最近のインストールに使用している「超低速」の UEFI オールドマシンです。
富士通 LIFEBOOK AH/40J
・CPU : AMD E E2-1800 1.7 GHz
・画面 : HD 1366 x 768
・メモリ : 4 GB DDR3-SDRAM
・HDD : 300GB HDD
ダウンロードした ISO ファイルは、 コピーするだけで「起動 USB」が作成出来る「Ventoy」を使用しました。起動用 USB を一本しか必要としないので、微力ながら SDGs に貢献しています。
それではインストール用 USB が出来ましたので、今回もこんなことをしていきます。
1. インストール
2. 日本語入力設定
3. 簡単カスタマイズ
4. デスクトップをLXDE へ変更
5. メモリテスト
始めていきます。
1. インストール
それではインストールを始めていきます。
a. 起動
最初は、「Ventoy」の起動から始めます。

b. ウエルカム画面
すぐに「ウエルカム画面」が表示されます。インストールは、画面下側の「Installation」から始めていきます。

c. インストール方法
ブートローダーの選択画面が表示されますが、デフォルトのままです。

d. インストーラへようこそ
特に何もしなくても、日本語表示になっています。

e. ロケーション
東京に設定されています。

f. キーボード
デフォルトのままで、キーボードの選択してはいません。不具合がある場合は、「109A」を選択してみると解決する場合があります。

g. パーティション
いつものようにマルチブート・インストールのため、
一番下の「手動」を選択しています。

h. パーテーション設定
パーテーション設定を行います。最初は、boot セクションの設定です。例えば、sda1 の「編集」をクリック、使用パーテーションの詳細を設定します。
マウントポイント : /boot/efi

次に、インストール先のパーテーション設定を行います。例えば、sda3 の「編集」をクリック、使用パーテーションの詳細を設定します。
今回の設定内容です。
・内容 : フォーマット
・ファイル : ext4
・マウント : /

i. デスクトップ
今回も、オンラインインモードでインストールしていますので、デスクトップ選択画面が現れました。

インストール可能なエディションは、
KDE Plasma、GNOME、XFCE、i3、Wayfire、LXQt、Openbox、Cinnamon、COSMIC、UKUI、LXDE、Mate、Budgie、Qtile、Hyprland、Sway などです。
この中から、今回は推奨の Plasma Desktop を選択しています。
途中、インストールされるパッケージの選択が出来ますが、デフォルトのままにしています。

j. ユーザ情報
自分のアカウント情報等を入力し、自動ログインにチェックを入れています。

k. 確認
入力した情報を再確認します。

l. インストール中
インストール中です。

m. 完了
すべて完了しました。再起動します。

n. 完成
完成しました。

次へ進めていきます。
2. 日本語入力設定
それでは、CachyOS の日本語入力設定に進みます。しかし、とても極楽はぜのスキルでは歯が立ちません。そこで、先達の手を借りるべく親切なブログを探し出し、早速挑戦してみました。詳細な設定情報の提供ありがとうございました。
a. パッケージインストール
上記サイトの指示通り、早速、必要パッケージをインストールすることとします。
$ sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-mozc
b. 起動設定
しかし、パッケージをインストールしたままでは日本語入力を起動できませんので、起動設定用の環境変数を設定します。
~/.config/fish/conf.d ディレクトリの中に、環境変数を設定するファイル fcitx5-env.fish を作成し、下記内容を書き込みます。
~/.config/fish/conf.d/fcitx5-env.fish
set -x GTK_IM_MODULE fcitx5
set -x QT_IM_MODULE fcitx5
set -x SDL_IM_MODULE fcitx5
set -x XMODIFIERS "@im=fcitx5"
c. 完成
再起動しますと、ツールバーにキーボードアイコンがあり、それをクリック、または「Ctrl+スペースバー」で Mozc アイコン「あ」が出現し、日本語入力が出来るようになりました。

d. 日本語キーボード
ところが、このままでは英語キーボードのため、極楽はぜにとっては少々使いづらいのです。

そこで、日本語キーボードを追加、英語キーボードを削除することにしました。使用するツールは、ツールバーにある「KDE システム設定」です。「入力メソッド」を開いてみますと、現在は英語キーボードしかありません。

日本語キーボードを追加するためには、下側にある「システムレイアウト」を開き、「日本語」を追加します。「修正しますか」と警告が出ますので、クリックします。

日本語キーボードが追加されました。

ついでに、極楽はぜには英語キーボードは不要なので削除しました。日本語キーボードだけの方が動作がスムーズです。最後に、下側にある「適用」をクリックするのをお忘れなく。

ツールバーをチェックしますと、日本語キーボードだけになっています。

再起動しますと、ツールバーにキーボードアイコンがあり、クリックか「Ctrl+スペースバー」で Mozc アイコン「あ」が出現し、日本語入力が出来るようになりました。

次へ進めていきます。
3. 簡単カスタマイズ
普段使いしていない KDE Plasma なのですが、いつものように少しだけカスタマイズしてみたいと思います。それには、「KDE システム設定」というツールが用意されていますので、早速始めていきます。しかし、ダーク画面は見づらいですね。
最初は「クイック設定」からです。ここでは、壁紙、グローバルテーマ、アニメーションの速度等が即座に設定可能となっています。

b. 入力/出力デバイス
ここには、マウスとタッチパッド、キーボード、タッチスクリーン、ゲームコントローラ等の設定があります。オールドマシンには、マウスとタッチパッド以外は無用のものばかりでした。

c. 接続されたデバイス
この設定では、Bluetooth、ディスクとカメラ、Thunderbolt、KDE Connect の設定が出来るようになっています。しかし、極楽はぜの超低速マシンには Bluetooth は搭載されておらず、マウスは接続できませんでした。
「ネットワーク」の設定項目は、Wi-Fi とインターネット、オンラインアカウントの2つですが、無線 Lan は必須ですので、すぐに設定しておきました。

e. 外観とスタイル
「外観とスタイル」には、壁紙、色とテーマ、テキストとフォント、Animationの設定項目があります。これは、クイック設定にも出てくるものです。

f. セキュリティとプライバシー
「セキュリティとプライバシー」の設定項目には、スクリーンロック、アプリケーションの権限、KDE ウォレット、最近のファイル、ユーザーフィードバック等があります。
「スクリーンロック」の設定で、自動ロック、スリープからの復帰時の挙動等の設定は、すぐに再設定してやりました。

g. 言語と時刻
ここには、地域と言語、スペルチェック、日付と時刻、入力メソッドの設定項目があります。特に「入力メソッド」の設定は前項でもやりましたが、念の為、再確認しておきます。

h. システム
「システム」には、このシステムについて、電源管理、ユーザ、自動起動、セッションの設定項目があります。「電源管理」の設定は少し複雑ですが、しっかりやっておきたいものです。

KDE Plasma は設定項目が多く、慣れない項目には少し手間取ってしまいましたが、気持ちを入れ替えて次へ進めていきます。
4. デスクトップをLXDE へ変更
インストールした超低速マシンと KDE Plasma は、あまり相性がよろしくないようなので、デスクトップを愛用の LXDE に変更してみました。KDE のしがらみを断つため新規インストールしています。
オンラインモードでインストールしていますので、デスクトップ選択画面からチョイスします。

完成です。やはり、これはサクサクとしか言いようがありませんね。

次へ続きます。
5. メモリテスト
見飽きた感のある「メモリテスト」です。少し多めのメモリ消費量になっていますが、超低速マシンでも何とか頑張っています。
# free -h

慣れない Arch 系リナックスと、使いこなせていない KDE Plasma の組み合わせの CachyOS は、「超低速マシン愛好会」にとってはなかなかの難敵です。しかし、世の中良くしたもので、捨てる神あれば拾う神あり、デスクトップを変更することで難問が解けたような気がするのは不思議です。CachyOS を気長に使ってみようとする向きには、GNOME や XFCE 等へ変更してみるのも一手だと思います。
最近の極楽はぜは、これまでに前立腺ガンの放射線治療、ホルモン治療、抗ガン剤治療を受けて来ました。現在は二種類目の抗ガン剤、カバジタキセルで「去勢抵抗性前立腺ガン」の治療中です。
実は、抗ガン剤治療中の副作用のひつとにひどい便秘がありました。それは、最初の抗ガン剤、ドセタキセルの点滴中のことでした。初めの頃は、1〜2日の便秘なので、市販の便秘薬を購入して使用、事なきを得ていました。
ところが、通常の処方ではすぐに便秘薬も効かなくなり、2〜3日が普通の状態となってしまいました。となれば、次は浣腸の出番です。これも最初の内は良く効き、ピーピーでした。それも束の間、とうとう出ない日が一週間も続きました。
こうなれば、もう自助努力ではどうにもなりません。近くの県立病院の救急外来へ飛び込むしかありません。熱っぽい身体にむち打ち、マイカーで受診してきました。処置は看護師さんが手慣れたもので、あそこへ指をツッコミ、ほじくり出してくれました。あー恥ずかし、では、また。
えー、もうキャッチしたのねありがとう



