ようやく出てきましたね。当初は4月に予定されていましたが、重大なバグの修復に時間が掛かってしまったようです。これで Debianも 12.6 までバージョンアップしました。となれば、待たせられた分だけどうなったのか確かめなければ気が済みません。早速ダウンロード、インストールしてしまい、簡単メモも作りました。お暇なときにチェックしてください。メモ

 


リリースノートにこんな重大な警告がありました。

「ポイントリリースは Debian 12 の新しいバージョンではなく、含まれているパッケージの一部を更新するだけであることに注意してください。古い bookworm メディアを捨てる必要はありません。インストール後、最新の Debian ミラーを使用してパッケージを現在のバージョンにアップグレードできます」。

「古いメディアを捨てる必要はありません」と言われても、直ぐに「ventoy」の ISO ファイルを消してしまいました。



 
ダウンロードした ISO は、便利すぎて涙が出て来そうな世界の「Ventoy」を使用して USB へ焼きました。
 

 

インストールに使用したオールド PC はこれです。随分前に3千円で購入したネットブックですが、とっても遅いです。

ASUS   Eee PC 1001PXD
・2011年発売
・画面サイズ:10.1型
・CPU:Atom N455/1.66GHz/1コア 
・メモリ容量:2GB 
・重量:1.1kg




それでは焼けた USB でインストールを始めていきます。ダウンロードしたフレーバーは、軽量一番の「LXDE 」です。

1.  インストール
2.  アップデート
3.  日本語入力  
4.  簡単カスタマイズ
5.  メモリテスト


始めていきます。

1.  インストール
USB から起動します。

a.  USB 起動
ライブ版から起動し、少し触ってから次へ進めていきます。



b.  ようこそ
Debian ライブ版のインストーラは「Calamares」が採用されており、世の中一般的な感触でインストール出来ます。


 
c.  ロケーション

タイムゾーンがニューヨークになっていますので、日本へ変更します。

 

d.  キーボード
デフォルトになっています。


 

e.  パーテーション
マルチブートを実現するため、一番下の「手動パーテーション」を選択しています。


 
f.  インストールの編集
パーテーションを選択、右下にある「編集」をクリック、インストール先を環境に合わせて変更設定します。



極楽はぜの BIOS マシンの設定例です。

・内容 : フォーマット
・ファイル : ext4
・マウント : /




g.  ユーザー情報

必要なユーザー情報を書き込み、下側にある「自動ログイン」をチェックします。


 
h.  要約

ここでは、これまでの設定情報を再確認します。
 


i. インストール

インストール中です。



j.  完了

すべて完了しました。再起動します。



k.  完成

ライブ版からのインストールが完成しました。



次へ進んでいきます。

2.  アップデート

インストール直後にすぐやっておきたいものの一つにアップデーがあります。これは Synaptic パッケージマネージャから簡単にできます。インストール中にアップデートしましたが、2 個ありました。



次へ進んでいきます。

3.  日本語入力  
インストール直後にやっておきたいものの2つ目は、日本語入力設定です。

a.  uim-mozc
インストール済の mozc を確認しますと、uim が入っていました。Debian の定番です。


 

b.  入力メソッド

しかし、デフォルトの uim-mozc は残念ながら起動してくれませんでした。ツールバーのアイコンを確認しますと、ibus にデフォルト設定されていました。




c.  インプットメソッド設定
原因は、im-config が設定されていないためのようです。これには、メニュー / 設定の一番下にある「入力メソッド」(キーボードアイコンの方)を起動し、再設定をしました。ここでも ibus がデフォルト設定になっていました。




ここでは、デフォルトの「uim」 を明示的に選択しました。
 


d. 完成
これで「半角 / 全角」キーで「mozc ツールバー」が起動し、日本語入力が可能となりました。




次へ進めていきたいと思います。

4.  簡単カスタマイズ

Debian は、シンプルで少々使いづらいと言われるので、少しでもカスタマイズしようというのがここの目的です。Synaptic からインストールするだけで出来ますので、是非どうぞ。

a.  Mintstick
これは、 USB スティックをフォーマットしたり、起動可能な USB スティックを作成できる「グラフィカル ツール」です。このソフトウェアは Linux Mint から移植されています。


① インストール

パッケージマネージャを「Mintstick」で検索、インストールします。



② メモリフォーマッタ
インストールされているのは2個のアプリで、1つ目は「USB メモリフォーマッター」です。FAT32、EXT4 等 Win・Linux 双方に対応しています。
 


③ USB イメージライタ
2つ目は、「USB イメージライタ」です。非常に高速で焼けるので重宝しています。
 


b.  Bleachbit
Bleachbit は便利なお掃除ツールです。これには「user」と「root」モードがあり、インストール直後や、溜まったゴミを簡単にクリーニング出来ます。数百メガ単位になり、得した気がします。

① user モード
「user」モードでは、主にブラウザ、オフィス等のキャッシュを削除できます。
 

 
② root モード
「root」モードでは、APT、システム、ディープスキャン等が選択できます。マシン全体のクリーニングを行うには、「システム」をチェックします。「ディスクの空き領域」を検索すると長時間かかりますので、要注意です。
 


c.  gufw
一般に安全・安心と言われているリナックスでも、ネットワークからいつ攻撃を受けるか心配です。そんな時には、「ファイアウオール」を追加することで安全度が増します。

 
① インストール
「gufw」で検索、インストールします。



② 起動方法
起動方法は「Status」をオンにするだけです。
 


起動しました。これで基本設定は「自宅」になっています。プロファイルは他に「会社」、「パブリック」があります。



d.  ネットワーク設定アプリ変更

Debian のネットワーク設定には「Connman-gtk」が使用されているのですが、設定項目が少なく物足りないので、antiX で使用されている「Connman-cmst」に変更してみのした。


①  Connman-gtk
これがデフォルトの設定画面ですが、シンプルに出来ています。




②  Connman

パッケージマネージャを覗いてみますと、「Connman」と「Connman-gtk」の二個のパッケージがインストールされていました。

 

 

③  Connman-cmst
これを「Connman」と「Connman-cmst」に変更します。

 


④  起動
最初の起動は、メニュー / インターネットから出来ます。設定項目が、「Status」、「Details」、「Wireless」、「Preferences」に増えています。

 

⑤  設定
詳細設定は、「Preferences」から可能です。これは「Interface」、「System tray」、「Notification」に分かれています。色々とイジってみてください。


 
次へ進めていきましょう。

5.  メモリテスト
次はいつものメモリテストです。結果はライブ版でも、ネットインストールと同レベルの軽量版に仕上がっていました。

# free -h


いつものことですが、しなくても良いと何度も言われていながら、定期的に出てくるポイントリリース版のインストールをまたやってしまいました。とは言っても、毎日の使用で意外とゴミが溜まり、重くなっているということは経験することです。これを解消するには良いチャンスかなと。

 

どうしてもインストールサイズが少し大きくなってしまう「ライブ版」ですが、インストールが簡単でかつ軽量

化が保たれているという長所もありますので、Debian に不慣れな方は是非どうぞ。

 


近所のりんごの木は、袋掛け作業が始まり半分ほどの果実が紙袋の中に姿を隠してしまっています。


りんご生産情報にこんなのがありました。

 

「中国において、火傷病の発生が確認されたため、中国産なし・りんごの花粉等の輸入が停止されましたので、中国産花粉や来歴不明の花粉を入手・使用することがないようにお願いします」。



花粉まで中国産が入ってきているのですね。恐ろしいです。



最近の極楽はぜは、前立腺がんの治療ため、第二回目の新しい「抗がん剤治療」を始めました。その副作用の一つにひどい便秘があります。下剤を二種類飲んでいますが、点滴後の一週間は全く効きません。そのため、浣腸のお世話になっています。下ネタのお話で失礼しました。では、また。

このブログライブでアップ出来るかな