普段遣いではない EndeavourOS が Gemini にバージョンアップしていました。    ローリングリリース なので特に新リリースに気を遣う必要はないのですが、常用マシンにインストールしている訳ではないので、早速、インストール開始です。ついでに簡単メモも仕上げてみました。お暇があれば見てやってください。メモ

 


ホームサイトにこんな紹介文がありました。


「EndeavourOS は、インストールする手間をかけずに Arch エクスペリエンスを提供する Arch ベースのディストリビューションです。インストール後は、軽量でほぼ必要最低限​​の環境が提供され、すぐに端末で探索できるようになります。また、強力なガイドとして独自に構築されたウェルカム アプリも提供されます」。

簡単に Arch を体験できるので、素人としてはありがたいですね。




今回インストールに使用したのは、随分前にハードオフで3千円で購入した、古くて低スペックのネットブックです。最近は円安のせいか、こんな値段では購入できなくなっています。

mouse computer  LuvBook LB-M120B
・画面サイズ:10.1型
・CPU:Atom N475/1.83GHz/1コア 
・メモリ容量:2GB
・重量:1.03kg

 



USB 焼きツールには、ライブCDの部屋さんが提供してくださった「SparkyLinux-2024.02-lxqt」を使用しました。スパーキーは軽量版ですので、オールドマシンが大喜びです。

 

 

それではインストール用 USB が出来ましたので、作業を進めていきます。

 
1.  インストール
2.  初期設定
3.  日本語入力設定
4.  おまけ
5.  メモリテスト


始めていきます。

1.  インストール

それではインストールを進めていきます。


a.  起動
最初はインストーラーの起動です。




b.  ウエルカム画面
起動後は、最初に「ウエルカム画面」がポップアップしてきます。インストールは、画面左上の「Start the Installer」からです。




c.   インストール方法
次に、デスクトップのインストール方法の選択画面が表示されます。これには「オフライン」と「オンライン」モードがあり、デフォルトではオフライン、 Xfce 版が適用されます。オンラインモードでは各種デスクトップをインストールすることが出来ますので、今回はオンラインモードにしています。



d.  インストーラへようこそ
日本語表示になっています。


 
e.  ロケーション
東京に設定されています。



f.  キーボード
デフォルトのままです。特にキーボードの選択してはいません。



g.  デスクトップ
今回はオンラインインモードにしていますので、デスクトップ選択画面が現れました。



ここでは、極楽はぜの大好きな LXDE を選択しています。左欄からチェックを入れます。




インストールされるパッケージの取捨選択ができますが、デフォルトのままにしています。



ブートローダーの選択画面です。デフォルトのブートローダーを使用するか、レスキューツールを使用し後からブートローダーをインストールするかの選択です。当然デフォルトのままです。



j.  パーティション

マルチブートのため、いつものように一番下の「手動」を選択しています。


 
k.  パーテーション編集
最初に表示されているパーテーション一覧から、インストール先のパーティションの「編集」をクリック、内容を自分の環境へ合わせて編集していきます。これは BIOS の例です。



極楽はぜの環境ではこのように設定しています。

・内容 : フォーマット
・ファイル : ext4
・マウント : /




 l.  ユーザ情報
自分のアカウント情報を入力し、自動ログインにチェックを入れます。

 

m. 確認
入力情報を再確認し、重大な事故を防ぎます。



n.  インストール中
インストール中です。

 

o.  完了

すべて完了しました。

 


o.  完成
完成しました。

 

次へ進めていきます。

2.  初期設定

再起動後は、直ぐに「ウエルカム」画面が現れます。ここにはベーシックな事項がリストアップされていますので、必要なものを選択設定していきます。


 
a.  Update Mirrors
ミラーを設定変更します。デフォルト設定では、シンプルに「Japan」と「https mirrors」が設定されていますが、「World wide」を追加設定し、リポジトリを増しています。



b.  Update System
新しいミラーを追加しましたので、早速アップデートをしてみます。何もありませんでした。アリャリャ。




c.  PKG Clean

パッケージのクリーンアップ設定です。pacman のキャッシュを削除する詳細設定のようです。現在の表示は、913MB となっています。



実行してみますと、5 PKG 削除、たったの 1.98MB セーブだけでした。



d.  Wallpaper

デフォルトでは、壁紙は一つしかありませんが、「壁紙をもっとダウンロード」で追加できます。



2つのフォルダへ 110 個もの壁紙が追加されました。




早速、セッティングしてみます。。 EndeavourOS の壁紙はいつ見てもドキドキしますね。



e.  アプリを追加

最後のタブには、いくつかの「人気のあるアプリ」をインストールするためのボタンがあります。



「インストールする人気のアプリ」を選択すると、厳選されたリストが開き、これらのアプリを簡単にインストールすることが出来ます。



そこで、デフォルトブラウザを Chromium へ変更してみることにします。チェックを入れ、インストールボタンをクリックするだけの作業でした。




次へ進めていきます。

3.  日本語入力設定
残念なことに、デフォルトでは EndeavourOS は日本語入力が出来ません。しかし、Manjaro と同じ方法で出来るようなのでチャレンジしてみます。


a.  パッケージインストール

不勉強な極楽はぜは、ネットでこのコマンドを教えてもらいましたので、素直に使わさせてもらうことにしました。これだけで依存関係を満足しているようです。

# sudo pacman -S fcitx-im fcitx-mozc



b.   起動設定
このままでは起動できませんので、/home に以下の内容を記載した隠しファイル「.xprofile」を新規作成します。デフォルトでは存在していませんので、作成必須です。作り方は新規ファイル作成、ファイル名を「.xprofile」にし、下記コマンドをコピーアンドペーストします。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx


c.  完成
再起動しますと、ツールバーに mozc アイコン「」が出現し、特にトラブルもなく日本語入力が出来るようになりました。


 
ここまでで、EndeavourOS の基本的な設定が終わりましたので、次へ進めていきます。

4.  おまけ

いつもインストールすると気になるのがファイアウォールです。マニュアルにはこんなことが書かれています。

 

 

「FirewallD はすべての EndeavourOS インストールにインストールされ、サービスはデフォルトで有効になります。これにより、デフォルトのパブリック ゾーンを使用して安全な基本ファイアウォールが実行されます」。

デフォルトで動作しているらしいので、安心・安全ですね。



a.  Firewalldの動作を確認
デフォルトで動作していると聞きましたが、どんな動作をしているのか知りたくなります。これは、やはり、安心・安全のためです。

設定 / ファイアウォールから起動してみますと、上記のように立派な表示項目の一番下に「Firewalld への接続が確立されました」と表示され、動作確認ができました。



念の為、コマンドがありましたので確認してみました。結果表示に「running」が出てくればオッケーです。動作していない場合は「not running」と表示されるようです。


# firewall-cmd --state
running

b.  Firewalldの現在設定を確認
同じように、firewalld の現状設定で適用されているゾーンを確認してみます。これは、表示項目の左欄にありました。ゾーンは「Pubulic」、接続は「有線」になっていました。




ここでもコマンドで確認してみます。結果は同様、「パブリック」でした。

# firewall-cmd --get-active-zones
public (default)
  interfaces: enp4s0


c.  Firewalld のゾーンを変更

現在の場所のゾーンを切り替えるには、オプション / 接続ゾーンの変更をクリックし 、使用するネットワーク接続を選択し、項目の中から「ホーム」を選択します。



接続ゾーンを選択します。デフォルトは「public」です。



変更のため、「home」を選択しました。



変更されたか確認してみますと、「home」になっていました。

# firewall-cmd --get-active-zone
home
  interfaces: enp4s0


少しだけでしたが、ファイアウォールをイジってみました。

次はメモリテストです。

5.  メモリテスト
いつもの定番「メモリテスト」です。LXDE としては普通サイズのメモリ消費量となっていますので、オールドマシンでも問題なく動作しています。

# free -h


今回のインストールで最大の失敗は、「ソフトウェアの追加と削除」という「pamac」のビルドに失敗したことです。色々の種類のコマンドを試しましたが、最後でエラーとなり、結局はビルドまでは到達できませんでした。

 

「pamac」がないとアプリのインストールに支障があります。というのは、「人気のあるアプリ」タブでは数限りがあり、ほんとに有名所のアプリしかないからです。残念でした。



近所のりんごの木、ようやく開花しました。桜が終わればりんごの季節です。


ネットにりんごのニュースが出ていました。

「地元りんご市場は、2023年産リンゴの取り扱い実績をまとめました。1箱(20キロ)当たり平均単価が、6142円(前年比1549円高)と過去最高を記録しました。りんご市場の取扱金額も134億5624万円と過去最高だったようです」。

りんごも高くなりましたが、その分、円安で稼いでほしいものです。




最近の極楽はぜは、前立腺ガンの抗ガン剤治療後の副作用に悩まされていますが、先日、背骨の転移部分への放射線治療を開始することになりました。治療方法は5回の照射ということになり、早速開始しています。10回コースもありましたが、効果は同じだということでしたので短い方を選択しています。では、また。

放射線目一杯浴びつつ宇宙飛行