さて、常用 OS の一つである MXLinux がバージョンアップしたのをきっかけに、いかにも軽そうな fluxbox 版をインストールしてみることにしました。実はこの fluxbox 版は、軽さと使いやすさを物々交換してしまったようなディストリビューションなので、さてどうなることでしょうか。作業経緯を簡単メモに作りましたので、お暇なときにぜひどうぞ。メモ

 


ホームページに解説がありました。

「MX Linux – Fluxbox は、Fluxbox の速度、低リソース使用量、優雅さを MX Linux のツールセットと統合します。その結果、多くの独自の機能を備えた、軽量で完全に機能するシステムが完成しました」。

この OS は、高速な最新のマシンと同様に、古い低容量マシンでも機能します。古いマシンだけで結構ですよ。



今回インストールに使用したのは、昔々ネットブックと呼ばれていた超低速マシンです。どれくらい低速化と言いますと、動画が低解像度でないとカクカクして見れないくらいです。


LuvBook LB-M120B  (mouse computer)

 

・発売:2010年10月
・画面サイズ:10.1型(インチ)

・CPU:Atom N475/1.83GHz/1コア 

・メモリ容量:2GB 

・重量:1.03kg



 USB 焼きツールには、便利ツール「 Ventoy」を使用しました。これは便利なのですが、注意が必要なことがあります。それは起動出来ない OS がたまにあるということと、「 Ventoy」フォルダを認識してくれない OS があるということです。

 

 

それでは焼けた USB を使用してインストール開始です。こんなことでも飽きずに続けています。


1.  インストール
2.  アップデート
3.  日本語入力
4.  簡単カスタマイズ
5.  メモリテスト


それでは早速前へ進めていきます。

1.  インストール

新規インストールから始めていきます。

a.  日本語選択

システムが起動しましたら、左下にある F2 を押して日本語を選択します。ロケール設定はこれだけです。


        
b.  インストール開始                        
ライブ版が起動しましたら、デスクトップ上のインストールアイコンをクリック、インストールを開始します。



c.  キーボード設定
キーボード表示を確認し、「@」や「ー」が文字化けしていたら変更します。


  
d.  インストールタイプ選択
マルチブートにするため「ディスクレイアウトをカスタマイズ」を選択しています。


 
e.  パーテーション選択
 極楽はぜはマルチブートにしていますので、インストール先と swap を既存のパーテーションから選択しています。今回使用したのは BIOS です。

・インストール先  :  root
・swap  :  swap  
        

                                                 

 
f.  インストール進行中
表示内容を確認します。必要であればインストール途中でも変更できます。

 
  
g. パスワード設定
今回は管理者「root パスワード」を設定していません。設定しなければ「sudo」が使用できるようになります。画面下の2項目もチェックし、オートログインに設定しています。



h.  インストール中

インストール中です。



j.  終了
完成しました。



次へ進めていきます。

2.  アップデート

ツールバーの赤色のギザギザアイコンをクリック、アップデート作業を開始します。画面下の2つの項目もチェックしています。




最新状態になりましたので次へ進めていきます。

3.  日本語入力
インストール直後の必須作業、日本語入力設定に移ります。これには便利ツール「 MX tools」を使います。




a.  パッケージインストーラー
「MX tools」から「パッケージインストーラー」を起動し、一番下にある「言語」を開きます。



b.  パッケージ選択
最初に「ja」で日本語を検索します。表示されるパッケージ群の中から「Japanese _input_fcitx」ひとつだけを選択します。その他の日本語化は何も選択していません。



c.  パッケージ
インストールされるパッケージが表示されています。何故か fcitx-anthy も表示されています。これは悪さをしますので、後で削除してやります。




d.  終了
処理は正常に終了しました。



e.  完成

インストール後は、再起動だけで日本語入力が出来ています。



次へ進みます。

4.  簡単カスタマイズ

いつもの悪い癖で、ちょっとだけですがカスタマイズに手を出してみました。ここでも使えるのが「設定マネージャ」と「MX ツール」 です。

「設定マネージャ」です。
 


「MX ツール」 です。




a.  文字化け
デスクトップを右クリックすると通常はメニューが出現するのですが、何故か文字化けして読めません。こんな具合に文字化けしていました。

 

ここが原因のようです。外観 / font で設定画面を開きます。設定項目の3番目、「Menu Text Default」にチェックを入れます。


 

解決しました。 



b.  Conky変更
見やすいデスクトップのため必要な「Conky」 が利用できるようになっています。設定は「MX ツール」の中にある「MX Conky」からです。


 

最初に「Conky マネージャー」を開き、多数の設定例から、今回は使い慣れた一番下にある antiX の設定を使用してみました。見慣れたシンプルさがいいですね。
 


c.  不要ロケール削除

アップデートの時の現象です。アップデート中に延々とロケールの更新が続き、長時間かかっていました。原因は分からないのですが、日本語以外の余計なロケールがインストールされているためではないかと、勝手に犯人を特定し削除することにしました。

 

使用するツールは、「MX ツール」の中にある「MX ロケールマネージャ」です。
 


「ロケール管理」 を開き、「使用中のロケール以外をすべて無効にする」を実行します。



不要なロケールがクリーニングされましたが、勝手に犯人を決めつけての作業でしたので、今後の活躍を期待して見守りたいと思います。


 
d.  ツールバー
Fluxbox 版のデフォルト状態のツールバーには、ほとんどアプリは設定されていません。シンプルなのがウリですが、やや寂しい状態になっています。そこで使い慣れたアプリを追加し、少しだけでも使いやすくしてみました。


設定ツールは、メニュー / 設定の中にある「パネルマネージャー」を使用します。
 


今回使用するツールバーは、一番上の「tint2rc」です。ダブルクリックすると「Properties」が現れますので、「Launcher」を開きます。




アプリ追加は、目的のアイコンを右から左へ矢印で移動させるだけです。ただ、少し使いづらいのが愛嬌です。
 

 
「Apply」をクリックすると、見慣れたアイコンがツールバーに現れました。

 


こんなことをした結果、少しだけですが使い勝手が少し良くなったような気がします。


5.  メモリテスト
メモリ使用量をチェックしてみました。数値を確認してみますと、随分と軽量版に仕上がっており、極楽はぜのオールドマシンでも楽に走らせることが出来そうです。

#free -h


便利ツールがありすぎて、使い方が分からないものも出てくるくらいの MX Linux ですが、その中で一番軽量なfluxbox 版をイジってみました。相変わらずの軽量感は変わっていませんでしたが、普段遣いの LXDE から見ると少し違和感がありました。多分、右クリックメニューの構成の違いが原因だと思いますが、慣れとは恐ろしいものですね。

 


近所のりんごの木は、また冬に戻ってしまったようです。ブルブル。


ローカルニュースにこんなのがありました。

「県は15日、2023年産県産リンゴの2月の流通実績を公表しました。首都圏など県外主要消費地市場の1キロ当たり平均価格は平年を37%上回る421円でした。2月単月の価格としては、台風で大きな被害を受けた91年産に次ぎ2番目に高かったようです」。


消費者の極楽はぜにとっていい話なのか悪い話なのか、良い訳はありませんね。



最近の極楽はぜは、「治験」という名の新薬の人体実験に参加し、前立腺ガンの抗ガン剤治療を受けました。もう5ヶ月経過しましたが、未だに「胃のムカつき」等の副作用に悩まされています。近所の内科で胃カメラ検査を受けましたが異常無し。服薬の副作用だそうです。では、また。

 

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