ついこの間インストールしたなあと思っていたのですが、もうアップデート版が出ていました。手持ちのオールドマシンの中には起動できないなど、心配させる事件もありましたが、今回はどうでしょうか。とにかく早速インストールしてみました。ついでに簡単メモも作成してみましたので、時間つぶしに読んでやってください。メモ


リリースノートにこんなことが書かれていました。

「いつものように、32 ビット アーキテクチャと 64 ビット アーキテクチャの両方に対して、次の完全に systemd フリーおよび elogind フリーのフレーバーを提供します」。

「完全に systemd フリーおよび elogind フリー」と言っていますが、極楽はぜにはピンときません。どんな影響があるんでしょうか。



これが、今回インストールに使用したマシンです。アトム世代のネットブックなので動画再生には苦労していますが、この antiX ではどうでしょうか。超軽量版には期待しています。


ASUS   Eee PC 1001PXD
・2011年発売
・画面サイズ:10.1型
・CPU:Atom N455/1.66GHz/1コア 
・メモリ容量:2GB 
・重量:1.1kg




今回も USB 焼きツールには、「インストール USB 作成ツール」、 Ventoy を使用しました。これは ISO ファイルをコピーするだけでインストール出来ますし、不要なれば削除するだけです。

 


なお、インストールに使用した ISO ファイルは、全部入りの full 版を使用しました。antX には full・base 等4つのバリエーションがありますので、ご自分の環境に合わせて選択することが出来ます。

それではインストールを始めます。インストーラーは分かりやすいので、短時間でインストールすることが出来るようになっています。

1.  インストール
2.  日本語化
3.  カーネル変更
4.  不要カーネル削除
5.  起動復旧

6.  スナップショット作成
7.  メモリテスト


始めていきます、

1.  インストール

新規インストールを開始します。

a.  カーネル選択

最初の画面で、カーネルをモダーンとレガシーの新旧2つの中から選択出来ます。最初はデフォルトを選択しますが、もし、起動できない等のトラブル発生の場合は、レガシーを再選択することも出来ます。


 

b.  日本語選択

次に F2 を押して日本語を選択します。ロケールの初期設定はこれだけです。



c.  インストール開始
インストールメディアをチェックしています。不要ならば、ESC キーでキャンセルできます。




d.  キーボード設定
キーボード設定は、デフォルトのままで次へ進みます。

 

e.  インストールタイプ選択
極楽はぜは、マルチブートのために、一番下の「ディスクレイアウトをカスタマイズ」を選択しています。



f.  パーテーション選択
プルダウンメニューから、インストール先と swap を既存のパーテーションから選択します

インストール先  :  /

 

swap : swap

 

 
g. ルート・ユーザアカウント
個人情報を入力します。今回は root は設定せず、「sudo 」を使用することにしました。ところが、途中で「一時停止」してしまいました。



そこで慌てず「次へ」をクリック、個人情報を入力しインストールを再開しました。


 
h.  インストール
インストール中です。


 
i. インストール 終了
インストールが終了しました。高速インストールなので気持ちがいいですね。




i.  終了
ようやく antiX が完成しました。



すぐにやりたいことはアッブデートです。アッブデートはツールバーにある「antiX 更新するためのツール」を使用します。




21個のアップデートがありました。



 次へ進みます。

2.  日本語化

世界中で人気の超軽量版 antiX は、残念なことにすんなりと日本語入力をさせてくれません。再起動だけでは対応できないようなので、変態マニア向けのようです。しかし、実際の作業は言語パッケージの追加と、起動設定コマンドの追加作業だけです。

今回は一般的な「パッケージインストーラ」から追加する方法で設定してみました。

a.  パッケージインストーラ

これは内蔵ツールの「パッケージインストーラ」からパッケージをインストールする方法です。コントロールセンタ/パッケージインストーラ/言語を「jap」で検索し、「日本語 fcitx インプット」にチェックを入れます。



日本語化に必要な fcitx 、fcitx-mozc 等の推奨パッケージがインストールされます。




b.  autostart の設定

次はインストールした mozc を起動させるための起動設定で、設定事項は2つあります。

1つ目です。「コントロールセンタ」のセッションにある「デスクトップセッション」を開き、「startup」の末尾へ下記を追記します。

# fcitx-autostart
fcitx-autostart &




c.  gtk / qt IM モジュールの設定

2つ目です。以下の5行を「ユーザーデスクトップセッション」の「desktop-session-conf」末尾へ追加します。

# set fcitx
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
# export DefaultIMModule=fcitx




4行目がコメントアウトになっているのは、いつも参考にしている信頼する「arch-wiki」の指導の通りにしています。この行は通常は不要ですが、上3行での設定で動作しない場合は、4行目のコメントアウトで追加が必要です。こだわっています。

d.  再起動

少し手間のかかる日本語入力設定を済ませ、再起動することで無事に日本語入力に到達することが出来ました。




次へ進めていきます。

ここからは自分勝手に使いやすくするカスタマイズに進みます。何故こんなことをやり始めたかと言いますと、新カーネルだと起動できない古いシングルコアのマシンがあるからです。この古いシングルコアマシンに、超軽量版のantiX を体験させてやりたいからです。
 

3.  カーネル変更
4.  不要カーネル削除
5.  起動復旧

6.  スナップショット作成


始めます。

3.  カーネル変更
起動できないマシンのために、現行カーネルを旧カーネルへ変更する作業の開始です。

a.  カーネル確認

最初に現在のカーネルを確認しますと、新バージョンカーネルで動作していました。
 
# u-mane -a


k. 6.1.55-antix


b.  パッケージインストーラー
コントロールセンタの「 パッケージインストーラー」を確認しますと、カーネルが2個インストールされています。


カーネル


c.  カーネルインストール
新規インストールするカーネルを選択します。



k4.4 を選択します。



k4.4 のインストールが成功しました。



d.  再起動

システムを再起動し、起動メニューから旧カーネルで起動します。ここでは、一番下の k4.4 を起動しています。

 

起動したカーネルを確認しますと、旧カーネルになっていました。

 

# u-mane -a

k. 4.4.0-antix


ここまでで、旧カーネルで起動させることができるようになりました。

4.  不要カーネル削除

無事旧カーネルで起動させることができましたので、「パッケージインストーラー」で不要カーネルを削除します。しかし、必要に応じて残しておいても全然構いません。

 

 

5.  起動復旧

次に、旧バージョンのカーネルで起動出来るように、GRUB を書き換えます。それには内蔵ツールの「ブートリペア」を利用します。この作業は、カーネルを残しメニューから起動するのであれば必要ありません。

コントロールセンタ / メンテナンス / ブートリペア

 
a.  GRUB 設定

GRUB 設定ファイル再構築を走らせます。


 

b.  GRUB ブートローダー

次にGRUB ブートローダーを再インストールします。
 


ようやく新起動メニューから旧バージョンカーネルで起動できるようになりました。GRUB を書き換えず、メニューから選択起動するのであれば、この項目は不要です。GRUB は、レスキュー USB や他 OS からも簡単に再設定することができます。

6.  スナップショット作成
antiX の便利機能の一つに ISO ファィルが作成できる「スナップショット」があります。アイコンをクリックするだけで作成できます。


コントロールセンタ / メンテナンス / スナップショット
 

この機能を使えば、旧カーネルで起動可能な ISO ファィルを作成出来、起動できないマシンを攻略するというゴールが見えてきます。

a.  設定

設定事項が表示されますので一読後、次へ進みます。
 

 

b.  詳細設定

次画面で、デスクトップ関係のディレクトリの中から必要なものを選択します。ここでは全部選択しています。

 

 

c.  作成中

作成中です。少し時間をいただきます。

 

 

d.  スナップショット完成

スナップショット作成が正常に完成しました。

 


/home/snapshot に「ISO ファィル」が出来ていました。これさえあれば、他のマシンへカスタマイズ済のシステムを移植することが出来、またレスキューツールとして活用出来ます。便利ですね。

/home/snapshot  


次へ進んでいきます。

7.  メモリテスト
最後はメモリ使用のチェックです。結果はご覧の通りで、超軽量版は揺るぎないものとなっています。


# free -h


今までどうしても起動出来なかったシングルコアのオールドマシン、ようやく起動することが出来ました。antiX はどういう訳か、現バージョンになってからインストーラーが気難しく、インストールに苦労するマシンがあったのですが、ようやく解消することが出来ました。ただ、新カーネルでは未だに起動出来ていません。

 

 

近所のりんごの木は、積雪ゼロとなったと思ったらまた雪の中です。


ネットニュースに、美味しくりんごを食べるための切り方や注意点がありました。

「りんごの皮には、ポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれています。むかずに食べるのが理想ですが、食べ難さを感じることがあります。そこで輪切りにすることで、皮も食べやすくなり、無駄なく美味しく食べることができます。小さい子どもやお年寄りなど、皮ごと食べるのが苦手な方にもおすすめです」。

極楽はぜは、まだ輪切りにしたりんごは食べたことがありません。



最近の極楽はぜは、胃のムカつきが長期間続いているため、近所の胃腸科を受診してきました。土曜日にも関わらず胃カメラ検査をしていただき、結果は異常なしでした。では、胃のムカつき何なのよと医者に問いただしたところ、前立腺がんの治療薬の副作用ではないかと指摘されました。では、また。

あっ軽いその体重は夢だった