distrowatch.com を見ていましたら、いつの間にやら新しい EndeavourOS が出ていました。ローリングリリースなので新バージョンはあまり気にかけることはないのですが、歯が痛いせいか妙にやる気が出て、インストールまでに漕ぎ着けました。いつものように簡単メモを作成しましので、お暇を見つけて読んでやってください。メモ



 EndeavourOS のサイトにこんなことが書かれていました。

「EndeavourOS は、手動でインストールする手間をかけずに Arch エクスペリエンスを提供する Arch ベースのディストリビューションです。インストール後は、軽量でほぼ必要最低限​​の環境が提供され、すぐに端末で探索できるようになります。また、強力なガイドとして独自に構築されたウェルカム アプリも提供されます」。

簡単に手間を掛けずに、Arch ベースのディストリビューションが味わえるそうです。



今回インストールに使用したのは、ハードオフで3千円で購入した、古くて四角いモバイルマシンです。

Let's note CF-T7
・発売 : 2008年 5月
・画面サイズ:12.1型

・ CPU:Core 2 Duo U7600/1.2GHz/2コア 

・メモリ容量:2GB 

・重量:1.179kg




USB 焼きツールには、便利な「インストール USB 作成ツール」、 Ventoy を使用しました。これはコピーするだけで利用できますので、本当に手放せなくなります。

 

 

それでは、インストール用 USB の作成が出来ましたので始めていきますが、内容はいつもと代り映えしません。
 
1.  インストール
2.  初期設定
3.  日本語入力設定
4.  おまけ
5.  メモリテスト


始めていきます。

1.  インストール
ライブ版が起動しますので、そこからインストールを進めていきます。

a.  起動
作成した「Ventoy」からインストーラーを起動します。



b.  ウエルカム画面
最初に「ウエルカム画面」がポップアップしてきますので、画面左上の「Start the Installer」からインストール開始です。




c.   インストール方法
次に、デスクトップのインストール方法の選択画面が表示されます。これにはオフラインとオンラインモードがあり、デフォルトではオフライン、 Xfce 版が適用されます。オンラインモードでは、各種デスクトップをインストールすることが出来ます。今回はオンラインモードにしています。



d.  インストーラへようこそ
日本語表示になっています。


 
e.  ロケーション
東京に設定されています。



f.  キーボード
デフォルトのままです。特にキーボードの選択はしていません。



g.  デスクトップ
今回はオンラインインモードにしましたので、デスクトップ選択画面が現れました。



画面の左欄から、使い慣れた LXDE を選択しています。



インストールされるパッケージの取捨選択が出来ますが、よく分からないので、デフォルトのままにしています。



ブートローダーの選択画面です。デフォルトのブートローダーを使用するか、レスキューツールを使用し後からブートローダーをインストールするかの選択なのですが、もちろん、デフォルトのままです。



j.  パーティション 

マルチブートのため、一番下の「手動」を選択しています。


 
k.  パーテーション編集
表示されているパーテーション一覧から、インストール先を選択します。インストール先のパーティションの「編集」をクリック、内容を自分の環境へ合わせて編集していきます。これは BIOS の例です。



極楽はぜの環境ではこのように設定しています。

・内容 : フォーマット
・ファイル : ext4
・マウント : /


 l.  ユーザ情報
自分のアカウント情報を入力し、自動ログインにチェックを入れます。

 

m. 確認
設定情報を再確認します。



n.  インストール中
インストール中です。


 
o.  完成
完成しました。

 

次へ移ります。

2.  初期設定
再起動後は直ぐに「ウエルカム」画面が現れます。ここには基本的な設定事項がリストアップされていますので、必要なものを設定していきます。


 
a.  Update Mirrors

ミラーを設定変更します。デフォルト設定では、シンプルに「Japan」と「https mirrors」が設定されていますが、リポジトリを増やすために「World wide」を追加設定しています。



b.  Update System

新しいミラーを追加しましたので、早速アップデートをしてみます。2個のアップデートがありました。



c.  PKG Clean
パッケージのクリーンアップ設定です。pacman のキャッシュを削除する詳細設定のようです。現在、979MB となっています。デイリー、旧バージョンを残さない設定しました。



実行してみますと、5 PKG 削除、たったの 1.99MB セーブだけでした。




d. uodate-notifier
これはその名前が示すように、ソフトウェア アップデートの通知機能です。他の多くの通知機能と同様に、更新プロセスを開始することもできます。



「Enable」で notifier を起動可能にします。



アップデートのスケジュールを設定します。



「operation test」を実行しましたら、19個のアップデートが待っていました。



e.  Wallpaper
デフォルトでは、壁紙はたった一つしかありませんでしたが、「壁紙をもっとダウンロード」で追加できます。



2つのフォルダへ 105 個もの壁紙が追加されました。



早速、セッティングしてみました。 EndeavourOS の壁紙はいつ見てもワクワクしますね。



f.  apri
最後のデフォルトタブには、いくつかの人気のあるアプリケーションをインストールするためのボタンが含まれています。



インストールする人気のアプリを選択すると、厳選されたリストが開き、これらのアプリを簡単にインストールすることができます。



そこで、ブラウザを Chromium へ変更してやりました。



次へ進めていきます。

3.  日本語入力設定
少し残念なことですが、EndeavourOS はデフォルトでは日本語入力に対応していません。しかし、Manjaro で紹介されている方法が使えそうなので、なんとか自力で設定出来そうです。

a.  パッケージインストール
このコマンドで一発だと教えててもらいましたので、早速実践。依存関係をすべて満足しているようです。

# sudo pacman -S fcitx-im fcitx-mozc



b.   起動設定
追加パッケージのインストール後は、日本語の起動設定のため /home に以下の内容を記した隠しファイル「.xprofile」を新規作成します。デフォルトでは存在していませんので、作成必須です。作り方は新規ファイル作成、ファイル名を「.xprofile」にし、下記コマンドをコピペ記入です。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx




c.  完成
再起動しますと、ツールバーに mozc アイコン「あ」が出現し、スムースに日本語入力が出来るようになり、このブログを書いています。



ここまでで、EndeavourOS の基本的な設定が終わりましたので、次へ進めていきます。

4.  おまけ

内蔵されているファイアウォールの「FirewallD」について、ホームサイトにこんな解説がありました。
 

 

a.  EndeavourOS が今 FirewallD を使用しているのはなぜですか?

開発チームは議論を重ねた結果、EndeavourOS のすべてのインストールで、適切なファイアウォールをデフォルトで有効にするのが得策である、という結論に達しました。

大多数のユーザーは、初期インストール後にシステムのセキュリティを確保することを、依然として忘れています。今日では、オペレーティング システムを提供する側としては、これはもはや無視できるものではありません。

「FirewallD」はすべての EndeavourOS インストールにインストールされ、サービスはデフォルトで有効になります。これにより、デフォルトのパブリック ゾーンを使用して、安全な基本ファイアウォールが実行されます。
 

b.   FirewallD 
「FirewallD」はメニュー / 設定に GUI 版があり、すぐに起動できます。しかし、何をどう設定しかいいのか全く想像もつきません。



c.  ゾーン
ゾーンは、特定のインターフェイスに適用できるルールの集合です。現在のゾーンとそれらが適用されているインターフェイスの概要を確認するには、ツールバーの赤いキーボードらしいアイコンをクリックします。



デフォルトゾーンは public、インターフェイスは有線接続でした。これらが自動設定されていました。

c.  ファイアウォールゾーンを理解する
Firewalld は、ファイアウォールの構成を可能な限りシンプルにすることを目的としています。これは、ゾーンを確立することによって行われます。ゾーンは、ほとんどのユーザーの日常的なニーズを満たす、賢明な共通ルールのセットです。デフォルトでは 9 つあります。

①.  trusted

すべてのネットワーク接続が受け入れられます。ローカル ネットワーク上の全員が友好的であることが知られている家庭など、信頼できる環境でのみ使用する必要があります。


②.  home, work, internal

これら 3 つのゾーンでは、ほとんどの受信接続が受け入れられます。。これらはいずれも、通常はネットワーク上の他のユーザーを信頼する家庭環境での使用に適した設定です。


③.  public

公共エリアで使用します。ネットワーク上の他のコンピュータを信頼できない場合を対象としています。選択された一般的でほぼ安全な受信接続のみが受け入れられます。


④.  dmz

DMZ は非武装地帯の略です。パーソナル コンピュータの場合、これは通常は有用なゾーンではありませんが、特定の種類のサーバーでは重要なオプションです。


⑤.  external

マスカレードが有効になっている外部ネットワークで使用します dmz ゾーンと同様に、SSH を含め、選択された受信接続のみが受け入れられます。


⑥.  block

このシステム内で開始されたネットワーク接続のみが可能であり、すべての受信ネットワーク接続は拒否されます。信頼できない環境または敵対的な環境にあるコンピュータにとって重要なオプションです。


⑦.  Drop

受信ネットワーク パケットは、すべて応答なしでドロップされます。送信ネットワーク接続のみが可能です。これより偏執的な唯一の設定は、WiFi をオフにしてイーサネット ケーブルを抜くことです。

次はメモリテストです。

5.  メモリテスト
いつもの「メモリテスト」です。これは結構重いメモリ消費量となっていますが、オールドマシンでも問題なく動作しています。

# free -h


世界第三位の EndeavourOS で便利なのは「ウェルカム アプリ」ですね。インストール直後の作業はこれ一つでほとんど完了してしまいます。ただ、EndeavourOS に疎い極楽はぜにとってはなかなかの難関でしたが。

 

マニュアルにこんなことが書いてありました。「ウェルカム アプリの目的はユーザーを支援することです」。でも、もっと初心者に優しいものも欲しいですね。


近所のりんごの木はまた雪に埋もれてしまいました。南岸低気圧のせいではなく、普通の冬景色です。

ネットにりんごのニュースが出ていました。

「地元公共団体が開発した、バーチャルリアリティー(VR)を活用したリンゴ剪定の学習支援システムが、本格的な実用化に向けた実証段階に入ってきました。時空を超えたシステムは、後継者育成の大きな武器として期待が寄せられており、今後、利用者の声を集めるなどして、最適な活用方法を検討していく方針のようです」。



最近の極楽はぜは、治験という名の新薬の人体実験に参加し、前立腺ガンの抗ガン剤治療を受けていましたが、治療は終わったのですが、まだ副作用に悩まされています。そのひとつが「歯茎の腫れ」です。それがまた再発したので、歯科医院へ行ってきました。歯科医から「またですね」と言われています。では、また。

 

副作用そんなに来るなエンデバー