本家 MXLinux は中量級と言われ、世界中で愛されていますが、そこへ割り込もうとしているのが Minimal 版です。これには Xfce 環境と Firefox だけで、他にはほとんど何も含まれていないらしいので、大いに期待大です。そんなことなのでインストール、簡単メモ作成にいたりました。よろしく。メモ



SourceForge  にこんな解説がありました。

「これは、最小限のシステムから始めたいと考えており、独自の必要なパッケージをインストールすることに慣れている人向けです。完全に動作するシステムが必要な場合は、このリリースではなく、通常の MX リリースをダウンロードしてください」。

「これは個人的なリスピンであり、MX Linux では正式にサポートされていません」って少し怖いですね。
 


今回はこんなオールドマシンにインストールしてみました。画面が四角で分厚いケースのモバイルマシンです。まだ、電池が4時間ほど持ちます。


Let's note  CF-T8
・発売  :  2009年 2月
・画面サイズ:12.1型

・CPU:Core 2 Duo SU9300/1.2GHz/2コア 

・メモリ容量:2GB

・重量:1.179kg
 


ダウンロードした ISO ファイルは、 ファイルをコピーするだけで「起動 USB」が作成出来る、すごく便利と評判なインストールツール 「Ventoy」を使用しました。起動 USB の本数を減らすことが出来ます。

 


今回はこんな事をしました。ミニマル版をインストールし、内蔵ツールを活用しています。

 
1.  文字化け対策
2.  インストール
3.  日本語入力設定
4.  MX スナップショット

5.  ブートリペア

6.  MX パッケージインストーラー

7.  LXDE デスクトップ変更
8.  メモリテスト


始めていきます。

1.  文字化け対策

デフォルトでは日本語フォントが内蔵されていませんので、事前に対策をします。勿論、慣れている方は後でも構いません。 

a.  現状確認
USB を起動すると、こんな状態になっています。
 


b.  MX パッケージインストーラー
メニュー又は MX ツールから「MX パッケージインストーラー」を起動します。アイコンは、茶色に矢印、十字です。


メニュー


下側から4つ目の「言語」を選択、「ja」で検索、フォントを選択します。
 


c.  フォント
インストールされるフォントの一覧です。vlgothic、takao、ipa がリストアップされました。 




d.  回復
日本語フォントがインストールされると、このように表示されるようになりました。
 


それではどんどん進めていきます。

2.  インストール 
始めます。

a.  日本語選択
起動 USB から起動しましたら、左下にある F2 を押して日本語を選択します。


        
b.  インストール開始                       
ライブ版が起動しましたら無線 LAN 設定等を済ませ、デスクトップのインストールアイコンをクリックします。



c.  キーボード設定
表示されているキーボード設定を確認します。


  
d.  インストールタイプ選択
マルチブートのために、「ディスクレイアウトをカスタマイズ」を選択しています。


 
e.  パーテーション選択
 極楽はぜはいつもマルチブート仕様にしていますので、インストール先を間違えないよう細心の注意をしています。今回使用したのは BIOS マシンです。

・インストール先  :  root
・swap  :  swap    
                                                       

 

f.  インストール進行中
表示内容を確認します。必要であれば途中でも変更できます。

 
  
g. パスワード設定
次に個人情報を入力し、画面下の2項目もチェックしオートログインに設定しました。管理者 root パスワードを設定しませんでしたので、sudo が使用できるようになります。



h.  インストール中
インストール中です。



k.  完成
完成しました。



再起動するとすぐにアップデート通知が来ましたので、アップデートしましたが、カーネル更新に時間がかかっています。



次へ進めていきます。


3.  日本語入力設定

それでは、極楽はぜの必須事項、日本語入力設定を始めます。念の為パッケージマネージャで確認すると、mozc は何も入っていませんでした。

a.  日本語パッケージ追加
となれば、日本語パッケージを追加しなければなりません。

日本語パッケージを追加するには、「MX ツール」から「MX パッケージインストーラー」を起動し、「言語」カテゴリを「jap」で検索し、「japanease_Input_fcitx」をインストールする必要があります。


MX パッケージインストーラー


日本語パッケージを追加中です。



b.  mozc アイコン
日本語パッケージを追加することで、「あ」アイコンが出てきました。これで日本語入力は完成です。




c.  「入力メソッド」確認

もし、環境により「あ」アイコンが出て来ない場合は、メニュー / 設定 から「Fcitx 設定」を起動します。そこに入力メソッド「Moxc」がなければ、「+」をクリック「Mozc」を追加します。「anthy」は不要なので削除しています。




次へ進めていきます。

4.  MX スナップショット
MXLinux で一番便利なのはこれではないかと、極楽はぜは想像しています。「バックアップ ISO ファイル」を作成するツールです。


a.  MX ツール 
便利ツールの「MX スナップショット」は、MX ツールの中にあります。
 


b.  MX スナップショット
「MX スナップショット」を起動してみました。

 


c.  設定項目
デスクトップ項目を表示させるため、「上記すべて」にチェックを入れます。その他はデフォルトのままです。
 


d.  作成中
作成中です。オールドマシンでは少し時間がかかりました。



e.  完成
ISO ファイルは正常に完成しました。
 


出来上がった ISO ファイルは /home/snapshot にあります。この ISO ファイルが手に入れば、手当たりしだいにインストール出来て、マニアにはヨダレものです。


/home/snapshot 


次へ進めていきます。

5.  ブートリペア
マシンが起動出来ない等のGRUB の調子の悪いときは、何はともあれこれの出番です。一発で修復してくれますので、二番目に使用頻度の高いツールです。

a.  起動

MX ツールの中に起動アイコンがあります。

 

 

起動してみました。




b.  GRUB ファィルの再構築

 GRUB ファィルの再構築をしてみます。

 

 

MX ブートリペアが終了しました。

 

 

c.  ブートローダーの再インストール

次はブートローダーの再インストールです。インストール先を指定しますが、これはオールドマシンなので MBR になっています。

 

 

GRUB は sda へインストールされました。

 

 

次へ進めます。


6.  MX パッケージインストーラー
アプリのインストールに便利な「MX パッケージインストーラー」は、MX ツールの中にあります。



a.  起動
起動してみました。



ついでにリボジトリーも、近所のミラーへ変更しておきます。



b.  アプリインストール

それでは使い勝手を体験してみるため、無料で高機能な画像編集・処理ソフト GIMP をインストールしてみました。

 

 

あっという間にインストール完了しました。

 

 

c.  完成

「MX パッケージインストーラー」を使えば、膨大なリストの中から、お好みのアプリを簡単にインストール出来ることが分かりました。

 

 

次へ進みます。


7.  カーネル変更
オールドマシンしか持っていない極楽はぜは、最新カーネルにはあまり良い印象を持っていません。そこで、旧カーネルをインストール、旧新交代とすることにしました。

a.  カーネルインストール
では、旧カーネルのインストールです。前項で使用し、お馴染みになった「パッケージインストーラー」を使用します。今回は antiX 5.10 を選択しました。もっと古いカーネルも準備されていますので、環境に応じて選べます。
 


b.  インストール完了
あっという間に、旧カーネルのインストールが終了しました。
 


c.  メニュー表示
メニュー表示を確認しますと、新旧カーネル両方が起動可能となっていました。




d.  完成
完成しました。コマンド、uname -a で現用カーネルを調べてみましたら、当然のごとく、現用カーネルは k5.10 となっていました。 

uname -a


次へ進めていきます。

8.  メモリテスト
使用メモリサイズを調べてみました。ミニマル版には期待していたのですが、少し残念なことに期待を裏切らています。元の Xfce 版からの大幅な改善を期待していたのですが、ほとんど差異はありませんでした。




極楽はぜのオールドマシンに合わせて「ミニマル版」、「旧カーネル」と血の滲むような努力をしましたが、結果はどうなったのでしょうか。思ったほどの画期的な効果は期待できず、そこその結果に終わってしまいました。世の中はそんなに甘くはないですね。


近所のりんごの木は、またまた雪にまみれてしまっています。そろそろ本格的な雪の季節になりそうです。


ローカル新聞にこんな記事がありました。

「県りんご協会は、りんご新春剪定大会を地区の園地で行いました。地域の約千人の生産者たちが参加、リンゴ高品質生産に向け気持ちを新たにし、各自技術習得に励みました」。

 

何歳になっても新技術を習得したいものですね。




最近の極楽はぜは、治験という名の新薬の人体実験に参加し、前立腺ガンの抗ガン剤治療を受けていましたが、治療終了の頃から歯茎が腫れ、膿を持つようになりました。もう一ヶ月以上になります。歯科医院で処方してもらった痛み止めと化膿止めで対応しています。では、また。

雪かきも今年は暖冬ミニマルに