あの頃は Sparky Linux をメインマシンにしていたこともあったのですが、メインを antiX に移してしまったため、最近はとんとご無沙汰になっています。なかなかの軽量でお気に入りだったのですが、月日の過ぎるのは早く、光陰矢のごとしとはこのことを言うのでしょうか。そんな訳でその空白を埋めるべく、早速バージョンアップ版を手に入れインストールしてみました。インストールの経過は簡単メモになっています。メモ

 


SparkyLinux Wikiにこんなことが書かれていました。

「SparkyLinux は、Debian を使用して作成されたディストリビューションです。Sparky は高速で軽量、完全にカスタマイズ可能です。Sparky は、Openbox ウィンドウ マネージャーを中心に構築されており、さまざまなユーザーやさまざまなタスクに対応するバージョンを提供します」。

軽いのは Openbox ウィンドウ マネージャーを使用しているからなのだそうです。


使用した ISO ファイルは、stable edition の Xfce4 版 です。選択した理由は、単に使い慣れているからと単純なものです。

 


 
今回は、ダウンロードした ISO ファイルは前回インストールした Linux Lite で焼いてみました。羽のように軽いというのは少々誇大表示でした。スミマセン。

 

 

インストールしてみたのは、こんな今は懐かしいネットブックです。CPU はアトムで、名前ばかりの10万馬力のオールドマシンです。それでも軽量版を持ってくればなんとか走り回れる程度の力はあります。


mouse computer  LB-M120B


・発売 :  2010年10月
・画面サイズ:10.1型

・CPU:Atom N475/1.83GHz/1コア 

・メモリ容量:2GB 

・重量:1.03kg



今回楽しむ予定の一覧はこのようになっています。

1.  インストール
2.  アップグレード
3.  日本語入力
4.  カスタマイズ
5.  メモリテスト


それでは始めていきます。
 
1.  インストール
それでは焼けた USB を使用して、インストール作業を開始していきます。ライブ画面からインストール開始です。

a.  起動
最初は「More Languages」から日本語を選択します。



b.  ようこそ
インストーラーは取っつきやすい Calamares インストーラです。



c.  ロケーション
システム言語、数値・日付のロケールはデフォルトで日本になっています。



d.  キーボード選択
一番下のデフォルトのままにしています。



e.  インストール先選択
「手動パーテーション」を選択して、自分でマルチブート用パーテーションを設定しています。



f.  パーテーション設定
インストール先パーティションを環境に合わせ編集します。これはもちろんオールドマシンのため BIOS です。

・内容 : フォーマット
・ファイルシステム : ext4
・マウントポイント : / 



 
g.  個人情報
パスフレーズ等を入力し、自動ログインに設定しています。一番下にある「管理者アカウントと同じパスワードを使用する」にもチェックを入れました。



h.  要約
インストール先情報を確認し、大事故を事前に回避するようにします。
 


i.  インストール
インストール中です。シンプルなテキストベースの短いスライドショーが表示され、何故か本当に軽そうな印象を受けます。



j.  完了
すへて完了しました。再起動の時間になりました。




k.  完成
完成しました。



再起動しますと、すぐに Welcome 画面が立ち上がりますが、これについては後ほどアタックすることにします。
 


次へ進んでいきます。

2.  アップグレード
最初はアップグレードです。自動通知か手動で可能です。 



すぐに最新状態になりました。

 

次へ進めていきます。

3.  日本語入力
当然のように日本語入力は出来ませんのでここからは自力更生で進めていきますが、幸いツール用意されていますので安心して進められます。


a.  APTUS APPCENTER
システム / APTUS APPCENTER を起動します。

 

b.  APTUS
ツールは APTUS の一番下の「Install Language Packages」です。これを起動します。
 


c.言語選択

言語選択欄から Japanese を選択し、不足している言語パッケージをインストールします。

 

d.  インストール
すぐに不足している言語パッケージをインストールしてくれます。



インストールされるのは定番の fcitx5-mozc です。追加インストールが終わったらすぐに再起動します。




e.  fcitx5 設定

fcitx5 設定を開きますと、日本語キーボードと mozc が見えます。ツールバーにキーボードアイコンが見当たらない時は、日本語入力を起動できませんので、設定 / fcitx5 設定から起動します。


 
f.  fcitx5-mozc
fcitx5-mozc が起動し、ツールバーにお馴染みの「」アイコンが出現しました。


 

g.  Mozc
Mozc プロパティを起動、かな入力へ変更しました。これで、極楽はぜも人並みにキーボードが打てるようになりました。


 
ツールを利用することで、スムーズに日本語入力を完成することが出来るようになり、以前に比べると随分省力化され簡単になりました。

 

4.   カスタマイズ
 Sparky Linux には便利な「APTUS APPCENTER」があり、これを使えばアプリのインストール、カスタマイズが簡単・安全に出来ます。


APTUS APPCENTER


a.  Applications

最初は Applications です。この項目にはどうしたのと言いたいくらい多数のブラウザーがありましたので、その中から極楽はぜは Chrome をインストールしました。

APTUS/APPCENTER/Internet/Web Wrowsers


難しいことをせずに最新版をインストール出来ました。




b.  APTus

APTus は、システムの管理のための小さなスクリプトの集合です。パッケージリスト更新、システムアップグレード、不要パッケージ削除、ユーザーキャッシュのクリーンアップ、言語パッケージ追加等がワンタッチで出来ます。
 
APTus


c.  Desktops

Desktops には数多くのデスクトップがリストアップされており、簡単にデスクトップを入れ替えることが出来ます。極楽はぜのようにデスクトップ変更マニアにはヨダレ物です。

 

APTUS APPCENTER/Desktops


d.  USB 焼きツール

インストールマニアには必須のアイテム、 USB クリエーターです。ISO ファイルを USB へ焼いたり、フォーマットしたりするときに便利なツールが満載です。

APTUS APPCENTER/Accessories/USB


e.  Kernel 

最新の CPU など何処を探しても見つからないオールドマシン愛好家の極楽はぜには無縁な話ですが、高性能カーネルに簡単に変更できるようになっています。


APTUS APPCENTER/System/Kernel


不要カーネルの削除も簡単に出来ます。他の OS では二度手間になることが多いのですが、これならばあっという間に削除できます。

Remove old system Kernel


f.  設定マネージャー
もう一つの便利ツールがこれです。お馴染みの何でもイジりたい人にうってつけの、アレもコレも痒いところに手が届くかもしれない「孫の手」ツールです。



次へ進めます。

5.  メモリテスト
今回のメモリテストの結果です。Xfce 版では普通の軽量版になっており、オールドマシンでもスイスイと動いてくれています。

# free -h


インストーラーが分かりやすいので、スムーズにインストールすることが出来ました。日本語入力も以前に比べれば手間がかからなくなり、ツールの手順通りで難なくキーボードアイコンが出現し、mozc 設定まで進めることができました。確かにとっつきにくいところはありますが、自分は初心者ではないと公言される方にオススメです。

 


近所のりんごの木は、満開の桜に追いつけと葉っぱをグングン広げてきています。あと一ヶ月ほどでりんごの花見ができそうです。

 
ネットニュースでこんな情報を見つけました。


「地元のリンゴ生産者ら有志でつくる「太宰が飲んだ幻のリンゴ酒再現プロジェクトチーム」は、企画第2弾となる新たなリンゴ酒「人間失格」と「斜陽」を完成させました。今月始めに発売されます」。

飲みすぎて人間失格になったり、会社が斜陽になったりしないように飲んでほしいものです。




最近の極楽はぜは、自宅の窓からアラレが降ってくるのを見てしまいました。そう言えば、もう何年前か思い出せないくらい昔に一度、花見に行く途中の車の中で雪が降るのを見たことがあります。いくらなんでも桜が満開なのにアラレを見るなんて、きっといいことがありそうですね。では、また。
 


弾け飛ぶ 程は火花は 飛ばないか