何かと気難しくて、痒いところに全然手の届かない Debian11 なのですが、軽量版 OS の親分なので愛用していました。と、過去形なのは、最近の極楽はぜは antiX と MX Linux へ浮気をしていたからなのです。ところが最近、よりを戻しつつあるのです。その理由を簡単メモに作ってみましたので見てやってください。メモ

 

Debian wiki にこんなことが書いてありました。

「Debianのコードネームは、ディズニー配給の映画「トイ・ストーリー」のキャラクタから取られています。これは、過去にDebianのプロジェクトリーダーを務めたブルース・ペレンズが、トイ・ストーリーを製作したピクサー・アニメーション・スタジオの社員であったためです」。だそうです。

 

 

インストールは前回同様、「最小の CD を使って、ネットワークインストールする」方法にしました。これはサイズが最大 300 MB で、ダウンロードは速いがインストールは遅いという代物です。


USB に焼いたのは、Debian 推奨の純正の方法です。この方法は焼きツールより高速で USB が焼き上がりますので、一度お試しください。


今回の ISO ファイルを焼いたサンプルです。軽量版の LXDE を使用しています。

# cp  debian-live-11.2.0-amd64-lxde.iso/dev/sdb
# sync

 

今回もこんなことをして、暇な時間を楽しんでいました。

1.  インストール

2.  簡単日本語入力
3.  Tasksel
4.  デスクトップ変更

 
それでは焼き上がった USB からインストールを開始します。

1.  インストール
まずはインストールですが、つい先日インストールしたばかりですので、リンクを貼って誤魔化しておきます。

 

 

2.  簡単日本語入力
インストールした後に最初にすることは日本語入力ですが、何もしていないのに Uim-Mozc で日本語入力が出来ていました。しかし、そのままでは手持ち無沙汰なので、fcitx5 に変更してやりました。

 

することは一つだけで、fcitx5-mozc をパッケージマネージャからインストールし、uim-mozc と uim を依存関係を含めて削除してやることです。

 

Synaptic

 

3.  Tasksel
Debian でディスクトップを変更するには2つの方法があります。1つ目は、apt-get、synaptic等のパッケージ管理ツールを使用することです。2つ目は Tasksel を使用する方法で、シンプルで使いやすいツールです。

 

ここでは tasksel を使用する方法を採用しました。tasksel を開始するには、次のコマンドを実行します。項目が表示されないときは、パッケージマネージャをアップデートすることで、解決することがあります。


# sudo tasksel

 

 

スペースキーで目的のディスクトップを選択しますが、極楽はぜは「ディスクトップ環境」と「ノート PC」も合わせて入れています。

 

環境によっては tasksel がうまく動作しないことがあります。そのときはパッケージマネージャから検索し、直接選択インストールすることが出来ます。

 

例 task-kde-desktop

 

 

4.  デスクトップ変更
さて、デフォルトで入れたのは LXDE 版なのですが、いつものようにディスクトップを交換したい欲求がムラムラと湧いてきました。となればやるしかありません。そこで、オールド PC でも動きそうな軽量なものを選び、エッチラオッチラ、インストールを繰り返しました。

a.  LXDE 
LXDEは、軽量で高速なデスクトップ環境です。リソース使用量を低く抑えながら、ユーザーフレンドリーでスリムになるように設計されていますので、機能豊富なデスクトップ環境でありながら、RAMとCPUの使用量が少なくなります。

 

他の緊密に統合されたデスクトップとは異なり、LXDEはモジュール式であるように努めているため、各コンポーネントはほとんど依存関係なく独立して使用できます。


LXDE


メモリテスト結果です。これは省エネです。




b.  LXQt
LXQt は LXDE を Qt に移植したバージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが合併して作られました。軽量で柔軟性があり、極めて高速で、ユーザーフレンドリなデスクトップ環境です。

 

LXQtは『軽量デスクトップ環境』であることを自ら謳っていますが、動作に必要なリソースがLXDEやXfceよりも多いことは作者自身が認めています。これについては、GTK+2を使い続けるわけにはいかず、GTK+3はQtよりもリソースを消費するためと説明されています。

 

LXQt


メモリテスト結果です。これもなかなかの省エネですね。

 


c. Xfce

Xfce は、X Window System上で動作するデスクトップ環境の一つです。豪華な見た目と簡単な使用感を保ちながら、軽量・高速なデスクトップ環境を目指しています。


GNOMEやKDEといった他のデスクトップ環境より軽快であるため、それらの動作速度に不満を持つユーザから人気があり、標準で採用されていることは多くないが、Xubuntuでは、標準のデスクトップ環境として利用しています。

Xfce



メモリテスト結果です。中量級のためか少しメモリ使用量が増えました。
 


d.  MATE
 MATE デスクトップは GNOME2 のフォークであり、伝統的なやり方を好む Linux ユーザーに、魅力的で直感的なデスクトップ環境を提供します。新しい技術をサポートしつつも、伝統的なデスクトップを維持するために、MATE は活発に開発されています。

MATE は主に GNOME2 のアプリケーションとユーティリティで構成されており、GNOME 3 のアプリケーションとの衝突を避けるためにフォークされて名前が変更されています。

MATE


メモリテスト結果です。これも中量級の仲間ですが、ギリギリ踏みとどまっています。

 


e.  KDE Plasma
KDE Plasma は KDEデスクトップ環境であり、これには「Breeze」と呼ばれる新たなデフォルトテーマが採用され、デバイス間での連携の向上などが行われています。

 

グラフィカルインタフェースはハードウェアアクセラレーションにOpenGLを利用するQMLに完全に移行し、性能の改善と消費電力の削減が達成されています。
 

Plasma


メモリテスト結果です。これはどう見ても重量級に仲間入りしそうな数値になりました。




f.  GNOME 
GNOME は、Wayland 又は X Window System 上で動作するデスクトップ環境であり、KDE と並んで広く使われています。ツールキットには GTK を採用しています。

綴りが同じである gnome(地の精)はノームと発音しますが、GNOME は GNU のそれと同様、グノームと発音するそうです。余計なアナウンスでした。


GNOME 
 

メモリテスト結果です。これはもう本格的な重量系、オールド PC にはなかなかきついです。




デスクトップを変更した結果を一覧にしてみました。やはり、世間の評判通りの結果となり、今更ながら愛用の LXDE は軽いなあと実感しています。

 

これは「持続可能なオールドパソコン愛好会」の極楽はぜの環境での話で、最近の普通の機種をお持ちの方には当てはまりません。ただ、今回のトライアルで分かったことは、オールド PC では MATE までが許容範囲かなということでした。



 

最後になりましたが、今回の悪戯にはこんなオールド PC を使用していました。毎晩、寝パソに使用して GYAO でミステリードラマを見ながら寝落ちしていますが、CPU の使用率は 90% にまで上がっていても、なんとか見れています。

 

・NEC  PC-LL800KG
・発売日    2007/09/13

・CPU  Core 2 Duo T7250

・メモリ 2G




近所のりんごの木は、こんな大雪の中に埋もれているのですが、もう、剪定作業が始まっています。

 

新聞ニュースにこんな記事がありました。


「地元出身でシンガポールに住む A さんが、県産リンゴの搾りかすなどを活用した皮革製品の開発を目指し、起業準備を進めています。「アップルレザー」と呼ばれる動物由来の原材料を使わない人工の生地で、今春にも県内に法人を設立する予定です。

 

A さんは「地元発で、世界に向けたブランドをつくりたい。地元の人たちのマインドを変えたい」と熱い思いを語っていました」。



最近の極楽はぜは、家人の付き添いで税務署へ確定申告の提出に行ってきましたが、午前の早い時間のせいか、コロナのせいか、ほとんど人がいませんでした。e-Tax の影響もあるんでしょうね。ちなみに、確定申告にハンコは不要になりました。押す欄がありません。では、また。

ダイエット十人十色様々に