今年も残り少なくなってきた今日この頃、少し気にかかっていたことを思い出してしまいました。少しデブなのに、とっても軽量な「devuan_beowulf_3.0.0」のことです。以前にも突っついたことがあるのですが、とうとうチョッカイを出してしまいました。さて、出した手はどうなったのでしょう。結果を簡単なメモにしました。メモ

 

 

いつもの distrowatch.com にこんな説明がありました。しかし、極楽はぜには意味が分かりません。

 

「Devuan は、2015年にDebianからフォークされたLinuxディストリビューションです。プロジェクトの主な目標は、systemdの複雑さと依存関係のないDebianのバリアントを提供することです」

 

 

Devuan Beowulf インストールガイドにはこんな説明がありました。ニーズに合わせて、次のインストールオプションから選択してください。

1.  netinstall.iso

最小限の基本システム。インストールプロセス中に追加のパッケージをダウンロードしインストールします。オフラインインストールには使用しないでください。


2.  server.iso

完全なオフラインサーバーインストールを可能にする4枚のCDセット。CD1:sever、CD2:Xfce、CD3:MATE、CD4:Cinnamon。
 

3.  desktop.iso

利用可能なネットワークがない場合や複数のオフラインインストールが必要な場合。このイメージには、いくつかのデスクトップの選択肢と追加のソフトウェアオプションが含まれています。
 

4.  Live Install 

ライブ版からグラフィカルなデスクトップライブインストーラーを使用します。Debian のネットインストールが初めての場合は、こちらがお薦めです。

 

そんな選択肢の中から、今回もこんなことをやります。

 

1.  ネットインストール

2.  日本語入力設定

3.  簡単カスタマイズ

 

それではここから始めていきます。

 

1.  ネットインストール
Devuan Beowulfインストーラーは、使用可能なグラフィカルインストーラーが無くなってしまったようです。そのため、Debian のややこしいテキストインストーラーが使用されています。そしてそのためやや時間がかかります。


a.  インストール開始

USBドライブから起動し、インストールプションを選択します。一番上です。


b.  ロケール

言語、場所、キーボードレイアウトについて設定します。

キーボード


c.  ネットワーク

ネットワークを設定します。簡単にするため有線を使用しています。

 

ネットワーク

 

d.  ホスト名

新しいシステムのホスト名を設定します。簡単で分かりやすいものにしています。

マシンのホスト名


e.  ドメイン名

ドメイン名の入力も求められます。これは不要なので空白のままです。

f.  root パスワード

root パスワードを設定します。分かりやすくて、ユニークで、そこそこの長さのものです。

root パスワード


g. ユーザーアカウント 

特に必要がないので、フルネームは空白のままにしています。次のユーザー名は必須です。

フルネーム

 

h.  ユーザー名

これは必須です。

 

ユーザー名


i. ユーザーパスワード

 パスワードを入力します。

ユーザーパスワード


j.  ディスク操作

マルチブートのため手動を選択しています。

パーティショニング

 

k.  パーティション選択
空きパーティションを指定します。

 

パーティション選択

 

l.  パーティション設定

パーティションの設定内容を選択します。


・利用方法 : ext4

・初期化 : 初期化

・マウントポイント : /


パーティショニング


m.  ディスクへ書込み

ディスクへの変更書込みを選択します。

変更を書き込む


n.  ベースシステムインストール

ベースシステムをインストールしています。

基本システムインストール

 

o.  アーカイブミラー
Devuan もアーカイブミラーを選択できるようになったそうです。そのままデフォルトです。

ネットワークミラー選択


p.  ポップコン
Devuanは、人気コンテスト(popcon)を使用して、最も使用されているパッケージに関する情報を収集しているようです。極楽はぜは参加しません。

人気コンテスト

 

q.  デスクトップ選択
マニュアルにはこんなことが書かれています。

「Xfceデスクトップを機能させるには、デフォルトで十分です。Xfceはデフォルトであるため、明示的に選択する必要はありません」

ということなので、特に Xfce を明示的には選択せず、デフォルトのままにしています。


ソフトウェアの選択

 

r.  インストール

ソフトウェアのインストールです。


ソフトウェアのインストール


s.  initシステム
次に、希望のinitシステムを選択するように求められます。Devuanのデフォルトはsysvinitです。当たり前のことですが、systemd はありませんので選択はできません。

sysvinit


t.  GRUBブートローダー
必要なソフトウェアがすべてインストールされたので、ブートローダーがインストールされます。

grubブートローダーのインストール


u.  ブートローダーのインストール先

ハードディスク上にある MBR エリアにインストールしますが、この場合、ハードディスクが一つなので、/dev/sda へインストールします。

ブートローダーの場所の選択


v.  インストール終了
インストールが終了しました。インストールメディアを抜いて、再起動します。

 

インストール終了

 

w.  完成

完成しました。

 

 

直ぐにアップデートといきたいところですが、ネットインストールなのでもうとっくに終わっていました。インストールに時間がかかりましたので当然ですね。

 

2.  日本語入力設定

となれば、次は日本語入力設定です。ところが、これも何もしなくても設定済みでした。メニューの「入力メソッド」を見てみますと、Debian の定番日本語入力 uim-mozc が入っていました。また、fcitx-mozc への変更も簡単にできます。

 

 

いつものように日本語入力ができています。

 

 

3.  簡単カスタマイズ

ブラウザは Firefox がデフォルトですが、極楽はぜは愛用の Chrome へ変更しています。ところが、これには gdebi が入っていないため、簡単にはインストールできません。

 

早速 gdebi をインストールしようとしましたが、依存関係から 67 個のファイルと 137M の容量が必要と注意されましたので、めったに使わないアプリにこんなにリソースを無駄遣いされたのではかなわんと、 gdebi のインストールは中止としました。

 

 

その代わりと言ってはなんですが、シンプルな方法でインストールしてみました。Chrome のファィルをダウンロードしたフォルダで端末を開き、下記コマンドを実行するだけです。./ をお忘れなく。

 

# apt install ./google-chrome-stable_current_amd64.deb

 

 

インストール中です。

 

 

無事終了しました。

 

 

少し触っただけの感想ですが、なかなか軽そうな感触がします。そこで、しばらくぶりにベンチマークテストをやってみました。とりあえず、手元にある Debian 系の有名どころをやっつけてみました。しかし、元々のDebian にも軽量 antiX にも全く違いを見つけることが出来ませんでした。

 

なにせ元が一緒ですから、着せ替えただけでは結果が伴ってこないという現実でした。

 

 

寒い毎日ですが、また、メモリテストをやってしまいました。結果はご覧の通り、Xfce 版ではなかなかの健闘ぶりで 、LXDE と遜色ないところまで来ています。


#free -h


HDD 使用量も、軽量版としてはトップクラスに位置しています。此のへんが軽量版の腕の見せ所なのでしょうか。

#df-h


これは Debian そのものですね。壁紙が違うだけで、極楽はぜには全く違いが分かりません。ましてや、メニューには何故か Debian と表示されますので、起動時にアレッと勘違いしそうです。ただ決定的な違いは、素の Debian より体感的に軽く感じられるこということです。

 


近所のりんごの木は、今年一番の寒気が来ている中でブルブル震えていました。積雪は多いときは 65 センチもありましたが、ここ数日の好天で 28 センチにまで減ってしまいました。

ニュースによりますと、「先日、日仏交流を深めようと、リンゴの皮にマクロン大統領やモナリザを浮かび上がらせた「絵入りリンゴ」を贈っていましたが、マクロン大統領からその御礼状が届いた」そうです。


 

最近の極楽はぜは、少し腰がイタタとなっています。何故かと言いますと、スノーダンプでの雪片付けに頑張りすぎたからです。先日来一週間ほど雪が振り続けため、近所の公園の雪捨て場への運搬作業でやってしまいました。やはり、季節の降り始めは雪が重くて辛いです。では、また。


そう云えばデブからヤセの歴史あり