前回は少しややこしい fcitx-mozc での日本語化に挑戦しましたが、もう少しやさしい方法をと注文がありまし、、、ありませんでしたが、勝手にやさしそうと思い込んでいる uim-mozc、ibus-mozc を追加インストールしてみました。さてどうなったでしょう。簡単なメモにしてみました。メモ

 

ブートオプションの解説にこんなことが書いてありました。

「BusterDog は非常に小さな Debian Live CD です。Debian ベースではなく、純粋な Debian Live Linux です。これは Debian の構造を変更することなく、同様のツールとオプションを備えた、小さく、パピーリナックスのように出来ています」

 

パピーリナックスではなくて、デビアンそのものなのだそうです。

 

 

今回は簡単なインストール方法を探るため、最新版の BusterDog に uim-mozc / ibus-mozc / fcitx-mozc をインストールし、極楽はぜの得意な強引な方法で日本語化してみました。

 

やってみたのはこれで、Synaptic からインストールし、日本語入力ができるかどうかの検証です。

 

1.  通常のパッケージのインストールで日本語化

2.  推奨パッケージを含めたインストールで日本語化

 

使用した USB は、前回と同じ使い古しの USB2.0 のありきたりのもので、元は取ってしまったものなので壊しても懐は全然痛くありません。なお、この作業にはUSB 2本が必要です。

 

今回もこんなことをやっています。ほとんど前回と同様ですのでそちらも訪問していただければ嬉しいです。重複になっていますが、一話完結のためにポイントをまた書き連ねます。


1.  インストール用 USB 作成
2.  USB へインストール
3.  ロケール設定
4.  日本語入力設定
 

1.  インストール用 USB 作成

今度はインストール用 USB 作成に、世界中で人気者のMX Linuxを使用しました。これは MX と antiX では通常の読取り専用と書込み可能な USB の両方が作れます。

 

 

2.  USB へインストール
インストールは Buster Dog に内蔵の専用インストーラを使用したフルーガル・インストールです。お好みでフルインストールも可能で、インストールには Puppy Linux は不要です。

それではインストールしてみます。メニュー/システムの「DDog-Installer」を起動します。インストール先 USB とインストール元の live フォルダを選択します。どちらも数字のついたものです。インストール作業は live フォルダをコピーするだけですので、あっという間に終了します。

・インストール先 USB  :  sdc1/ext4/USB
・インストール元 live  :  mnt/sdb1/live

 

インストール後の起動方法は、出来上がった起動メニューを見れば一目瞭然、porteus-boot と live-boot v3 の2つがあり、ブートサンプルに書いてある通りのブート方法が2つともちゃんと作成されていました。この辺はよく出来ていて、すごいですね。



起動すれば change フォルダが作成され、日本語フォントがインストールしてあればネットだけは日本語表示で見れるようになります。ここで、メニューから chromium とSynaptic から noto-cjk を入れておけば、あとの作業が楽になります。

3.  ロケール設定

日本語化に必要な、キーボードレイアウト、タイムゾーン、ロケール・言語の設定をします。Menu の System に設定項目がありますので、それぞれを選択設定します。


a.  Set keyboad layout

日本語キーボードを選択します。

 

 

b.  Set imezone

タイムゾーンを選択します。

 

 

c.  Set Locale / Language

ロケールと言語を選択します。

 

 

ロケールに japanese を選択します。

 

 

デフォルトに ja_JP を選択します。

 

 

ロケール設定終了。再起動しますとメニュー等が日本語化されていました。



4.  日本語入力設定

いよいよここからが本番です。最新版の BusterDog に uim-mozc / ibus-mozc / fcitx-mozc をインストールし、極楽はぜの得意な強引な方法で日本語化してみます。これを2つの方法でやってみました。

 

A.  通常のパッケージのインストールで日本語化
B.  推奨パッケージを含めたインストールで日本語化

ここで普通は後々の作業になるのですが、事前にユーザーモードに設定します。これをしておきますと、日本語入力設定が終わり次第すぐに入力確認ができ、結果の見える化ができます。もちろん、後でも全然構いません。

ユーザーモードの自動ログイン方法は下記を書き換えます。

 

/ etc / inittab で root puppy (又は新規作成したユーザー名)に変更します。53行目です。

/ etc / inittab
1:2345:respawn:/ bin / login -f root / dev / tty1 2>&1
 


ユーザーモードで自動ログインした場合は、ルート作業は Ubuntu のように「sudo」を使用することになります。最初はいちいち面倒だなと感じますが、慣れれば root よりそのほうが安心・安全サイドだと思います。

A.  通常のパッケージのインストールで日本語化

日本語環境のインストールは、Synaptic から下記のパッケージを一気にインストールし、再起動後にそれぞれ日本語入力が可能となるか確認しました。

 

uim-mozc、ibus-mozc、fcitx-mozc 

uim、ibus、fcitx

mozc-utils-gui

im-config 

 

結果は ibus-mozc の一人勝ちで、他の2つは何かが足りないようで、キーボードアイコンが現れず、全く起動できませんでした。

 

という事でここからは ibus-mozc だけに焦点を絞り、進めていくことにします。使用方法は、最初にタスクバーの ibus アイコンを右クリックしますと、設定画面が開きます。プロパティパネルが「非表示」になっていますので、これを「常に表示」または「自動」へ変更し、入力文字を「A」から「あ」変更します。

 

日本語入力切替は「super+space」になっていますが、後で「全角/半角」へ変更します。

 

 

日本語入力ができるようになりました。

 

 

もし、起動できない場合は im-config で明示的に ibus 起動を設定します。端末から im-config -c で実行します。 im-config だと zeniy を入れろと怒られます。

 

im-config -c

 

デフォルトの日本語入力切り替えは「super+space」になっていますが、ここで「全角/半角」へ変更します。キーボードショートカットをクリック、無効表示をクリックします。

 

 

「全角・半角」キーをクリックし、追加キーをクリックします。

 


「全角・半角」キーが追加されました。既存のキーが不要であればここで削除します。
 

 

以上、簡単な設定をすることで使用できますので、通常の日本語インストール方法では ibus-mozc がお勧めです。Ubuntu でお馴染みなので安心ですね。

 

B.  推奨パッケージを含めたインストールで日本語化
さて、ここからが本当の本番です。まず最初に uim-mozc / ibus-mozc / fcitx-mozc 及び推奨パッケージをインストールします。

ここでは、推奨パッケージを同時にインストールするため、「--install-recommends」オプションをつけて、端末からインストールしていきます。前項のインストールでユーサーモードになっていますので、「sudo」を付加しているのが変更点です。

# sudo apt install --install-recommends uim uim-mozc
# sudo apt install --install-recommends ibus ibus-mozc
# sudo apt install --install-recommends fcitx fcitx-mozc


前回のインストールで分かったことですが、従来の方法、Synaptic からのインストールでは、推奨パッケージのインストールが不完全なため、追加パッケージが必要となっていましたので、今回も同様に推奨パッケージを合わせてインストールします。

 

 

推奨パッケージを合わせてインストールすることにより、再起動だけで各方法とも日本語入力ができるようになりました。細かい設定は全く不要で、手間いらずの良い子達でした。

 

ただ、それぞれを切り替えるには、im-config での明示的な指定が必要です。今回は、zenity が推奨インストールされていますので、im-config でも im-config -c でも起動できていました。なお、デフォルトでは ibus に設定されていました。やはりここでも、ibus の痒いところへ手が届く的な配慮が光っています。

 

a.  uim-mozc

im-config で uim を明示的に指定します。切替は「全角・半角」です。

 

im-config -c

 

日本語入力ができるようになりました。右下に uim のツールバーが現れています。

 

 

b.  ibus-mozc

im-config で ibus を明示的に指定します。切替は「super+space」です。

 

im-config -c

 

日本語入力ができるようになりました。中央付近に ibus の小さな設定アイコンがありますので、「A」から「あ」に変更します。

 

 

c.  fcitx-mozc

im-config で fcitx を明示的に指定します。切替は「全角・半角」です。

 

im-config -c

 

日本語入力ができるようになりました。右下にお馴染みの見慣れた「あ」の mozc アイコンが出ています。これを見るとホッとしますね。

 

 

結果は予想外の展開で、全部オッケーの快挙となりました。日本語入力方法はどれを選ぶのかはお好みで良いと思いますが、アイコンの表示も洗練されていて使い慣れた fcitx-mozc を極楽はぜは常用しています。

 

ここで今回の結果をまとめておきます。これさえ事前に把握していれば「私、失敗しないので」と大きな声で言うことが出来そうですね。

 

a.  通常のパッケージのインストールした場合

 

 

b.  推奨パッケージを含めてインストールした場合

 

 

またまたいつものように強引に全部入れてみましたが、思いがけずに良い結果になり、日本語入力の選択肢が広がったことで、Buster Dog もワンワンと駆け回り喜んでいることでしょう。極楽はぜもスイスイと泳いでいます。

 

近所のりんごの木は、まだ木の上りんごが鎮座しています。最近の新聞ニュースにはこんなことが書かれていました。「来年の干支や七福神などが描かれた縁起物の絵入りリンゴの競りが行われました。次々と競りにかけられ、最高値は大玉の3個セット「松竹梅」が25万円で落札され、活気に満ちた取引でした」

 

 

最近の極楽はぜは、初雪カキがまだなので首を長くして待っています。そんな中、愛用の腕時計が壊れそうなのです。十三年前に購入したカシオのソーラー電波が時々時刻が狂うようになったのです。何のための電波時計か訳わからん状態です。もう寿命のようです。

 

ところが、十一年前に貰ったセイコーの普通のソーラー腕時計は、驚いたことにまだ年差十秒なのです。これをなんと言うのでしょうか。技術力の違いだけでは説明できそうにもありません。では、また。

 

今晩も熱燗一本もずく酢で