日本語フォーラムの有志の皆さんが進めている Tahr-Pup の日本語化作業も、なかなか最終版までは到達できないでいるようです。日課にしている本家フォーラムを覗いてみますと、現日本語版の元になっている当時絶大な人気のあった Precise5.7.1 のバージョンアップ版が目につきました。

 

しかし、これも最近はあまり人気がなく今だに次のページヘ進むことができないで1ページ目に留まっています。そこでその理由を調査すべく簡単なメモを起こしてみました。

 

「これは OpenBox 版 Precise 15.01-k3.17.7(2015年1月)です。 いつものようにあくまでも実験版だと考えてください。 Precise のアップデートをお探しの場合は特にお試しください」とアナウンスされています。

 

ところがメインのダウンロード先がリンク切れになっていて、ミラーだけが生きています。こんなところが不人気の最大の理由かな。当たり前ですよね。

 

OB-Precise 15.01 kernel 3.17.7 PAE
 

 

今回も使用したのはCleron-MのオールドPCで「ネタ専用マシン」です。

FMV-830NA  2004年

・CPU  :  Celeron-M-1500MHz
・Mem  : 768MB

 

懐かしいPS/2 マウスが使えます。まだ一個持ってました。

 

 

このバージョンは PAE だけがリリースされていますので、 Celeron-M ではメニューリストの kernel 行の末尾へマジックワードを追加することで起動問題を解決しています。

 

title Puppy OB-Precise1501
  uuid 6a951d32-b1c7-4f4c-a74a
  kernel /ob-precise1501/vmlinuz   ---------- forcepae
  initrd /ob-precise1501/initrd.gz

 

これは元々の OB Precise 14.07.26  のバージョンアップ版で、カーネルその他 15 項目ほどに変更が加えられているようです。カーネルは例の Tahrpup Kernel by 666philb にあるもので簡単に変更が出来ますので、 4 系のものも使用可能になっています。ただ、これはTahrpup用なので保証はできないとのことです。

 

早速変更してみました。変更方法はダウンロードしたファイルを解凍した中身の「 vmlinuz」 と「zdrv_tahr_6.0.sfs」 を 「zdrv_obprecise_15.01.sfs」 にリネームしたものを obprecise_15.01の中身の物へ差し替えます。

 


 

カーネルも4系へバージョンアップが出来ました。

 

 

 

日本語化はいつもお世話になっているシノバーさんの日本語パックを使用させていただきました。いつも思うことはパピーの日本語化は一発でできますが、ドッグ系はやや面倒ですよね。

 

 

openssl のバージョンについてもターミナルから調べてみましたが、予想通りでやはり古いものでした。

# openssl version -a
OpenSSL 1.0.1 14 Mar 2012
built on: Wed Oct 15 17:53:18 UTC 2014

 

少しでも改善したくて Openssl のセキュリティアップデートは security.ubuntu.com からダウンロードしました。deb ファイルなので直接インストール可能ですが、依存関係は解決できていません。

 

openssl_1.0.1-4ubuntu5.38_i386.deb

libssl1.0.0_1.0.1-4ubuntu5.38_i386.deb

 

Openssl が最新版に変更されました。

# openssl version -a
OpenSSL 1.0.1 14 Mar 2012
built on: Fri Sep 23 12:21:49 UTC 2016

 

このバージョンは名前通り OpenBox を使用しているのですが、これを使用して作成する方のほとんどが上部にパネルを配置しています。しかし、私にとってはこれがウザイ。消す方法が書いてあったのですぐに実行しました。

 

右クリックで panelsettings を選択します。

 

 

advanced でオートハイドを設定して完了です。これで使う時だけ現れます。

 

 

それでもデスクトップが広く使えていないと感じる方には、従来の JWM も用意されています。メニューのデスクトップの WM-Switcher から選択します。

 

 

 

アイコン配置をトラディショナルにすれば見慣れたデスクトップで一安心。

 

 

このバージョンの無線LAN対応状況について調べてみました。久しぶりに内蔵無線 LAN の無いマシンを使用しましたので、いつもの市販の安価なUSB無線アダプタに注目して、ralink社のチップ使用アダプタを取り上げました。

 

これが対応するドライバはフリーウエアのrt2800usbです。これは実際にロードしたものとネット情報の突合せですが、目安程度の参考にしてください。一覧にない ID を追加する方法はここを参照してください。

 

#BUFFALO
0411 00E8 WLI-UC-G300N
0411 012E WLI-UC-AG300N
0411 0148 WLI-UC-G300HP
0411 0150 WLP-UC-AG300
0411 0158 WLP-UC-GNHP
0411 015D WLI-UC-GN
0411 016F WLI-UC-G301N
0411 01A2 WLI-UC-GNM
0411 01A8 WLI-UC-G300HP-V1
0411 01EE WLI-UC-GNM2

 

#I-O Data
04bb 944 WHG-AGDN/US
04bb 945 WN-GDN/US3
04bb 947 WN-G150U
04bb 948 WN-G300U

 

#Logitec
0789 0162 LAN-WN22/U2
0789 0163 LAN-WN12/U2
0789 0164 LAN-W150/U2M
0789 0166 LAN-W300N/U2
0789 0168 LAN-W150N/U2
0789 0170 LAN-W300AN/U2

 

#Corega
07AA 002F CG-WLUSB2GNL
07AA 003C CG-WLUSB2GNL
07AA 003F CG-WLUSB300AGN
07AA 0041 CG-WLUSB300GNS
07AA 0042 CG-WLUSB300GNM

 

#PLANEX
2019 AB24 GW-US300MiniS
2019 AB25 GW-USMini2N
2019 AB29 GW-USMicro300
2019 ED06 GW-US300MiniW

 

お馴染みの近所のりんごの木は、また雪に埋もれそうになっています。葉っぱはもう落ちてしまい、枯れ木のようです。

 

 

人気も季節も移り変わりは早いものですね。技術の進化はなんとなく納得できるのですが、季節が進むということは自分がだんだんとジジイになっていくことと同じなんてナットクデキナイ。では、また。

 

花の色私の美貌移りけり