このパピーは以前にインストールしたことがあり、なかなかラテンのティストを感じさせる壁紙が印象的なのが記憶にありましたが、何気にフォーラムをよくよく見ますとよだれが出そうな、とっても美味しそうなものが見つかりました。そこで今回はそのへんのところを簡単なメモにすることにしました。メモ

 

それは何かと言えば、便利なパッケージマネージャ「Synaptic」が使えるパピーリナックスです。

 

作者の josejp2424 さんはあの「柴犬パピー」を作った方で、別のパピーには日本刀を振り回している「Debian Dog Night」なんてものもあり、なかなかの日本通のラテン系なのでしょうか。アイデア豊富な方のようです。

http://www.puppylinuxjosejp2424.com/

 

元々のオリジナル版は Debian-Jessie のパピーバージョンで、 Wheezy からの継続開発のようです。

Pupjibaro jessie Beta 5.

 

便利なパッケージマネージャ Synaptic 版

pupjibaro jessie synaptic.
 

 

日本語化はシノバーさんの日本語パックで簡単にできましたが、オリジナル版では機種によってはメニューが文字化けする場合があります。これは例の「DejaVuフォント」が邪魔をしているようなので、バッサリ削除か設定変更が必要のようです。ところが何故か Synaptic 版では文字化けはなくキレイに日本語化されています。

 

 

全般的な動作はサクサクで使ったことのないアプリが満載ですが、特筆するようなことはありませんので Synaptic だけについて感想を書きます。巷の噂では「壊れているぞ」との声があり、まだまだ手をだしたがる向きは少ないようですね。

 

「Debian-Dog があるからイインジャネ」と言われているのかもしれませんが、あれはあれで少し七面倒くさい。パピーリナックスでないと公言、日本語化が面倒、メニューが偏執狂的に多すぎ、壁紙がキライ、内部紛争勃発等。

 

こちらは本物のパピーリナックスですから、インストールが簡単、日本語化が一発、メニューがシンプル、保存ファィルのポイ捨てで再インストール即可能、 RAM モードを使えば危険サイトも何のその、しかしセキュリティがちょっと甘い。

 

御託は脇に置いといて早速 Synaptic を起動してみました。何事もなく、サクッと起動。どこも悪いところは見当たりません。

 

 

パッケージ情報を再読み込み、これも特に問題ありません。

 

 

apt-get が使えるので、知ったかぶりしてターミナルから「apt-get update」しました。これももちろん問題なくダウロードできているようです。

 

 

「すべてアップグレード」を実行してみたところ全く無反応、素知らぬ顔をされました。何か重大な問題を隠していそうです。

 

 

状況がよく把握できないので「apt-get upgrade」をしてみたところ、延々と warning が発生しています。 dpkg の動作に警告が発生していて何やら問題がありそうです。

 

ところが何かの拍子に更新できてしまうことが二度ほどありましたが、理由はもちろん私には分かっていません。うーん、セキュリティ・アップデートが出来ないぞ、困りました。

 

 

 

これでは全く使い物にならない困ったぞと手をこまねいていては、老い先短い極楽はぜの立場がありません。ならば個別アプリはどうよと動作確認がやりやすいブラウザをインストールしてみました。ちなみにデフォルトブラウザは軽快な Midori でした。

 

Synaptic から Firefox-esr をインスールしてみましたが、特に挙動に不審な点はなくキツネ君は元気にしていました。

 

 

個別アプリのインストールはうまくいきましたが、「壊れているぞ」の指摘にはもっと何かあるに違いないと念の為削除後、「apt-get install firefox-esr」で再インストールしてみました。

 

案の定エラー多発、こりゃダメだ状態になっていました。それでも何事もなかったようにキツネ君は走り回っています。これではいいのか、悪いのか判別ができません。

 

 

気を取り直して大御所の「LibreOffice」をインストールしてみたところ、物の見事にエラー返しをされてしまいました。全く起動できません。箸にも棒にもかからないとはこのことです。

 

 

毎度お世話になっている不要ファイル削除ツールの bleachbit もインストールしてみましたが、ちゃんと不要ファイルを削除してくれています。こちらは大丈夫でした。「動かないファイルはとっとと削除しろよ」とツッコミを入れてやりました。

 

 

これでは壊れていると言われれば壊れているし、そこそこ使えると言われるとそうだし、どっちなんでしょう。ラテン系のノリでとりあえずはオッケーとしておきましょうか。

 

よく使うアプリを Synaptic でインストールしてやれば Debian 的には最新版に維持できそうで、パピーリナックスの最大の弱点が解決できそうです。いつもやり玉に挙げられている openssl もこれで解決できればうれしいですね。

 

まだまだ発展途上のようで日本人的発想では NG でも、結果オーライ思想の国では OK なのだと思います。パピーリナックス的には大転換ポイントに来ているのかと、地球の反対側の北国から声援を送っています。

 

簡単にセキュリティアップデートのできないパピーでも、これでずーっと可愛い友達として付き合っていけそうな気配がしてきました。楽しみが増えてきたようです。

 

最後に近所のりんごの木の話ですが、とうとう全部もぎ取られてしまい、何も残ってはいませんでした。また来年。

 

 

 

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