ついこの間、インストール作業中に MXLinux23 が突然起動できなくなり、エライ目に会いました。実はこんな時のために極楽はぜは「レスキューツール」を用意しているのです。そのツールがバージョンアップしたと情報がありましたので、早速、ダウロード、書き換えをしました。そして今回は、その救出作業の経緯を簡単メモにしています。ぜひ見てやってください。
そのツールは「Super Grub2 Disk」と言います。
「Super Grub2 Disk は、通常の方法では起動できない場合でも、ほぼすべてのオペレーティング システムを起動できるようにするライブ USB です。これにより、GRUB インストールが上書き、消去、またはその他の方法で破損している場合でも、インストールされたオペレーティング システムを起動できます」。
困ったときに助けてくれる謎のツールです。
さて、起動できなくなった時に出てきたのはこんな画面です。「grub rescue」と出たきりで、OS が起動できません。
原因をググってみますと、こんな解説が見つかりました。
「GRUBフォルダを見つけられなかったり、GRUBフォルダ内のコンテンツが見つからないか壊れていた場合、GRUBはレスキューモードとなる」。
さて今回は、こんなトンデモナイ事故を解決するために、「Super Grub2 Disk」でこんなことをやってみました。
1. ダウンロード・焼付
2. 起動
3. 回復処理
ソロソロと進めます。
1. ダウンロード・焼付
それでは始めていきます。
a. ダウンロード
ダウンロードは「Super GRUB2 Disk」のサイトから行います。
ISO ファイルには、安定版とベータ版がありますのでお好みでどうぞ。
一番上が推奨になっていますので、これの選択が無難です。
b. USB へ焼付
ダウンロードした ISO ファイルを USB へ焼き付けることで準備完了です。これには、MXLinux の作成ツールを使用しています。「Ventoy」でも可能です。
c. マニュアル
詳しいマニュアル動画はここにあります。
2. 起動
起動してみます。
a. メインメニュー
USB から起動しますと、メインメニューが現れます。早速、分かりやすい「自動」と「マニュアル」で検出項目をチェックしてみましょう。
b. 元メニュー画面
元々のメニュー画面です。「Debian12」、「Devuan5」、「MXlinux23」 がインストールされています。
c. Detect and show boot methods
言語の次の「 Detect and show boot methods」を起動してみます。デフォルトでインストールされているリナックスが3個検出されています。これは自動検出になっています。
d. Boot manually
次に真ん中にある「 Boot manually」を起動してみます。詳細メニューの中から、一番上の「Operating Systems」を起動します。これはマニュアル検出になっています。
前項と同様に、デフォルトでインストールされているリナックスが3個検出されています。
メインメニューから分かりやすい「自動」と「マニュアル」でデフォルト OS を検出してみました。これならば回復処理も簡単に進めていけそうです。
e. 起動試行
本当にここから回復起動させることができるのか、試しに一番上の Linux(hd1、gpt1) を起動させてみました。オッケーでした。間違いなく Debian12 でした。
次へ進めていきます。
3. 回復処理
「Super GRUB2 Disk」は何とか使えそうなことが分かりましたので、早速、人体実験で確かめることにしました。
a. 人体実験
まずは、起動不能状態を再現するためにやってみたことです。
# 既存の grub.cfg をリネームして起動不能状態を作る
やってみると、絵に書いたように起動不能になりました。
b. 起動復旧開始
それでは早速「Super GRUB2 Disk」の出番です。真ん中にある「 Boot manually」を起動してみます。訳の分からない自動より手動の方が安心感があると思っているのは極楽はぜだけでしょうか。
次に詳細メニューの一番上の「Operating Systems」を起動します
MXLinux23 を起動復旧させるために検出された中から、一番下の Linux(hd1、msdos1) を起動しました。
アレレ、起動不能となっていた MXLinux23 を、すんなりと起動回復させることが出来ました。
c. 恒久化対策
復旧は出来ましたが、このままでは電源オフした途端に元の事故状態に戻ってしまいます。これには恒久化対策が必要となります。幸い、MXLinux には「ブートリペア」があり、簡単に GRUB を復旧させることが出来ます。
では、「コントロールパネル」から「ブートリペア」を起動します。
次に、2番目の「GRUB 設定ファイルの再構築」を起動します。
処理が無事終了しました。
次は「GRUB ブートローダー」を再インストールします。この例は BIOS です。
処理が無事終了しました。
このように起動メニューも回復させることが出来ました。
無事に MXLinux23 を復旧させることが出来ました。目出度し、目出たし。
他の OS でも「Grub Customizer」を使用すれば同様の回復処理が可能となりますので、事前にインストールしておくか、泥縄式でその場しのぎのインストールも可能です。また、スキルのある方やチャレンジャーの方は update-grub でどうぞ。
USB 一本さえあれば便利に使うことが出来そうですので、「Super GRUB2 Disk」を安全・安心のため「一家に一本」常備を。
近所のりんごの木は、梅雨空の中でもスクスクと育っているようです。秋が楽しみです。
ネットニュースサイトにこんなのがありました。
「県は、2024年産リンゴの着果状況調査を始めました。地元の計72園地で実の数を調べ、生産指導に生かします。県りんご果樹課の課長は「今年は、主力品種ふじを中心に着果量にばらつきが見らます。実が少ない場合は側果を残し、多い場合はさらに摘果してほしい」と呼びかけていました」。
今年は、厳しい出来秋が待っているかもしれないですね。
最近の極楽はぜは、前立腺がんの治療ため、第二回目の新しい「抗がん剤治療」を始めました。その副作用の一つに腕の広範囲に内出血、赤アザが発生します。二週間に一回程度を延々と繰り返しますが、痛み・痒み等は全く無く無症状です。これには皮膚科でステロイド軟膏をもらい、毎日3回塗って対応しています。では、また。
副作用リペアディスクで治るかな