二仏並坐像って実は…。 | 青年僧侶のシャカリキ奮闘記

青年僧侶のシャカリキ奮闘記

京都市にある日蓮宗・護国寺の僧侶です。
日々の活動を綴ってます!

ここ数日は、法事や月参りはあったものの、

 

ゆったりとできる日が続いておりましたチョキ

 

昨日7月12日は、本福寺さまで部経会に出仕(。-人-。)

 

京都には京都部経会という会があり、

 

月に一回、一日で法華経一部八巻すべて読誦しておりますキラキラ

 

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その法華経には、大地よりとてつもない大きな宝塔が涌出したと説かれています!

 

その宝塔の中から、

 

「お釈迦様が法華経で説かれた内容は本当ですよ」

 

と多宝如来が大音声を発せられました!!

 

そして更に多宝如来は、塔中の自分の座を分ってお釈迦様に座って頂き、

 

並んで坐して、ここに二仏並座と(にぶつびょうざ)というお姿となり、

 

虚空会の儀式をもって、法華経の中心思想が説かれたのですw( ̄△ ̄;)wおおっ!

 

この一塔両尊は、日蓮宗の本堂によく安置されており、

 

法華系教団だけに見られる姿かな!?

 

と思っていましたら…。

 

なんと、奈良の東大寺にある戒壇堂の中央に多宝塔があり、

 

その中に安置されている像は、この二仏並坐像らしいですキラキラうえ

 

 

戒檀堂といえば、僧侶として出家するとても大事な場所!

 

日本最古の戒檀で、多くの僧侶が二仏並坐像の前で、

 

戒師による手ほどきのもと出家得度してきたのですねキラキラ

 

こう思うと、日蓮宗の本堂にある一塔両尊(二仏並坐)像は、

 

日本仏教にとっての基本中の基本の形なのかもしれませんね!!

 

お釈迦様の説かれた法華経の真実を証明された多宝如来、

 

出家する僧侶に対して、真実の教えである法華経を説いていきなさいよ上差し

 

と仏さまのお声が聞こえてきたのではないでしょうかキラキラ

 

すこしロマンチックになった部経会でした(。-人-。)

 

 

 

      日蓮宗 了光山護国寺  ~山科檀林旧跡~ 

               

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