近年、日本のお寺の大半は、
檀家(だんか)さんという方々に支えられ、
お寺を維持してきた歴史があります
その檀家制度をやめたお寺がなんとあるそうです
今日紹介する本は、
「あなたの町からお寺が消える理由」
橋本英樹:著
埼玉県にある曹洞宗のお寺で、
400軒の檀家さんがあるお寺の住職さんが書かれた本です
現在の日本のお寺の現状を分析し、
近い将来に確実に起こる寺院消滅、
寺院崩壊の元凶が檀家制度であり、
一番の足かせになっていると考えられ、
檀家制度をやめて檀家というカテゴリーをなくしたそうですw( ̄△ ̄;)wおおっ!
つまりはお寺に寄付や護持会費、
墓地の年間管理料といった費用を負担する必要はなく、
お寺に墓地はあっても信徒をやめて、
他のお寺に法事を頼むことも選択できるといったもの
一方、お寺からは信徒になってくれないか
といった承諾書を送り、提出してもらうことに
その結果、900人の信徒さんができたそうです
これは既存の寺院としては、なかなかの衝撃的な出来事です
その後、このお寺がどのように維持運営されているかは、
この本を読んで頂ければ分かりますが、
現在の日本の社会は、家という単位から個という単位に変わっています
両親と同居している跡継ぎの方は少なく、
遠方に住んでいる、遠方で仕事をしている子供は多いですね
菩提寺という意識は薄れ、
お墓はいらないという流れになり、
お葬式さえもいらないという考えになってきています
いずれにしろ現状、檀家制度は崩壊しているようなものですね
もちろん、日本のお寺にはそもそも檀家さんがいない、
信者さんだけで成り立っているお寺もたくさんあります
ですから、この本に書かれていることが、
日本のお寺さんに全てが当てはまることではないのですが、
それを実行するのには、かなりの勇気と覚悟がいったでしょう…。
ちなみに護国寺でも昨年末に、
これからのお寺のあり方について、
寺族会議をひらきました(。-人-。)
今の護国寺の現状、社会の現状、
そしてこれからのお寺に必要なのは何か
資料を作り、はじめて一緒に見つめてみました
その結果、ある程度の方向性は定まったと思います
お寺のあるべき姿、
どうしたら仏さま、日蓮大聖人の教えを効果的に広めていけるのか、
そのに向かって、コツコツと進めて参りたいと思います(。-人-。)
日蓮宗 了光山護国寺 ~山科檀林旧跡~
護国寺の公式ホームページ
http://www.yamasina-gokokuji.jp/
色々なコラムがあります
http://www.yamasina-gokokuji.jp/koramu.html
素朴な疑問は問答Q&A
http://www.yamasina-gokokuji.jp/qanda.html
護国寺の年間行事
http://www.yamasina-gokokuji.jp/company.html
今月の信行会
http://www.yamasina-gokokuji.jp/singyoukai.html
上田尚史のシャカリキドン!(動画配信)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL3C8E50F800FAC1FB&feature=view_all