その次に他の人の事を考えます
これは、すべての動物の本能でもあるのですが、
それだけではいけないと教えてくれるのが、
道徳倫理の世界であり、宗教の目指す世界でもあります
ここに、こんな話があります
昔、昔の話です・・・。
インドに目の不自由な人がおりました。
ある日、その人が友人の家をを久しぶりに訪ねたのですが、
久しぶりに友人と会ったのもあり、積もる話もあったのでしょう、
時間を忘れ、随分と話し込んでしまったのです
ふと気付くと外は夜になっていて真っ暗
これはいけないと、あわてて帰ろうとすると、友人は、
「夜道は危ないからこれをもって行くといいよ」
と提灯を渡してくれたのです
すると目の不自由な人は、真っ赤になって怒りだしました。
「目の不自由な私に提灯が要るわけがない。バカにしているのか」
その言葉を聞いた友人は、諭すようにこう言ったのです。
「あなたには要らなくても、夜道だから相手の人がぶつかるかもしれないよ。だから持って行きなさい。」
この言葉には、目の不自由な人も納得し、
自分の事ばかりを考えていたことに深く反省し、
素直に提灯を持って家路についたそうです・・・。
う~ん・・・。
深い話ですね・・・。
自分の事ばかり考えていると、周りが見えなくなってしまいます
他の人を思いやる気持ちというのは、
自分の事を一番大事という心を勘定に入れない事なのかもしれません
そして
自分の考えばかりが正しいことではない
と言うことを、この昔話は私達に教えてくれます(゚ー゚)(。_。)ウンウン
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