武蔵境駅北口市有地有効活用事業(現:クオラ)を

3年前のプロポーザル(コンペ)で事業提案を採用され、2018年2月から営業を開始した1階の飲食店と2階の体操教室(スポーツジム)が、相次いで撤退しました。

体操教室は、今年3月いっぱいで事業終了。

撤退決定は、半年前の昨年10月ということになります。こちらは、

駅前でありながらも採算が取れなかったという事に尽きるようです。(新型コロナウイルス感染症の影響前に決定。こちらがお聞きするまで議会へ半年以上、報告もなく、今回書面での報告を受けました。)

1階飲食店についてもオープンから半年で、昼の営業を休止(ママ&キッズカフェ)、再オープン(レストランとして)までに約1年かかり、結局昼の営業は実質1年もやっていなかったことになります。

この間の営業状況は思惑通りにいっていたようには見えませんでした。今年10月6日で事業終了予定(その間は営業休止)。最終的な原因は、今回の新型コロナウイルス感染症の影響が大きく響いたと思いますが、それ以前に難しい運営をされていたのではと思います。

クオラにおいては、これで事業提案で認められた5店舗のうち、2店舗が撤退となります。2年間の営業で結果が出なかったことは、今後の事業展開に大きな課題であることは間違いありません。

市は、プロポーザルにおいて民間事業者から頂いた6つの事業提案から一番良い提案を選んだとしていますが、この状況では、選定に問題があったと言えるのではないでしょうか。(2店舗の撤退の責任はどこにあるのでしょうか?)

今後の検証が必要と考えます。

また、クオラは、市の土地を貸し出して行われている官民連携の事業であり、事業提案に対して、市民(地域の方)の声が入っていないとの批判も受け、決定後にどのような店舗が入るかなど説明をしています。そして、万が一店舗の入れ替えがある場合は市民に説明をしてもらえるように要望もされています。今回は、そのようなことは一切なく、2階体操教室に歯科クリニックが入ることが決まってしまいました。(1階については、未定)

この業種変更は、事業提案(コンペ)で示された事業者の提案から乖離するもので、これではコンペを行った提案を破棄されてしまったと言えます。

提案書には、 ・人が集まり、にぎわいの生まれる、駅前コミュニケーションスポット! ・駅前広場の緑の連なりと一体化した、うるおいある都市景観の創造 ・老若男女多様な人々が憩い、ふれあい、楽しめる、「こと消費」の提案 とあります。

体操教室が抜けてクリニックになると、店舗はクリニック2つ、薬局1つ、貸席業1つの状態で

体操教室とカフェが無くなれば人が、あつまったり、にぎわいが生まれたり、ふれあい、楽しめる場所ではなくなってしまったと言えるのではないでしょうか?

 

元々のコンセプトを守って、地域と共存する場所としてもらいたい。

 

それを促すのが市の役目ではないでしょうか。

市には、事業提案を受け、最優秀提案事業者との契約をした者として提案のコンセプトを守らせ、市民の財産が毀損されないように要求することが必要ではないでしょうか。

 

オープンからすでに2年間もの時間が過ぎています。

市長はこの間、運営に対して民間の行う事でそこに市が口を挟むものではないというような趣旨の発言をしていますが、官民連携の事業で官民の契約が存在している以上、契約者として事業運営に対して指導や要求をする事は問題無いはずです。

それを行わないことは、市民の財産を毀損することにもなりかねません。

また、様々な状況変化があることは承知していますが、この2年間では、大きな経済的なニーズなどの変化は今だけです。それまでに何をやっていたのかという事をしっかりと見直さなければなりません。

クオラの事業提案者である責任企業にも、提案通りに事業運営を継続できなかった責任はありますし、今までの運営管理においては、何度も建築基準法違反などの法律違反につながる行為が管理会社も含めて行われてきたことは、極めて問題です。今後はそのようなことは行われないと思いますが、しっかりとした管理もしていただきたい。それが、できないのであれば、今すぐ撤退の意志表示をしていただきたい。