最近は、マスク必須ながらようやく、近所の本屋さんで読んで本を選べるようになりました。
コロナで事前に出版社/タイトル/作家名を定め本屋さんに行って、
探したらすぐレジに向かう今までと違い、手に取って見てから選べるのは嬉しいことです。
本屋さんでみつけたのは、馳星周さんの直木賞受賞作「少年と犬」。
こちとら断然犬好きだし、好きな直木賞作品だし、でも知らない作家の本。
ネットの評判や他の作品群をみて、今一つ飛び込めなかった作品。
手に取って試し読みして、それでもエイヤーって思い切って購入してみました。
読んでびっくり。
というか、涙。
内容は、
犬がその目的のために、自身の見た目の良さと賢さで初見の人間を信用させ、次々と旅路をつなぐ、
とだけ端折って書いておきましょうか。
作者が凄く好きなのがわかる、犬への洞察力を芯にして、犬を飼った人なら涙必至の1冊でした。
読み終わって、馳さんの犬作品は信用置けそうだとすぐ、
「ソウルメイト」、「走ろうぜ、マーシー」、「雨降る森の犬」の三冊を、
本屋さんでどっしり時間をかけて三冊見つけるのはまだ無理かなーと、
ネットで発注してしまいました。
犬、飼いたいなー。
よちよちの赤ちゃんから、生意気な弟になってライバルを続け、ふと追いつかれたと思えば抜かれて、白髪が目立つようになって、送らせられる。
解っているけど、一緒にいて犬は楽しいし、いろいろ教えてくれるし。
でも犬が15年生きるとしたら、こっちの年齢問題でそろそろ責任取れないし。
代わりに犬好きの馳星周さんや他の本を読んで、満足、
いや、かえって飼いたくなっちゃう?。
うーーん、ジレンマ。
そんな1冊でした。