仲正昌樹さんの『〈千のプラトー〉入門講義』(作品社)を読んでいます。先月初旬に読み始めて、ようやく半分ほどが終わりました(学期中、読書に当てられるのは週二日だけなので)。
以前紹介した『「アンチ・オイディプス」入門講義』と同様、週刊読書人が主催した計7回の「連続講義」を書籍化したもので、二段組み440ページ超の大著です。
ドゥルーズ=ガタリの原著から引用しつつ、その内容を読み解いていくという形式ですが、「よくここまで調べたな」というのが率直な感想。「地層」の概念やイェルムスレウの言語学など、原著を読んだときは全く理解できなかった事柄が、目から鱗が落ちるように分かります。
サルトルやデリダについての記述など、「違うのでは?」と思う箇所もままありますが、全体的には「力作」と言ってよい内容でしょう。
上に書いたとおり厳しい読書環境ですが、何とか年末までには読破したいと考えています。