おいしいパン屋さんは星の数ほどあって、どこがいちばんとかいうよりは、ちょっとお気に入りのパン屋さんがあるとうれしい。
そういうパン屋さん、ありそうで、ない。
できた!と思ったら数年で移転したりして。
先日の青い壁のパン屋さんは、期待以上だった。
たぶん、小麦粉がおいしい。
そして、サンドイッチのバターやマヨネーズの類がおいしい。
並ぶパンの姿が美しく、その形を見ればきっと楽しんで作っていることがわかる。
どれも奇をてらわないけれどこだわりはある。
その加減が信用できる(食べた感想からの勝手なイメージ)。
これから足繫く通うことになるだろう。
そして、パン屋さんのことをじっくり考えていたら、以前勤めていた職場の近くのパン屋さんのことを思い出した。
そこは昔ながらのパン屋さんで、ロールパンのサンドとか焼きそばパンにはこれでもか!っていうくらい具がはさまれてラップで包んである、その実直さがたまらなくおいしかった。
出勤前に立ち寄ってお昼のパンを買う。
その時間にはもうお店の中にはずらずらとたくさんの種類のパンが並んでいる。
信頼できる町のパン屋さんの姿だ。
あのお店まだあるのかな、と調べたら2年前に惜しまれながら閉店していた。
みんなに愛されて最終営業日は開店直後にほとんど売り切れだったらしい。
39年間ありがとうございました、って手書きの貼り紙がさみしい。