ほんとうに幸せそうに踊るのよね、たいしたもんだ。
たまに見せてもらうスタジオでの練習動画だと、もうちょっと真剣な顔つきというか若干無表情でもあるのだけれど、舞台に出てきたらこちらが思ってもみないほどパアァって笑顔で、その落ち着いたキラキラぶりにやられた(おばバカ勘弁)。
小学生の踊りにエレガント、って思うこともなかなかない。
約1年間踊り続けたヴァリエーションは、コンクールや発表会を経るたびにどんどんブラッシュアップされて、集大成の今回で大きな変化が見て取れた。
ピルエットがダブルになったのもそのひとつで、これは本番でもスルスルっときれいに回れていた。
でもそこよりも、たとえばドゥバンに差し出された脚のアンディオール具合いとか、アラベスクの伸びとその後の降り方とか、随所でのプリエの踏み方の違いとか、5番5番5番、きっちり5番が何より美しい。
踊りの後半になると力が入るのか、指先にキツネ風味が漂ってくるのは相変わらず微笑ましく、いつまで観察できるのか。
バレエ的には?でも、これはこれでかわいい。
100歳まで踊りたい!
とはめいっこの言葉で、ある日のレッスン後、お迎えに来たママに向かって放ったという。
バレエ楽しい!
すっごく楽しい!
ずっと踊りたい!
100歳まで踊りたい!
子どもならではの無邪気さと、時間軸の伸び縮みがすごい。
めいっこのキラキラでも浴びておこうか。