新年1本目の映画は、Amazonプライムで夫が選んだ作品。

何気なく選んだわりにはとてもよかった。

 

 

主演の岸井ゆきのさんの、なんとも言えない存在感が好きだ。

どんな役を演じても記憶に残る、味のある女優さんだと思う。

 

 

-----(あらすじ)-----

生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコ(岸井ゆきの)は、再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。ジムの会長(三浦友和)宛てに休会を願う手紙を綴るも、出すことができない。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されることを知る。

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ケイコの耳に音が届かないからこそ、この映画は音の拾い方、音の描き方にとてもこだわっている。

ひるがえって、自分が普段いかに無意識のうちにたくさんの音にさらされているかということに気づいた。

 

 

3ヶ月特訓したという岸井さんのパンチがカッコよく、胸のすく思いがする。

 

 

折しも年の瀬から突然、我が家は騒音に悩まされることとなり、おそらくはかなりの長期戦になることが予想され、これにいったいどう対処していいものやら。

そろばんを大きくはじいて今後の身の振り方まで考えるきっかけとなった。

驚き、戸惑い、気を揉み、怒り狂い、神経をすり減らし、お腹が下った。

弱いんだなあ。

 

 

はからずもこのタイミングで観たことに意味があるだろう。

音に関する、私にとっては何やら啓示的な映画だ。

 

 

予測不能な大きな音にいちいち心臓が縮み上がらないように、ノイズキャンセリングヘッドホンを検討する。

そして会話をしたいときは無責任に遠くから呼ぶのではなくて、相手の視界に入ってから話す。

映画から導き出した今のところの私の答え。

 

 

 

▼映画公式サイト

 

▼主人公ケイコのモデル、元プロボクサー小笠原恵子さんのインタビュー【前編】

 

▼主人公ケイコのモデル、元プロボクサー小笠原恵子さんのインタビュー【後編】