大好き♡渡辺恭子さん(スターダンサーズ・バレエ団)の初中級クラスへ。

 

 

チャコット渋谷では日曜夜の初級クラスだったのが、代官山へ移転する際に時間帯が日曜昼に変更されクラスもレベルアップしていた。

 

 

以前から年に数回しか行けなくて、それでも行った時はとても楽しく、たくさんの学びがある。

まず、ひさしぶりに至近距離で見る恭子さんのお手本に、自分の目が、頭の理解が、ついていかない。

 

 

細いのに強い。

強いのに柔らかい。

紛れもなくきっぱりとしたアンディオール。

切れ味鋭いつま先。

テキパキ進む順番。

可憐なお姿。

結構難しいアドバイス。

やさしいお声。

 

 

目から入ってくる情報と、耳から入ってくる情報が、それぞれ緩急硬軟入り混じってうまく処理できない。

つまり、うっとり見過ぎてぼーっとなりつつ、緊張状態でびっくりもしていて、この状況に早く慣れないとクラスについていけなくなる。

 

 

さて、初中級クラスだからかアンシェヌマンひとつひとつが少しひねられていて、慣れてないだけかもしれないけれど順番難しかったー!というのが正直なところ。

それプラス身体の使い方、フォーカスするポイントへのアドバイスが毎回あって、いつもと違うことに即対応することの大事さをひしひし。

 

・肩周り

腕の付け根(わき)はベクトルを内側(胴体)へ感じて、それがあるから腕が遠くへ伸びる。

肩もハマるところを探す、そして回して(腕を)上げる。

バランスで、アンナバンからすとんと腕を下ろして再びアンナバンに戻す、というのがあって、はじめはバランス崩してアンナバンに戻れず。

2回目は内側へのベクトルを意識したら、背中が倒れることもなく、腕は別物のように動かすことができた。

 

・背骨

背骨は外側の触れるところではなく、背骨のお腹側(内側)を意識すると、より身体の中心に近く、身体を筒状に感じられる。

 

・クッペのかま足

股関節回す、ひざ下回す、全部の関節でアンディオールした結果のつま先。

特に腓骨側をさぼらない。

 

・バロネ~タンドフレッシュ

最初に飛び過ぎない、むしろ下を通って行くつま先を見せる意識。

上に居すぎるので、いつプリエするのか、よく整理する。

 

・ポワントで片脚のとき

股関節を外にゆずるから、結果としてかかとが落ちる。

内側の細いところでまっすぐに立つ。

 

・ピルエット

顔を残して身体が横の瞬間、背中がまっすぐであるかどうか(前にかぶったり、後ろに反ったりしていないか)。

竹とんぼみたいに、中心の細いところに後ろに行く力と前に行く力がある。

 

 

瞬間的に考察して、なぜできなかったのか、どのアプローチが間違っていてどうしたらいいのかをその場で伝えてくださる。

大勢いたけれどひとりひとりに目を配っていて、なんて贅沢なクラスだろうかと思った。

 

 

お腹と内腿のつながりにも言及されていて、やっぱりここでも。

 

 

できるに越したことはないし、できるようになりたいと思ってレッスンしているわけだけれど、そう簡単ではないこともまた事実。

でも、ひとつひとつに策を持って挑むのと、ただ闇雲に体当たりで挑戦するのとでは、フィードバックが全然異なる。

その違いがわかるかどうか、自分で気づけるかどうか。

 

 

教えていただく中で、指摘されて気づくこと、わかること、その先に(過去に教えていただいたことの延長線上に)自分で筋道立てて考えられることができたら、というのが少し見えた。

策を持って挑むことの価値みたいなものを強く感じることのできるクラスだった。

 

 

 

センターは30分以上あって、入れ代わり立ち代わり踊れて楽しかった。

24人だから、6人ずつ、4人ずつ、8人ずつ、などアンシェヌマンでくるくる組み合わせが変わって、こんなにいろんな人と一緒に踊ることなんて普段はないから、それだけでワクワクする。



みんながみんな余裕なわけでもなく、頭上にハテナを浮かべながらも果敢に踏み出す様子は、いつも私が通っているクラスとは少し雰囲気が違って、大勢ならではのグルーブ感があった。