日曜日はかなり充実の基礎クラスとポワントクラス。
 
 
基礎だから、たまに両手バーも入るし、そんなに難しいことはしないけれど、それでもいつもほんとに超絶難しいと思うこのクラス。
集中力を張り巡らせてやらないとできないし、それでもできない。
 
 
なにが難しいって、先生のおっしゃるような方法で、身体の隅々まで意識を通すこと。
もうこれに尽きる。
最近は、骨の裏側とか、身体の中のらせんについてよく語られる。
 
 
例えば、「肋骨を筒状にするのではなくて、肋骨の中身を筒状にしてください」とか、「仙骨の裏側(奥側、身体の中心に近い方)を寄せて集めます」とか、「おへその奥をみぞおちに吸い上げたまま」とか、感覚と想像力が試される。
 
 
長くクラスを受けていると、だんだん先生のアドバイスが変遷していくのがわかる。
オープンクラスとはいえ、来ているメンバーはだいたい固定なので、話は何年も前から続いている。
もちろんスポットで受けても全く問題ないと思うけれど、長く受けているからこそわかる意味というものがあるし、先生もその理解を期待していると思う。
 
 
はじめの頃はとにかく「内ももを長く使う」だった。
放り投げてもいいから、長く引き伸ばして使う。
そのうち「お腹から(内ももを通って)脚」と「お腹の上に頭」になった。
背骨を積み上げて、まっすぐ立つ感覚をお腹で捉えるということだったのだと思う。
 
 
それからしばらくして、部位ごとの骨の名前を耳にするようになり、最近は骨の内部、身体の深部に向けた注意が増えた。
こんなふうに、年単位で、身体の意識を開拓してもらっている。
 
 
昨日はセンターの4連続アラベスクがピタリと決まり、それはそれは気持ちよかった。
第1、アンオー、第2、両手前アロンジェ、でワルツの音楽たっぷりに立って伸びていられて、その都度、ひざ!とか軸のわき!とかお尻ひとつ!とか叫ばれているのだけれど、楽しいことこの上ない。
 
 
ポワントのラストは、センターでスタジオを斜めにパドブレで横断。
内ももにバレエシューズを挟んで、落とさないように細かく進む。
内ももや背中が死にそうになりつつも、とても高いところに立っていられて、シュスの状態で微動だにせず立っていられる安定感があった。
いつもこの高さの景色を見ようと思った。
進むのは大変。
 
 
▲秋の便り