ロバート・ハインデルの絵を初めて見たのは、数年前の横浜そごう美術館でのこと。

リハーサル風景や稽古場での様子を題材にした数々の絵を見て、とても気に入った。
バレエの中で、あるいはバレエ・ダンサーのいる風景の中で、何より私がいちばん好む瞬間だからだ。
舞台よりもバレエ・ダンサーの内面がにじみでる。
 

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今、Bunkamuraでは父ロバートと息子トッドの親子展が開催されている。
土曜日のギャラリートークに合わせて観に行った。

ロバートは2005年に他界しているが、その息子トッド・ハインデル氏もまた、バレエ・ダンサーを描く画家として活躍されている。
ギャラリートークはトッドへのインタビュー形式で行われた。

父をはじめ、父の友人たちであるたくさんの画家やイラストレーターに囲まれて過ごした幼少期のこと。
映画界の仕事に就いたこと。
そこでは特殊メークで先日アカデミー賞を受賞された辻さんとも仕事仲間であったこと。
いよいよ画家として独立した頃のこと。
どんなにせっつかれても筆が遅いこと。
故ダイアナ妃所蔵の作品の行方。

などなど、話はあっちへ飛びこっちへ飛び、インタビュアーとも旧知のようで、トークは和やかに1時間ほど行われた。
ギャラリーに展示されている絵を聴衆の前に運んできては、それぞれの絵にまつわるエピソードや息子から見た父の絵についての解釈など、とても興味深かった。

ある作品で絵のモデルを務められた牧阿佐美バレエ団の高橋万由梨さんもいらしていた。
他にも何人かバレリーナとおぼしき美しい方々がおいでで、壁の絵から出てきたのではないか、という光景。


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トーク後のにぎわいをギャラリー外から。
中央の背の高い男性がトッド・ハインデル氏。
 
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ロバート・ハインデル生誕80年記念特別企画
ロバート+トッド ハインデル展
2018/3/7(水)〜3/18(日) 10:00〜19:30
Bunkamura Gallery※入場無料
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/180307heindel.html
 
 

 

 

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