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声の廻りで心地よく♪
フリーアナウンサーで
3歳男の子ママの
井上真帆です。
平日の朝、
息子との間で
習慣になりつつあるのが
「お出かけ前の絵本タイム」です。
その「絵本タイム」で
時々「うぅっ」となることがあります。
舌がまわらない言葉
に出会ったときです。
こんな時は
活舌を鍛えるチャンス!
「絵本を読むのに
滑舌を気にする必要ある?!」
と思われるかもしれませんが
私なりの理由があるんです^^
というわけで今回は
私が滑舌練習を
大切にする理由
がテーマです
「アナと雪の女王」の絵本。
よく知っているお話だから・・・と
あなどってはいけません。
絵本によって
言い回しがずいぶん違います。
今回 私がひっかかってしまったのは
こちら。
エルサには、まほうの ちからを コントロールできるよう、
てぶくろを はめさせ、
ちからを しられぬよう、
おしろの もんを とじました。
しられぬよう
です。
しなれるよう・・・
しなねるよう・・・
しにゃにぇるよう・・・
油断したーー
読みにくい理由①
し・ら・れ・ぬ・よ・う
は、
口を動かさなくても
舌だけで発音できる音です。
ということは、
舌の動きが甘いと
読みにくい
ということです。
読みにくい理由②
漢字がないから
初見だと
言葉のイメージがつきにくい。
特に絵本は
ひらがなが多いので
大人にとっては
逆に読みにくかったりします。
言葉のイメージがつかめないと
口への連動が悪くなります。
と、こんな風に
読みにくい/読めない
には 必ず 理由があります。
ということは
「読みにくい」「読めない」には
必ず攻略法がある
のです!
だから
読みにくい言葉との出会い、
それは
活舌を鍛えるチャンス
なのです
用意するのは
・マスキングテープ
・ペン
です。
※本や原稿を人に譲る予定がない場合
鉛筆など消せる筆記用具の場合は
マスキングテープは不要です。
何をするかというと
こんな風に
自分が読みやすいよう
書き込みます。
絵本に限らず、
教科書やプレゼン資料など
読むための原稿は
読み手にとって
改行が不親切なことが多いです。
今回の絵本でいうと
文は実際には
こう印字されています。
エル
サには、まほうの ちからを コントロールでき
るよう、てぶくろを はめさせ、ちからを しら
れぬよう、おしろの もんを とじました。
改行が優しくない
けど、これは仕方のないこと。
自分が「不親切」と
感じたその文章を
そのまま音にしてしまったら
耳で聴いた相手にとっても
「聴きにくい」
つまり
内容がわかりにくい
可能性があります。
自分が読みにくい=相手にもわかりにくい
だから
「読みにくい」 「わかりにくい」
と感じたら
読みやすいようにカスタマイズ!
これは
聴き手への思いやり=愛
です♡
仕事で原稿を読むときも同じです
この作業を繰り返していると
そのひと手間がなくても
自然と読めるようになります。
まずは
どんな文章でもしっかり声に出せる
という成功体験を積み重ねることで
読むことに対して自信をつけていくんです。
苦手な言葉の攻略を繰り返すと
滑舌が良くなるだけでなく
自分への勇気づけ=愛
にもなります。
そのための工夫が
筆記用具ひとつでできるのだから
やらない手はありません^^
(私は アナウンサー歴15年でも
ガンガン書き込む派!!)
日本語は
英語などと違って
口先だけで簡単に発音できてしまう言語です。
ところが、
実は 口を使わないと発声できない音って
・マ行
・パ行
・バ行
くらいしかないんです。
そのほかの音は
口を動かさなくても発音できる仕組みです。
だから 大事なのは
舌のトレーニング
舌を鍛えれば鍛えるほど
発音が明瞭になります
「しられぬよう」
し・ら・れ・ぬ・よ・う
しられぬよう
を発音するとき
上下の唇がくっつくことはありません。
舌の動きを意識しながら
一音一音 ゆ~っくり
音を出していきます。
この時 無理して
大きな声を出す必要はありません^^
大きな声ではっきり出した方が
言いやすければ
はじめはそのようにして
徐々に 普通に話す時と同じくらいの
声の大きさにしていきます。
「し」
「ら」
「れ」
「ぬ」
「よ」
「う」
舌がどこにあるのか
口の中の形は
どうなっているのか
を確認しながら音を出します。
活舌練習の基本はスモールステップです
(前回の記事でも触れていますので
よかったらご覧ください^^↓↓)
言葉を小さく小さく分解して
「1音」から攻略していくのが
おすすめです
発声学/発声医学では
それぞれの音の発音を鍛えることは
健康寿命の長さにも
つながると考えられています。
声を出すことは
息・舌・口・鼻・筋肉など
生命維持のための重要な器官と
密接に関連しているからです。
たとえば
ラ行の発声体操では
食べ物を前歯・奥歯でかみ砕く際に
舌の先を動かす時の動作に必要な練習
といわれています。
発声体操は
口腔機能の老化防止、
お口のアンチエイジングに
つながるのです^^
【ラ行の発声体操】
ら・ら・ら・ら・ら・ら・ら・らりるれろ
(ら×8&らりるれろ)
①はじめは 普通に口を動かして発音
②慣れてきたら 口を動かさずに舌だけで発音
他にも
口を閉じた状態で
舌で上下の歯の外側を
グルグルなめ回す
「リップロール」
というトレーニングも
舌を鍛えるのに効果的です
舌で唇を内側からマッサージ
する感じです。
唾液も分泌されるので
人前で話す!緊張!!喉カラカラ!
でも 水分摂れない!!!ときにも
リップロール、おすすめです!
舌を滑らかにすることは
わたしにとって
相手への思いやり=愛
自分への勇気づけ=愛
口腔機能の老化防止に
つながる
とっても大切なこと^^
きょうは
NHK Eテレ「お昼の手話ニュース」で
声の出演でした
もちろん、
読みやすいよう
たくさん書き込みをして
カスタマイズ
それって 結果的には
文章を読み込むことになるので
内容を正しく理解し伝えることに
繋がります。
それが
視聴者のみなさまへの
私なりの愛の込め方のひとつ
です
きょうも
最後まで読んでくださって
ありがとうございました^^
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