落語芸術協会の真打『春風亭吉好』師匠の著書。

 

『魔王は扇子で蕎麦を食う』

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異世界から転生してきた魔王(少女)が落語ファンでもある魔王の母の『前座修行は魔王修行にもなる』という強い勧めで名人『浮乃家光月』に弟子入り。兄弟子陽太と共に前座修行を始める事となるが・・。

 

1日50P読書を心がけているので、それ以上は読まないようにしているんですが、掛け合いが主でとてもテンポよく話が進む、また私も経験した前座修行や落語の世界の話なので想像しなくても映像が浮かびスイスイ読めてしまう。

 

気がつくとあっという間に50P。

 

ルールなのでもちろん本を閉じる。

 

吉好師匠は同じ協会なので、話の中に出てくる『お囃子のお姉さんのモデルはあの方だろうな』などと浮かんでくるのが楽しかった。

 

前座の頃は、『前座修行四年は長い、せめて二年で良いだろう。』なんて思っていたが過ぎてしまえばいい思い出で、二年では太鼓、着物の畳み、お茶出し・・基礎は身に付くが、よく師匠方の言う寄席芸人としての『了見』というのは身付かないように思う。

 

もちろん四年やっても了見なんて感じさせない芸人はいる。

そう言う私に了見が宿っているかも怪しい。

了見の個人差はもちろんあるが、

 

『でも、あいつ前座やったもんな。』

 

と言うのが我々の免罪符になる。

 

『同じ釜の飯を食った仲間やん』みたいな感じだ。

それには二年では短い気がする。

 

今の時代には合わないのかもしれないが、面白かったら前座修行なくていいやん、落語家の養成所作ったらいいやんは笑いを取るだけが全てではない落語界には合わないと、前座修行を四年務めた元漫才師の私は思う。

 

魔王八子(前座)は若くして入門したので、おっさんで落語界に入った私より素直で伸びしろもある。

ゆくゆくは魔王として初の人間国宝の落語家になれる可能性もあるだろう。

 

吉好師匠のあとがきには続編の構想もあるとの事。

 

『ウケたら何も文句おまへんやろー!?』

 

という、了見もへったくれもない元漫才師の上方落語家の登場を期待し続編を待とうと思う。

 

 

6・16日暮里独演会

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『寝床』他三席 計四席やります。

今回もかなり濃い噺のラインナップでお送りします。聴きに来てね。

 

 

今週末は水戸みやぎん寄席

 

好二郎さんと二人会!

 

水戸駅徒歩5分!みやぎんデビューしよう!