ブログも告知させてもらう以外あまり書くこともないので、しばりをつけようと50音順にブログを書き始め『ね』を書いたのが去年の8月。
いい加減で申し訳ない。謝らなくても楽しみにもしてない?そりゃつれない。
一年ぶりに『の』を更新します。
『のたうちまわる』
学生時代、僕はクラスの人気者ではなくヤンキーでもない。ただの地味な学生でした。
ある日、体育館で全校集会がありました。
内容は全く覚えてません。
校長先生には申し訳ありませんが、学生時代に聞く校長の話というものはそんなものでしょう。
授業を潰しての話なので時間はたっぷり、他の先生方の話もあり40分以上集会は続きました。
その間、僕は一人偉業にチャレンジする事を決意しました。
『全校集会が終わるまで正座で通す。』
みんな三角座り、あぐら、女座りと足が痺れない様にコロコロ座り方を変化させる中、愚直なまでに正座。どれだけ痺れても正座。僕は一人痺れの限界にチャレンジしていたのです。
先生方の話が終わるのが先か、それともギブアップか・・たった一人の孤独な闘い。
「~以上、○○先生のお話でした。それでは全校集会を終わります。」
勝った。
最後の最後まで正座で通した。苦行を乗り越えた達成感。
我が物顔のヤンキー達が脚が痺れたと顔を歪め伸びをしている。
笑止。
俺は痺れの向こう側に到達している。君達とはもう人としてのステージが違うのだよ。俺は痺れを超越し傷みを感じないモンスターと化した。今ならアーネストホーストのローキックを受けながらラップでディスれる。
勝利の余韻に浸りつつ、静かな戦争は俺の完全勝利で幕を降ろす。
さぁ、痺れをとって教室へ帰ろう。
おや?
全く感覚が戻らない。
「3年3組退場。」
クラスメート達が立ち上がる。
「ちょっと待って・・」みんな出口へと向かう。
とてもじゃないが歩けない、それどころか立ち上がれない。
こんな時、クラスの人気者であれば
『うわーー!足痺れてもうたーー!お母さんおんぶ!』
『こら!先生をお母さんって呼ぶやつがあるか!(笑)』
こんなやり取りでお茶を濁せばいいが、僕は地味な生徒でありそんなただ明るいだけのやり取り出来るはずがない。
とりあえず、平静を装う為感覚のない脚を折り曲げあぐらになる。眉間にシワを寄せ腕を組む。他のクラスも立ち上がり帰り始める。他人の視線を全身で感じている。
『何でアイツは一人あぐらをかき壇上を睨み付けているのか?』
担任が歩み寄ってくる。まだ他のクラスの生徒が残っている。脚が痺れたってのが何故か格好悪い気がして言えない。何て言おう・・
「片山どうした?」
「・・・ちょっと・・考えさせて下さい。」
「・・何を?」
「今の先生方の話、ちょっと考えさせて下さい。」
全校集会に心打たれたふりをして時間を稼ごう。
「もうちょっとだけ考えさせて下さい!」
困惑する担任。集まりだす教師達。
『いかん。事が大きくなる。恥ずかしい。・・もう立つしかない。』
意を決し両足に力を入れて立ち上がる。膝が震えるやはり早かった。生まれたての小鹿のように脚を震わせ床に倒れのたうちまわる。観念して僕は言う。
「脚が痺れて立てません!」
生活指導の男の先生におんぶされ無理やり体育館から連れ出される。あぁ、恥ずかしい・・。
『こら!先生におんぶされるやつがあるか!(笑)』
心の中で人気者がはしゃいでいた。
いい加減で申し訳ない。謝らなくても楽しみにもしてない?そりゃつれない。
一年ぶりに『の』を更新します。
『のたうちまわる』
学生時代、僕はクラスの人気者ではなくヤンキーでもない。ただの地味な学生でした。
ある日、体育館で全校集会がありました。
内容は全く覚えてません。
校長先生には申し訳ありませんが、学生時代に聞く校長の話というものはそんなものでしょう。
授業を潰しての話なので時間はたっぷり、他の先生方の話もあり40分以上集会は続きました。
その間、僕は一人偉業にチャレンジする事を決意しました。
『全校集会が終わるまで正座で通す。』
みんな三角座り、あぐら、女座りと足が痺れない様にコロコロ座り方を変化させる中、愚直なまでに正座。どれだけ痺れても正座。僕は一人痺れの限界にチャレンジしていたのです。
先生方の話が終わるのが先か、それともギブアップか・・たった一人の孤独な闘い。
「~以上、○○先生のお話でした。それでは全校集会を終わります。」
勝った。
最後の最後まで正座で通した。苦行を乗り越えた達成感。
我が物顔のヤンキー達が脚が痺れたと顔を歪め伸びをしている。
笑止。
俺は痺れの向こう側に到達している。君達とはもう人としてのステージが違うのだよ。俺は痺れを超越し傷みを感じないモンスターと化した。今ならアーネストホーストのローキックを受けながらラップでディスれる。
勝利の余韻に浸りつつ、静かな戦争は俺の完全勝利で幕を降ろす。
さぁ、痺れをとって教室へ帰ろう。
おや?
全く感覚が戻らない。
「3年3組退場。」
クラスメート達が立ち上がる。
「ちょっと待って・・」みんな出口へと向かう。
とてもじゃないが歩けない、それどころか立ち上がれない。
こんな時、クラスの人気者であれば
『うわーー!足痺れてもうたーー!お母さんおんぶ!』
『こら!先生をお母さんって呼ぶやつがあるか!(笑)』
こんなやり取りでお茶を濁せばいいが、僕は地味な生徒でありそんなただ明るいだけのやり取り出来るはずがない。
とりあえず、平静を装う為感覚のない脚を折り曲げあぐらになる。眉間にシワを寄せ腕を組む。他のクラスも立ち上がり帰り始める。他人の視線を全身で感じている。
『何でアイツは一人あぐらをかき壇上を睨み付けているのか?』
担任が歩み寄ってくる。まだ他のクラスの生徒が残っている。脚が痺れたってのが何故か格好悪い気がして言えない。何て言おう・・
「片山どうした?」
「・・・ちょっと・・考えさせて下さい。」
「・・何を?」
「今の先生方の話、ちょっと考えさせて下さい。」
全校集会に心打たれたふりをして時間を稼ごう。
「もうちょっとだけ考えさせて下さい!」
困惑する担任。集まりだす教師達。
『いかん。事が大きくなる。恥ずかしい。・・もう立つしかない。』
意を決し両足に力を入れて立ち上がる。膝が震えるやはり早かった。生まれたての小鹿のように脚を震わせ床に倒れのたうちまわる。観念して僕は言う。
「脚が痺れて立てません!」
生活指導の男の先生におんぶされ無理やり体育館から連れ出される。あぁ、恥ずかしい・・。
『こら!先生におんぶされるやつがあるか!(笑)』
心の中で人気者がはしゃいでいた。