小学生の頃に読んだ占いの本に『晩年孤独』と書いてあったのを今でも時々思い出します。晩年の意味がわからず親に聞きげんなりし『でもなんかわかる・・』と感じた記憶があります。

僕は散歩したり(都会を除く)一人で時間を過ごすのが好きなんですが、一人を楽しめるのは自分が今一人じゃないと感じれてるからで、歳とって本当に一人になった時「一人が好きです」とは強がりでも言う自信がありません。

僕はたまに都内のとある露店でアルバイトをしています。
朝10時頃、少しよれたスーツを着たサラリーマンらしきおじさんが缶ビールを一本買って行きました。1時間ほどしてまた買いに来ました。さらにお昼頃に一本、夕方に一本。去って行く後ろ姿を目でおうと、街路樹を植えている石段?(わかりますよね?石のとこ)に腰かけ、何をするわけでもなくチビチビ缶ビールを飲んでいる。

『あっ未来の俺がいる』

心の中の見栄も虚勢もはらない素直な僕が「あっ猫がいる」くらいのテンションで当たり前の事のように呟きました。

こわい。

おじさんには悪いがとても幸せそうには見えない急な坂道を物凄い勢いで下っているように見える。踏ん張り疲れた目をしている。

ああはなりたくない。

売れなくても、結婚して子供つくって子供にピアノとか習わせて子供の成長と活躍を自分の夢と励みにして仲の良い友達と週末集まってパーティーして子供が発表会で1位をとった時のビデオを見せて「もう10回目だよ!」と非難を浴びて仕事は何でもいいから家族を養える職につければそれでもいい。うん、それでいい。

『俺なんて売れないと誰にも相手されないよ』


!?・・やめろ!そんなわけない!

『芸人やめたら俺は一人だ』

ばか言うな!僕の人柄にみんな集まってくるんだ!

『芸人やってるからだよ、その前に芸人やってたって集まって来てないだろ』

・・集めてないだけだ!

『お前は芸人やってなけりゃ女とも付き合えない糞野郎なんだよ』

それは知ってるよ。

『えっ?あっ?そんなんだ、ごめんあせる