【唖然!】カンガルーポウを地植えした末路がこちらです! | 豪花舎annex(ごうかしゃアネックス)

【唖然!】カンガルーポウを地植えした末路がこちらです!

 

 

 
 

 

先日オークションで落札されたハケア・ブキュレンタの開花株は、昨日無事に都内のお客様のところに「お嫁入り」(←現代版差別的表現)しました。

 

 

 

あまりにも存在感のある株でしたので、今朝店に出勤したときに少しばかり寂しさを感じてしまいました。まぁ、二度と入荷しないであろう商品でしたので、かなり印象に残る一品でした。

 

 

もちろん花は付いていませんが、ハケア・ブキュレンタの5号鉢はございますので、もし「時間をかけても、あの花を咲かせてみせる!」という高い志をお持ちの方は、ぜひお問い合わせ下さい。価格は開花株価格の、わずか6.55%しかしない3,800円です。

 

 

さて、お題の件に話を移します。

 

 

先日ご来店になられた横浜市港南区にお住いのお客様と、カンガルーポウの地植えについて話しをしておりました。

 

 

店主は立場上のこともあり、いつも通り「う~ん、地植えは正直お薦めはしないですね~。それについては所管外ですね―(汗)」と衆院予算委員会での河野太郎(神奈川3大悪人の一人)のような逃げの見解を述べるにとどまりました。

 

 

ところがそのお客様は「うちではカンガルーポウがモリモリに育ってるんですけど」とさらりとおっしゃいます。

 

 

店主は内心の動揺を抑えながら「え~っ、マジっすか~。それならぜひ画像を送って下さいませ」と証拠画像の送付をお願いしたのでした。

 

 

そして、送られてきた画像がコレです・・・。

 

 

 

 

 

う~む、見事に育っている・・・。

しかも株はモリモリ、花茎もたくさん上がっている・・・。

 

 

画像はこの春に撮られたそうです。いくら暖冬だったからとはいえ、そしていくら港南区とはいえ、葉っぱはピカピカ、まったく傷んでもいません。

(因みにお客様の庭はやや高台に立地しているため、海沿い地域のように必ずしも温暖でもないとのことです)

 

 

店主はカンガルーポウを地植えしてみたいというお客様には必ずといっていいほど、

 

・水はけの良い土を使って庭の土壌改良をする

 

・盛り土をした上に植え込む

 

・(水はけの良い地形である)斜面に植える

 

などの配慮を施して下さい!とお伝えしております。

 

 

しかし、成功者のお客様曰く

 

「水の管理はバラの植え込みの近くなので、基本(バラと)同じです。春秋は週3回、夏は毎日。冬は週1回。土は表層15cmくらいが赤土で、その下は山砂です。」

 

だそうなんです。

 

 

店主としてはバラの近くということで、バラ用の肥料が悪影響を与えるのではないかとか、赤土でも大丈夫なのかとかついつい考えてしまったのですが、まさに「百聞は一見に如かず」、「論より証拠」、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(意味不明)」でした。

 

 

そうなんです。

植物は私たちが思っている以上に丈夫なんです!

 

 

ですから皆さん、カンガルーポウはぜひ地植えして下さい!

・・・ただ、こうはなりません。

 

 

やはり地植えする際は、

 

・現場の気候(特に寒さがどれくらいか)

 

・土壌の水はけ

 

・日当りの良し悪し

 

は必ずチェックして下さい。冬季の最低気温ですが、絶対安全という基準はありませんが、まぁ0℃までが限度の目安として認識して下さい。(科学的に証明された温度ではありません、念のため)

 

 

それから、これも重要なのですが、カンガルーポウは品種によって地植え向きとそうでないものがあるように感じます。つまり、耐寒性、耐湿性が品種によって異なるという訳です。

 

 

だったら、たくさんある品種の中で、どれを植えたら良いのでしょうか?

 

 

おススメ品種をお伝えする前に、「これはあんまり地植えには向いてなさそう」という品種について皆様とシェアしたいと思います。

 

 

一般的に「キャッツポウ」タイプと呼ばれるものは、耐寒性にやや難アリという報告を何件か頂いております。どうか無理に地植えを強行しないよう、念のため宜しくお願い致します。

 

 

ちなみに「キャッツポウ(Anigozanthos humilis)コノスタイリス(Conostylis setiera)」です。国内ではなぜかこの2種を混同しているフシがございますのでご注意下さい。

 

 

もちろんブラックカンガルーポウを地植えしようなどとは絶対に考えないで下さい。BKPはかなり寒がりな上に、過湿も大の苦手。

つまり本来は日本の気候には全く合わない植物なのです。ですから温室をお持ちの方や、温暖な地域にお住まいの方が鉢植えでお楽しみ頂く、そんな商品でございます。

 

 

お値段もかなり高額ですので、枯れると分かっていて、あえて地植えチャレンジをすることもありませんよね。

 

【キャッツポウタイプ(黄色)】

 

【キャッツポウタイプ(オレンジ)】

 

さて、それではどんな品種が地植えにも(ある程度)耐えられるのか、についてご説明致します。もちろん地植えを推奨している訳では全くありません。「仮に地植えにチャレンジするとしたら」という前提で読み進めて頂きますよう、宜しくお願い致します。

 

 

店主の経験とお客様から寄せられた声を基にすると、いくつかの特徴が浮かび上がってきました。

 

 

・昔から流通している、クラシカルな品種

(色は白・赤・エンジ・ピンク・黄色等を推奨。緑や紫、レッド&グリーンは難しいか?)

 

・花が小ぶりで、花茎がある程度硬い

 

・大型の品種(根がゴツゴツしたコブ状になる)

 

以上のいずれかの特徴を持つカンガルーポウは比較的丈夫で寒さにもある程度耐えてくれます。もちろん冬は葉っぱが無くなってしまうことも多いですので、ショックを受けないように。

 

 

具体的に品種名を挙げておきます。ここではクラシックタイプのものは割愛させて頂きますので、悪しからずご了承下さい。

 

 

・ビッグイエロー 8号 10,800円

 

 

・ビッグホワイト 6号 3,800円

 

・ネイティブピンク 8号 10,800円

 

 

・ジョーカー 5号 2,500円

 

現在のところ、上記4品種は全て在庫はございます。

ただしジョーカー以外は、1鉢限定となっております。

 

 

ジョーカー以外は「コブ状根」を形成して、まるで塊根植物みたいになります。こんなゴツい根っこを持っていれば、そりゃあ丈夫だわ!ってなります。実際、この冬も昨年売れ残ったビッグシリーズのカンガルーポウの根っこは店の外に出しっ放しでしたが、難なく冬を乗り越え、新たな葉っぱを展開してきております。

 

 

ジョーカーは既にご購入されたお客様からも「コレは強い!」という評判を多数頂いております。中には最強ではないか?というお声も。

花はやや小ぶりで、色はエンジとやや控えめな印象ですが、葉は時折赤っぽいものが混じっており、他の品種にはない「葉っぱで魅せる」品種でもあります。

 

こちらも株元はガチガチに硬く、いかにも強そうです。

これはきっと地植えにも耐えられるだろうなぁ~というのは、誰の目にも明らかです。お値段もそこそこお求めやすいところまで下がっておりますので、この機会に挑戦してみようと思われる方は、ぜひお早めにお声掛けをお願い致します。

 

今回は当店としては「掟破り」な内容となりましたが、カンガルーポウの可能性を広げるかもしれない、そんな前向きなお話しになったような気が致します。

 

 

この春、あなたも地植えチャレンジャーになってみませんか?

 

【こちらは毎日店に遊びに来る床下チャレンジャー(笑)】