カレックス・エヴェレスト | 豪花舎annex(ごうかしゃアネックス)

カレックス・エヴェレスト

前回の記事に引き続いて、グラスのご紹介をさせて頂きます。


今回は「カレックス・エヴェレスト」というグラス。



カヤツリグサ科の常緑草本類カレックスの園芸種で、白いストライプが入っております。
ダイアネラ白斑をよりスレンダーにした見た目ですね。


手触りはカレックスの方がザラザラしていて、スムーズな感じのダイアネラとの違いが明らか。


学術名は Carex oshimensis 'Everest' です。
園芸品種を表す「エヴェレスト」は、白いストライプがエヴェレストの白い雪をイメージさせるからでしょうか。


ちなみに種名を表す「oshimensis」ですが、これはある地名に由来するのですが、皆さんどこだか分かりますか?


これが一発で分かるようなら、あなたはかなり重症の病人…ではなく、かなりの植物オタクに違いありません。


「oshimensis」は「オオシメンシス」と発音します。オオシメンシス→オオシマ→伊豆大島、という訳で、実はこれ、伊豆の大島出身だったんですね。そう、エヴェレストといいながら日本のネイティブプランツを親に持つんです。


和名を「オオシマカンスゲ(大島寒菅)」といいます。覚えにくいという方は、「オオシマサン、スゲー!」と覚えて下さい。


それにしても急に親近感が…。(笑)


何でもオオシメンシスの園芸品種である「エヴァーゴールド」から選抜された品種ということですが、本種が見つかったのがアイルランドのフィッツジェラルドナーセリーというところ。


ずいぶん遠回りをして帰国されたようでございます。
名前だけ見るとそれこそネパール辺りから来たものかと思っておりました。


あらら、それにしてもオーストラリア植物専門店が、日本の山野草を仕入れてしまうという失態…。いやいや、グラスに限っては、自生地関係なく良いものは良いということでご勘弁を。


しかも国内では種苗法申請中品種らしく、そうそう増殖できない珍しい品種のようです。
新しい品種ということもあり、また鉢サイズも大きい(6号)ということもあって、エヴェレスト級に価格もお高めになっております。



株の大きさは高さ、幅ともに40~50㎝くらいです。耐寒性は高く、生産者が付けてくれたラベル表示によりますと、何と-15℃まで耐えられるそうです。これは強いです。関東北部でも屋外で育てられそうですね。


基本的にローメンテナンスといいますか、ノーメンテナンスでもOKです。日なたはもちろんのこと、半日陰でも十分育ってくれます。そもそもが日本の植物なのですから、日本の気候に合わない訳がありません。


という訳で、この商品だけは必ず地植えにして下さい。(キッパリ!)


丈夫なだけでなく、見た目も涼やか。穂状のあずき色の花まで咲いてくれるというオマケ付きです。


庭造りの必須アイテムであるグラスに、我が国出身の強い味方が登場しました。


カレックス・エヴェレストこと、「オオシマサン、スゲー」は6号鉢にたっぷり入って1,580円でのご奉仕です。


ご奉仕っていう値段じゃねーじゃん!という方は、ネットで本商品の価格をお調べください。
当店提示価格が決して高い訳ではないということが、きっとご理解頂けると思います。



どうしても値段に納得がいかない方は、植え付ける際に4つでも5つでも株分けして植えてみて下さい。きっとお得感が湧いてくること間違いなし!


早くも残り3鉢となりましたー。