東京カテドラルに響くリガ大聖堂少年合唱団の歌声♪ | Boys be ambitious2

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少年よ大志を抱け

今日はちょっとしたご報告があります^^
実は僕、運命の人(たち)と巡り会ってしまいました。まさかラトビアにいたとは!




リガ大聖堂少年合唱団の東京カテドラル聖マリア大聖堂公演に行かれた方々、無事にご帰宅できたでしょうか?

もう凄すぎて言葉が出ません…。圧倒的な実力。今まで数多くの少年合唱団コンサートに行きましたが、これほどパーフェクトで自分の好み・心にフィットする歌声を聴いたのは初めて。

自分の語彙力では到底あの感動を表現しきれませんが、可能な限り書いておきたいです!



一般公演の初日、愛知県の一宮市民会館で聴いたときに衝撃を受け、東京カテドラルではどんな素晴らしい響きになるだろうと想像していました。しかしその想像をはるかに上回る、極上の響き!
自分の精神・肉体が天に召されそうなくらいの、究極のハーモニーでした。これほどの音楽を5000円で聴けてしまっていいのだろうか?

ほかの地方公演は300席の会場でも空席が出ていましたが、東京カテドラルの1000席は超満員!







この日ソフトバンクの通信障害によって昼頃からインターネットが全く繋がらなくなり、最寄り駅からカテドラルまでは記憶だけが頼り。途中で61メートルの鐘塔が見えたので十字架を目指して歩き、無事にたどり着きました。



この日は教会特別プログラム。ラトビア民謡が少なく、宗教曲が増えています。曲順変更でシサスクのAve Mariaはオルガン独奏の後に歌われました。

オルガン演奏に加え、バック2階にあるパイプオルガンも使用。

どの曲も圧巻の凄さ…。市民会館でも衝撃的な響きだったのに、カテドラルはまた別格で鳥肌立ちっぱなし。1曲1曲が最高の音楽。オルガン演奏は少し気になる点はあったものの、歌声に関しては非の打ち所がありません。

Ave Maria、バッハ/グノーVer.の滑らかなハーモニーとは対照的にラフマニノフVer.は壮大でどちらも聞き応えがあります。大聖堂で聴く教会音楽、なんて優しく神聖な響きなのでしょう。

ニーステッドの「主を讃えよ」は今年の春に来日したゲッティンゲン少年合唱団もちょうどこの東京カテドラルで歌ってくれた曲!何か縁を感じます。


本当に集中して聴いているときって鼻水や咳、涙も出ないんですよね。
イェイロの「Northern Lights」という曲があまりにも美しくて、聴き終わって次のオルガン演奏のときに涙が止まりませんでした。


   
 

 

ちょうど先日アップされたこのヴィエスバデナー少年合唱団の動画を見て美しい曲だなと思っていましたが、まさかカテドラル大聖堂で聴けるとは…。

ノルウェーの作曲家イェイロがオーロラの美しさを表現したというこの曲、これほどの美しさはある意味洗脳的でもありますね。深く入り込むと抜け出せなくなるほどの美。人類の到達点。東京カテドラルでのコンサートでは毎回、天国に一番近いところまで連れていかれます。


ブリテンのテ・デウムはメロディラインが面白く、2人のソプラノソロも美しかったです。



そのうち最初にソロを歌ってくれたオリヴァー君という子が、第2部で「少年ソロ」曲を歌ってくれました。ドゥブラのAve Mariaという曲。なんと2階のパイプオルガンの横で!
遠くて歌っている表情などは見えませんが…美しすぎる。。天上から降り注ぐ、天使の歌声。。。


 

教会の音響ってボーイソプラノのために造られているのではないでしょうか?
なんとまだ10歳!彼の声はまったく濁りのない清らかなボーイソプラノ。卓越した技術を持ちながらもまだ幼い声質が実に心地よく、涙腺を刺激します。

 

リガの歌声ってすごく上手なんだけどソプラノの声はどこか幼くて馴染みやすい。ほかの合唱団のコンサートメンバーと比べると少年団員の年齢層も少し低いんですよね。逆に低音部は迫力のある重低音で、繊細さと両方を兼ね備えています。

 

有名な「グリーンスリーブス」はどちらかと言うと迫力重視の演奏。対して次の「The First Noel~パッヘルベルのカノン」は優しい響きでソプラノメンバーの幼さのある歌声がうまく活かされています。この曲本当に大好きで、歌ってくれて嬉しい…。クリスマス最高です♪

 

 

ジングルベルのソロや編曲もまた素敵でお馴染みの曲でも飽きさせず、一段階上の歌唱をしようという強いこだわりを感じます。

「神の御子は今宵しも(Adeste Fideles)」。いろいろな少年合唱団が歌っている曲ですが、こんなにも美しい響きを聴いたのは初めて…。迫力のある低音に負けない、ソプラノ勢の力強さ。彼らの歌声はカテドラルの天井を越え、雲の上の天国にまで届いていました。

 

 

「Panis Angelicus」の4人のソリ、ウェッバーの「Pie Jesu」のデュエットを聴いていて驚くのは、このリガ大聖堂少年合唱団のソリストの多さ。みんな上手で、ものすごく声がキレイなのです。

友人が聞いた話によりますと全員ソロを歌えるだけの技術があるそうで驚かされます。だからこそ合唱もこれほど美しいのでしょう✨

 

 

大迫力のハレルヤの後は静かな「きよしこの夜」でクリスマスの厳かな雰囲気を表現していました。

 

きよしこの夜、日本語と英語とラトビア語で歌ってくれました。歌声はもちろんのこと、日本語の発音があまりにも、あまりにも自然で美しいのです(*T^T)美しすぎて日本語だと気付かないくらいに…

 

多くの外国の合唱団は日本語で歌うときに「ほしがひかり」が「ほしがいかり」になってしまったり、どこかしらイントネーションが違ってそれはそれで可愛らしいのですが、リガは完璧。むしろ日本人よりもキレイな日本語でした。

ラトビアの皆さんはものすごく耳が良いのかもしれませんね。

 




アンコールはラトビアの曲

 

 



CDも3枚販売されていました!

普通だったら黄色いCDが多く売れると思いますが、東京カテドラルではAve MariaのCDが一番人気で売り切れになっていました。教会だからですかね~

 

どれもまだ聴いていないので、時間があるときにゆっくりと聴きたいです。

 


 

クリスマスの時期に教会でパイプオルガン付き少年合唱を聴くというのは自分にとって最高の組み合わせ🎶

 

大聖堂で聴くリガの歌声はあまりにも凄くて、第一部が終わった時点で長編映画を観たくらいの疲労感を味わいました。

1曲終わるたびに「すげぇ…」と小さく呟いてしまうほどそれぞれの曲に魂が込められており、歌う民族ラトビア人のプライドを強く感じます。これほど素晴らしいコンサートは一生の中でもそう多くは経験できないものでしょう。

 

リガ大聖堂少年合唱団の歌声はスタンダードでありながらハーモニーの響き、ソロの多さや声質、曲目や編曲どれをとっても自分にとっては最高に好み。少年合唱歴10年くらいで「ついに見つけた!」と思える理想の少年合唱団です。ずっとずっと聴いていたい…。

 

 

もう残りの一般公演は12月14日(金)の兵庫県・稲美コスモホール公演のみ。それまでに少しでもほかのコンサートのレポを書いておきたいです!

 

合唱団の公式Facebookに日本ツアーの写真や動画がたくさんアップされているので、ぜひぜひご覧ください(*^^*)

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