暖かな日差し降りそそぐなか、先週の土曜日は大阪のザ・シンフォニーホールにてウィーン少年合唱団〈Bプロ〉を聴いてきました♪
東京サントリーホール公演のレポを詳しく書いたので今回は演出などの変更点や新たに感じたことなど簡単に書いておこうと思います^^
大阪公演、去年は我慢したので2年ぶりです。早めに着くとホールの横の広場では女の子たちがソフトボール、男の子たちが野球の練習に励んでいて元気な掛け声が聞こえてきました。
ザ・シンフォニーホール、特徴の1つは最前列とステージの隙間がほぼ無いことですね。この日は2列目でしたが距離的には普通のホールの最前列のよりも近いくらい。響きも素晴らしいのです♪
最初のグレゴリオ聖歌はステージ横から歌いながら登場しました。ほかの会場では客席後ろから登場したのですがこのホールの構造ではそれが難しかったのかもしれません。
5月中旬からペーター君がツアーに参加し24人のフルメンバーとなったハイドンコア、サントリーホール公演と比べるとまずソプラノもアルトも立ち位置が少しずつ違いました。背の高いヤン君が前列になっていましたね。
驚いたのは4曲目、大好きなカルダーラの「我は生ける糧なり」出だしがモーリッツ君&コウダイ君のデュエットになっていました!普通に考えるとモーリッツ君がソプラノ、コウダイ君がアルトを歌うのかと思われるかもしれませんが、ここは逆なのです♪
モーリッツ君のアルトヴォイス、ものすごく素敵で…。そういえば彼、しゃべり声はけっこう低めなんですよ。おそらく今の時期が人生で一番声の音域が広いのだと思います。
コウダイ君もファルセットを駆使してソプラノとアルト両方歌える強者ソリストですね。
バッハ=グノーの「Ave Maria」はモーリッツ君ソロ。優しく丁寧な歌い方に何度聴いても感動します。
第一部最後の「O Happy Day」でも彼のソロが少しだけあり、その声量が本当にすごいんですよ。近くで聴いていたら声の振動が体にビリビリ伝わってきました!
第二部ではオペラやオペレッタの曲も歌われます。
ヴェルディの歌劇「マクベス」の曲では歌声から歌劇の情景が浮かんできて、非常に聴きごたえのある曲だなと。
「ヘンゼルとグレーテル」もまだ歌劇としては観たことがないので、ぜひ一度観てみたいです♪
「水平のポルカ」は前回よりも少しテンポが速くなり、自分としてはちょうどいいテンポになっていました^^ジミー先生の指揮&ピアノによって団員たちも柔軟に対応できるところがさすがだなぁと思います。
先日の福岡公演で「美しく青きドナウ」が素晴らしかったと聞き、改めてじっくりと聴いてみるとドイツ語の発音や独特の強弱、伸びなど1フレーズずつ切り取ってみても妥協がなく、渾身の歌声だと感じました。ブラボー‼
さらにアンコールであの歌を聴くことができました。
「千の風になって」
この曲は2008年、あのヒビキ君が来日したときにも歌われたそうです。今回ツアープログラムには入っていなく、福岡公演のアンコールから歌ってくれるようになりました。
「私のお墓の前で泣かないでください」最初のフレーズからあまりに美しくて…
泣かないでくださいと歌われても、泣かずにはいられませんよね。。私事ですがこの日の前日に叔父のお通夜がありました。人生とは本当に儚いものです。
天から降り注ぐ、優しくて暖かい極上のハーモニー。彼らの歌声はまさに「天使の歌声」。この世のものとは思えない美しさを感じました。
日本語のイントネーションもすばらしく、みんな暗譜なのです。彼らが一生懸命に覚えて、歌詞の意味をしっかりと伝えようと歌ってくれている。その想いが嬉しくて嬉しくて…。
時として音楽や人は運命的に出会うことがあります。人生はミラクルの連続でもありますね。
もう1つのアンコール曲は「トリッチトラッチポルカ」でした。
東京サントリーホール公演から3週間ぶりに聴いた彼らの歌声。さらに声量がつき、ソロも合唱も歌い方が伸びやかになったなと感じました。どの曲も素晴らしかったです。ハイドンコアの皆さん、この日も素敵なコンサートをありがとう!
先日BSで放送された「日本名曲アルバム」まだ見れていませんがウィーン少年合唱団はふるさと、千の風になって、美しく青きドナウの3曲を歌ってくれたそうですね♪
6月9日(土)BSジャパンの「おんがく交差点」という番組にも出演するので、何を歌ってくれるのか気になります(*^^*)
追記!
ウィーン少年合唱団に新入団員26名が入団しました☆
http://www.wsk.at/jart/prj3/wsk/main.jart?rel=de&content-id=1527375503826&reserve-mode=active
みんな初々しいですね。これからそれぞれのコアに入ります。モーツァルトコアに入れば秋の中国・台湾ツアーに参加するでしょうし、ハイドンコアなら来年1月の韓国ツアーですかね。ブルックナーコアなら来年の日本ツアーで来日してくれるはず♪
新入団員が入ったということは、4年生の卒団も近いのです。日本ツアーの千秋楽は卒団生にとってウィーン少年合唱団として最後のコンサート。残り2週間ちょっとですね。彼らの勇姿をしっかりと見届けたいです!