サッカー日本代表、勝ったねえ。
何度も言うように、この時期の親善試合の結果なんて、あまり当てにならないんだが、勝つに越したことはないので。
特に、勝ち方がよかった。
1点を先制されてから、後半に3発決めての逆転勝ちというのもそうだが、本田のパフォーマンスが明らかに前回のキプロス戦より向上してたのが好材料。なんだかんだ言っても、キーマンだからね。
よっしゃー、と気合いを入れて机に向かったはよいが、仕事が一段落したところでネットニュース見たら、ふなっしーのニセモノが立件されないことになったというではないか。
昨日、兵庫県のイベントに偽ふなっしーが登場し、警察官に取り押さえられた。「中の人」の動機は、自分の子供を喜ばせたかったから、だと。まあ、他愛ないと言えば他愛ない話で。
俺自身、昨日この報道に接した時は、
(なんらかの罪に問えるのかな?)
と、まず思った。
あれ、非公認キャラだからね。「偽くまもん」だったら、熊本県が商標権もってるので、当局がその気になれば立件も可能だったはず。
事実、兵庫県警は偽ふなっしーについて、著作権法違反に問えるか否か、慎重に調べた結果、立件を見送ったという。
警察もお役所だからね。
起訴して後半維持できる見込みのない事件には、関わりたくない、ってのが本音だろうよ。
だけど、これでいいのか?
せめて罰金くらい分捕って、
「こういうことをしても大丈夫なんだ」
と思わせないようにすることが、この場合、肝要だったんじゃないのか?
まあ、表現の自由の問題、具体的には、コスプレはどこまでやっていいのか、みたいな議論になると、たしかにややこしいけどね。
でも、著作権のおかげでご飯が食べられてる身としては、今の日本、ニセモノとかなりすましに対して、少し甘すぎるんじゃないか、と思えてならないんだよな。
コスプレとなりすましは、やはり区別されるべきだ。
先日から騒がれているAKB襲撃事件でも、入山杏奈のツイッターが新聞にまで取り上げられたが、実はあんにん、もとい、本人はツイッターやってなかった、と。
これもネットでは、
「運営側とかに確認すれば、すぐ分かることなのに」
などと、乗せられた側を笑いものにする傾向が強くて、ニセモノを糾弾する声はあまり聞かれない。
あんな可愛い子に、なりすましちゃ駄目だって。
……という話ではないけれど、少なくとも、騙される方が悪い、で済ましちゃいかんと思うよ。
まえにもちらと触れたけど、ネット上に作家の林信吾だと名乗るニセモノが現れて、迷惑したこともあるんだから、こっちは。
ネットでの誹謗中傷もそうだけど、匿名性に守られて、自分は安全なところから誰かをバッシングできる、という発想と、ふなっしーに化けるくらい犯罪になるまい、という発想は、同じ盾の両面だろう。
皆が安心して暮らせる社会に一歩近づけるためにも、他人の名前を騙る行為や、リアル・ネット上を問わず、なりすましには厳しい姿勢で取り組むべきだ。