サイレント明けのやりとりは沈黙が嘘のような軽快さだった。

特にシリアスになる場面も、彼が心から音信不通を詫びる場面もなかった。

 

本当にそこにいるのはその期間の記憶をすっぽりと失った人だった。

しばらくの間パラレルワールドにでもいたかのような態度で最初は正直驚いた。

彼は悪びれることもなく、私を以前のように日常の一部として扱いはじめ

私もまた特にそれを責めることもしなかった。

 

サイレントの間、彼は仕事と趣味に打ち込み、

その間それなりに大きな怪我や病気をしていたらしい。
 

周囲のものも壊れに壊れ、計らずとも私たちはニアミスを繰り返していた。

なんだかひとりで悩んでいた時に読んでいた「神話」通りで少しおかしかった。

 

私はツインレイという言葉には呪いがあると思っていた。

その言葉と自分たちの関係について過信していると、ついつい自分自身も周りも見えなくなってしまう。

 

だけどどうだろう。
今起きていることはそっくりそのまま「聞いていた話」だ。

 

思えばあの頃だって、よく彼は私に対して

「運命」とか「もう一人の自分」とかそんな言葉を使っていた。

 

そんなことを言われていた矢先、突然連絡が取れなくなって

私はこの壮大な言葉の呪いにかかり、身動きが取れなくなった。

 

彼が特別で、彼もきっとそれをわかってくれている。

絶対にまた会える、だからその日までさようなら。そうぐっと堪えて日々を過ごした。

 

 

体調が悪くなった。物は壊れた。現実も壊れた。

 

新しいことに挑んだ。エンジェルナンバーを見て一喜一憂した。

 

タロット占いにハマった。月を見上げて泣いた。

 

自分の可能性をちょっと信じられた。バカバカしくも愛おしい時間だった。


今の私をあの頃の私が見たらきっと大喜びするんだろう。

 

新しい場所へ導かれ、人間として成長し、たくさんの出会いがあった。

どれもこれもツインレイ神話の通り、あっという間に駆け抜けていった。

 

だから少し潜在意識ではいつも自信があったんだと思う。

 

その自信が私の心を支え、穏やかな日々を少しずつ取り戻してくれた。

きっと大丈夫だよ、だからそれまで頑張ろうよって励ましてくれていた。

 

そしたらほらまた本当にそうなった。

 

今、彼も幸せそうだし私も幸せだ。

 

前みたいにお互いが不幸の中で救われようとしているような薄暗い感情はもうない。

 

変わらない状況は依然として存在していてもそれを不思議と不幸だと思わないのだ。


それも含めて私たち。別にどうだっていいじゃない?

あなたがいてくれて、それだけでなんだか嬉しい。そんな余裕さえある。

 

だったらこの呪いも別に悪くないんじゃないかな、と思ったりする。

 

さあこれからどうなるんだろう?

先のことは見えないけど今は相当穏やかだ。

 

私も幸せでいるから、あなたもそうしてね。

決して悲劇でもなく、諦めでもない。あなたと私が幸せならそれでいい。

 

これが本物でもそうでなくても、私にたくさんの経験を与えてくれた

この事実と道のりに感謝を込めて。