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アメブロはサブブログで、FC2がメインブログです(ブログ名は同じ)。インド・チェンナイ関連記事は80%ほどはアメブロにもコピペ投稿していますが(FC2の方がカテゴリ分類が細かく検索しやすい)、乳がん&乳房再建関連の過去記事は主な投稿しかこちらにコピペ投稿していません。(詳しくはこちら目次を)。コメントはFC2からお願いします。宜しくお願いします。

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セミナー録シリーズの2回目。アラガン社のリコールを受けて、アメリカや日本のシリコンバッグに関する最新動向についてだ。


◆投稿済みシリーズ記事
-リコール対象のシリコンバッグに起因する悪性リンパ腫の一種・BIA-ALCLとは? ~セミナー録①~

◆参加セミナー
E-BeC特別セミナー「~乳房再建手術、その最新動向~自分で知り、自分で決める乳房再建」(東京・四谷開催)

◆講演者(講演順)
ー三井記念病院・形成再建外科の棚倉先生
ー東京医科大学病院・形成外科の小宮先生
*棚倉先生はがん研有明病院で、小宮先生はブレストサージャリークリニックで、乳房再建に長年にわたり常勤・非常勤で携わっておられる。この2つの施設は、乳房再建症例数が物凄く多い日本を代表する施設。
ー聖路加国際病院、ブレストセンター長・乳腺外科部長の山内先生

◆留意事項
私の解釈理解に基づいている上、メモの正確性に欠けるので、間違っている可能性が高い。それを前提に参考にして下さいね。

*2019.12.15、一部加筆修正


海外と日本のシ市場規模比較から見るシリコンバッグの保険適用

【セミナーでの私のメモ】
◇アメリカでのシリコンバッグの年間使用個数は50万個(昨年?時期は聞き逃した)。一方、日本は最も使用が多かった昨年で7千個(再建で使用したシリコンバッグが一番多かったのは昨年。再建で使用したのみの個数。この個数に豊胸手術で使用されたシリコンバッグが含まれているのかは不明)。
◇市場が大きくないにもかかわらず、日本市場への参入を試みているメーカー(アラガン社以外)がある。

【私の補足・推測】
◇詳細はさておき、日本と海外ではシリコンバッグの市場規模が大きく異なる。つまり日本市場は小さい。シリコンバッグメーカーからすれば日本市場は魅力的ではない。日本で保険適用対象になるには、それなりの企業努力が必要だと思うので、シリコンバッグメーカーは「日本市場はその努力に見合うだけの市場か否か」等という判断を下すことになる。アラガン社のテクスチャードタイプ・シリコンバッグやエキスパンダーがリコールになった時、「複数のメーカーのシリコンバッグが保険対象で、インプラントでの再建=アラガン社のテクスチャードタイプ・シリコンバッグを使用、でなければ混乱しなかったのに....」という声が上がったが、市場規模との兼ね合いがある。
◇アラガン社以外のシリコンバッグが保険適用になる可能性はあると思うが、このあたりは何とも言えない。


海外でのシリコンバッグの動向

【セミナーでの私のメモ】
◇最近のアメリカでの学会では、「今後は、ミクロ/ナノテクスチャートタイプ(注1)は使用しない、スムースタイプのみを使用する」という医師が殆どだった。ミクロ/ナノテクスチャートタイプ・シリコンバッグメーカーの調査研究に協力している医師のみ、ミクロ/ナノテクスチャートタイプの使用に対して肯定的だった。
*注1:表面がザラザラのテクスチャードタイプのシリコンバッグには下記2種類ある(詳細は前回の記事参照)
→マクロテクスチャードタイプ:表面構造が複雑で表面積が広い。アラガン社のテクスチャードタイプはマクロタイプ。
→ミクロテクスチャードタイプ:(マクロタイプに比べて)表面積が小さい。Motiva/モティバ、Mentor/メンター Sientra/シエントラのシリコンバッグはミクロタイプ。ミクロタイプとナノタイプの違いについては説明なし。ちらっと英文サイトを見る限り、ナノとミクロは一括りで、ナノ・ミクロタイプとあるような....。Motiva/モティバは自称ナノタイプミクロタイプの理解で問題なし。ミクロ・ナノタイプに関しての記述は全く自信がないので、気になる方は英文サイトで調べてみて下さいね)
◇アメリカでも少し前のある時期はテクスチャードタイプのアナトミカル型が多く使用されたが、最近はスムースタイプのラウンド型が主流(自信なし。要確認)
◇ヨーロッパでは、ナノテクスチャードタイプのモティバ社のシリコンバッグを使用する傾向にある?(自信なし。要確認)

【私の補足】
◇「アメリカでは乳房再建時に健側の修正をする人の割合が多いこと」「アメリカ人は高い位置で丸い胸、つまりアニメのような胸を好む人が多いこと」「アメリカではシリコン・パイを少し持ち上げることができたり、違和感が少ないこを望む人が多いこと」などの理由からも、スムースタイプのラウンド型の使用率が上がったと理解している。ラウンド型だと動いても回転してもOKなので、きっちりと固定する必要がないと私は理解している。


先日保険適用になった新しいアラガン社のエキスパンダーとInspire/インスパイアシリーズのスムースタイプ・ラウンド型シリコンバッグ

【セミナーでの私のメモ】
◇先日、保険適用になった新しいアラガン社のエキスパンダーの画像を見ながら説明を受けた。スムースタイプのアナトミカル型で、固定できるようにスーチャータブ(耳/固定場所)がついている。36種類・タイプ。
◇Inspire/インスパイアシリーズのスムースタイプ・ラウンド型シリコンバッグは来年1月27日から使用可能(今は条件付きで使用可能?)。70種類。リコールになったテクスチャードタイプより種類・タイプは減ったが、小さいタイプ・薄いタイプが新たに加わり、日本人の胸には適用しやすくなった。
◇シリコンバッグの内容物・充填ゲルは3種類。硬さ・感触が異なる。

【私の補足】
厚労省の通知文書。3ページ目に36種類のエキスパンダーが記載、6ページ目に固定場所がついたエキスパンダーの写真がある。
◇参考:形成外科医、高木先生のプログ記事。新しく認可されたアラガン社のエキスパンダー及びシリコンバッグに関する説明がある。
◇スルースタイプ・ラウンド型『ナトレル® ブレスト・インプラント(Inspira シリーズインプラント)に関する資料(私が検索で見つけたリンク先)
→独立行政法人医薬品医療機器総合機構の資料1 、内容物・充填ゲルなどの詳細説明が掲載されている。
→独立行政法人医薬品医療機器総合機構の資料2

今日のオマケは東京駅前のオリンピックまでのカウントダウン・モニュメント?



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