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アメブロはサブブログで、FC2がメインブログです(ブログ名は同じ)。インド・チェンナイ関連記事は80%ほどはアメブロにもコピペ投稿していますが(FC2の方がカテゴリ分類が細かく検索しやすい)、乳がん&乳房再建関連の過去記事は主な投稿しかこちらにコピペ投稿していません。(詳しくはこちら目次を)。コメントはFC2からお願いします。宜しくお願いします。

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私の病院では、乳がん手術症例数がかなり多い。調べていないが、多分、今でも日本一だと思う。なので、当然、乳房再建症例数も多い。

この病院で再建が始まったのは12年前の2006年(と聞いているが定かではない)。アナトミカル型シリコンが保険適用になったのが4年半ほど前の2014年初め。6年前は若手だった私の主治医は、この病院で様々な症例を手がけ今では中堅ベテランだ(詳細は昨日の投稿を参照)。

症例数が多いと当然ながら研究対象となる。なので、シリコン・インプラントの定期検診には、シリコンの状態定期チェックに加え、研究・データ収集の観点が入ると私は推測している。それで、シリコン・インプラントの定期検診では、2年に一度、シリコン・パイのエコー検査がある。が、これがちょっと面倒!なぜなら、乳がん検診のエコー検査と同時に行えなず、別の日に行う必要があるからだ。健康保険の関係らしい。

定期検診の診察内容に入る前に、シリコンは身体の中でどんな状態になっているのか、というこをざっと書いてみたい。なぜなら、これがある程度分かっていないと、術後5年のシリコンの状態に関する診察内容が理解できないと思うからだ。たまには、参考になりそうなことを頑張って書いてみます!

私の理解レベルでなので、間違っている可能性が高い。疑問に感じたら、必ず医師に確認をお願いします。必要がない方は点線内は飛ばしてくださいね。

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◆大胸筋の裏側にエキスパンダーを入れるためのスペース・ポケットを作り、その中にエキスパンダーを入れる。ポケットの作り方は病院・医師によって多少異なる。大胸筋の裏を切ってポケットを作ると理解しているが、確認したことはない。ポケットを作るために切られた部分は縫合され、開口部がないポケット(袋)にエキスパンダーが入っているのが私のイメージだ。

◆エキスパンダーは徐々に膨らましていくので、エキスパンダー挿入当初はポケット(袋)の中でエキスパンダーが多少は動く状態だと理解している。エキスパンダーの形状は丸なので、回転しても問題なし。

◆順調にエキスパンダーへお水を足しエキスパンダーを膨らますことができたら、ポケット(袋)とエキスパンダーの隙間はなくなる。隙間がなくなると、エキスパンダー本来の目的「皮膚を伸ばす」に入る。妊娠のように。

◆人の身体は偉大。異物が体内に挿入されると、異物から身体を守るために、異物の周りには膜ができる。被膜だ。なので、やがてエキスパンダーは膜で覆われる。心臓のペースメーカーや人工関節を挿入した場合でも、これらの異物の周りには必ず被膜ができると理解している。被膜の形成にかかる時間は分からない。質問したことも、調べたこともない。

◆シリコンへの入れ替え手術では、エキスパンダーの周りに出来た被膜にメスを入れ少しだけ破り、エキスパンダーを取り出す。そして、その被膜ポケット(袋)の中にシリコンを入れる。が、被膜へのメスの入れ方・利用方法は病院や医師によって、また患者の状態によっても多少異なると理解している。そして、これをベースに患者にあった形状の乳房を再建する。繰り返しだが、私の理解レベルです!

◆インプラント手術により出来た傷口(内部も含む)が治癒(くっ付く)までは、シリコン挿入位置がズレてしまう可能性がある。なので、術後にシリコンが上にズレ上がらないようにバンドをする指示を受けることもある(特に挿入シリコンが小さい場合)。逆に、シリコンの位置が下がり過ぎている場合は、ワイヤーブラで持ち上げるような指示もあると聞く。状態次第だ。

◆インプラント手術から3ヶ月ほどすれば安定すると理解しているが定かではない。個人差もあるし、再建乳房の状態にもよる。

◆挿入されたシリコンの周りには当然、被膜がある。またまた人の身体は偉大で、身体にとっては不必要な異物を体外に追い出そう・できるだけ小さくしよう!と働く。つまり、異物を包んでいる被膜が縮もうとする。これが被膜拘縮

シリコン・インプラントの術後定期検診では、被膜拘縮度合いのチェックが一番重要になると理解している。被膜拘縮があまり強くなると、突然、シリコン・パイがズレ上がったり変形してしまう。手術で被膜を切る処置をする必要がある。私の病院では、この被膜拘縮対策としてシリコン・パイ・マッサージ(押し潰す感じ)を指導されたが、その有用性には賛否があると理解している。

今も私の病院でこのマッサージ指導があるのかは不明。私は、シリコン・パイの張り感が強い時のみ、シリコン・パイを押している。また、私のシリコンは大き目なので、うつ伏せが一番有効と理解している。マッサージやヨガでうつ伏せになっているので、それでOKと自分で判断している

◆ついでに瘢痕拘縮について。例えば手を切った時、傷口が塞がる過程で、引きつれを感じると思う。手術は大ケガなので、同じことが起こる。傷口が治癒(くっ付く)時に、引きつれたり、AとAがくっ付くべきところ、AとBがくっ付いたりする。これらによって突っ張り感が生じる。これが瘢痕拘縮だ。

私の場合は、エキスパンダー挿入中に外からみても引きつれ感が分かったので、瘢痕拘縮形成手術を行った。身体が傷口を塞ごう・治そうとして、手当たり次第?くっ付いていたので、それを剥がし本来あるべき位置に戻した(と理解している)。確かに、術後は突っ張り感がかなり解消された。

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《続いてシリコン・インプラント術後5年検診について》

●シリコンの破損:なし
エコー画像から診断。物凄く少ない割合だが、シリコンの破損はあるらしい。シリコン・パイ5年だと破損率は数パーセントになるとか。破損原因を特定することは出来ないらしいが、被膜拘縮と関係があるらしい。私の理解では、シリコンが入っている袋(被膜)が縮み小さくなってくると、シリコンが折れたり、シリコンにシワができる。折り目が出来て、そこにさらに圧力がかかると、折り目部分が破れるイメージだ。私の理解です!破れてもシリコンが体内に流れ出すのではなく、シリコンの形状が崩れる程度だと理解している。

●触診から診る被膜拘縮度合い:問題なし

●シリコン・パイの形状及び状態・再建乳輪乳頭の状態:主治医としては問題なし
主治医は「僕としては問題なし」という表現をする。その理由は、形状などは患者自身の美的感覚や要望によるところが大きいからだと私は理解している。

私の挿入シリコンは大き目なので、小さなリップリングは出現している。インプラント手術直後に比べれば、被膜拘縮により、乳房下部の巻きこみの形状が崩れている(若いお胸になっている)。乳輪乳頭のタトゥーの色は薄れ、乳頭の高さも多少は低くなっている。これを私が気にすれば、私が修正を希望すれば、主治医は対策案を提示してくれると思う。私は今のままでOKなので問題なし。

●太っても、患側デコルテに注入し生着している脂肪が増えることは期待できない!
体重変動がある私。乳がん告知時が人生最大の58キロ(162cm)。インプラント手術時が52、3キロ(頑張って、私の標準体重まで戻した)。インド転居時あたりが47キロ、現在は徐々に増え52、3キロだ。私の標準体重で保たないと!と思っているがどうだか....。

それで、私のデコルテ等に注入した脂肪の生着率は予想通りの2~30%程度。「体重が増えたら健側の胸がデコルテ部分を中心に大きくなる。患側も太ると生着した脂肪が増える?デコルテがふくよかになる?」と主治医に訊くと、「期待しない方がいい!」と返ってきた。

●患側・右側肩甲骨の凝りとは一生付き合うことに!
「患側の脇下から上腕にかけて違和感が続く」「シリコン・パイからの突っ張り感がある」「狭い場所に何かを詰め込んでいる感じがシリコン・パイにある」「ヨガなどをしていると右側の胸に500g弱の重りを付けている感じがある」「常に前に引っ張られている感もあり、右側肩甲骨回りの凝りがとれず、可動域が悪い」と主治医に報告すると、「そうだろうな....」の返答。

昨年の術後4年検診は診察中に乳腺外科に呼ばれて、このあたりを訊けなかったが、それ以前は、私の上記訴えに対して、「そうだと思う」的な回答はなかった。今回、この回答になったのは、私の主治医が多くの様々な症例を手がけ結果だと推測している。多くの患者からの様々な訴えに基づく判断だと理解した。

このような違和感が続く理由を訊くと「皮膚をはじめ、全てが足らない状態のところに、何とか再建したから」と言われ納得した。なので、乳がん手術時に残された皮膚・皮下組織が多く、再建に十分な量がある場合は、私のようにはならないと思う。

参照:再建「症状・トラブルのまとめ」カテゴリー


今日のオマケは5年前の今日に居た場所。当時は保険適用前。手術+個室+諸々一式パックで100万なり!




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