ハーセプチンとは?
http://www.e-pharma.jp/dirbook/contents/data/prt/4291406D1029.html
毒でも劇でも無い、分子標的治療薬。
副作用が少ない新しいタイプの抗がん剤。
wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%84%E3%82%BA%E3%83%9E%E3%83%96
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『乳がんとインフォームド・コンセント 適切な治療を受けるために』
順天堂医院 乳腺センター編
監修:霞 富士雄
◇トラスツズマブ◇
乳がんがつくるHER2というタンパク質(細胞の増殖を促す受容体)に特異的に結合することでHER2タンパク質の働きを抑え、抗腫瘍効果を発揮し、副作用が少ない新しいタイプの抗がん剤(分子標的治療薬)です。HER2タンパク質が過剰に発現している“HER2陽性”の乳がんに対して使用されます。単独で使っても有効ですが、他の抗がん剤と使用することで効果が増大します。
わが国では、以前は転移を伴うHER2陽性の乳がん(再発または進行例)の治療にしか保険上の使用はできませんでしたが、欧米においてより早期の手術施行例の治療に組み合わせることで、著明な効果が認められたことから、わが国でも2008年3月より根治手術施行後の化学療法における使用が保険適応となりました。
タキサン系薬剤やホルモン療法剤との併用は問題はありませんが、本剤は心臓への副作用があり、ドキソルビシンなどのアンスラサイクリン系薬剤を併用すると、アンスラサイクリン系薬剤の心筋障害が増強するとされています。ただし、米国を中心に実施された臨床試験において、本剤とアンスラサイクリン系薬剤を併用した術前治療(PST)で、著明な病理学的効果(がんの病理的消失率:pCR)が得られています。術前の化学療法における使用については2011年11月より保険適応となり、今後は本剤の術前治療や術後治療における効果が期待されます。
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ハーセプチンを始めるにあたって、主治医から頂いた冊子。